あまくさ人のひとりごち

あまくさ人のひとりごち、つまり独り言です。
撮りだめした写真も併せて載せます。

第198回 北野誠 涙の緊急会見

2009-04-28 20:00:35 | Weblog

第179回のブログで取り上げた北野誠が、今夜緊急に記者会見を行った。
TBSのニュースで一部始終を見たが、どんな発言が問題になったのか、結局最後まではっきりした答えはなかった。
こんなに曖昧な理由で無期限謹慎なんて、普通なら納得いかないだろう。
どうせ謹慎になるのなら、どういう発言が問題になったのかを明確に説明してから謹慎になってほしかった。
それとも、言えなかったのか。

北野誠は会見中泣きっぱなしだったが、一体何に対して涙を見せたのだろう。
「不適切発言」をした自分の愚かしさか。
はたまた、自分をこういう立場に追い込んだ者への理不尽さか。


ニュースも「不適切発言」の内容には切り込まず、淡々と報道するにとどまっている。
よほど内容を取材すると、放送局にヤバイことがあるのだろう。


ネットや週刊誌を読むと、「バーニング・プロダクション」という芸能事務所の名前をやたらと目にする。
元外交官の天木直人氏が、自身のブログでもこの問題を取り上げている。


引用します。



これは今世紀最大の言論封殺事件ではないか



 大手新聞やテレビが一切流さないが、すべての週刊誌やゴシップ誌が
書いている事件がある。


 それは何か。この問いに瞬時に答えられる読者は、世の中の動きを注視
している人だ。


 しかし、そのような人たちでも、この事件の異常性と深刻性に気づいている
人はどれほどいるだろうか。


 その事件とは、「松竹芸能」というプロダクションに所属している関西の
タレント、北野誠が、あるラジオ番組で失言し、それがもとですべての番組
から降板させられたという事件である。


 失言問題で政治生命や芸能生活を棒にふる人たちを我々は何度も見てきた。
しかし、それらはいずれもメディアに大きく報道され、公開されるのが常で
あった。


 世間のまともな批判や、まともでない言葉狩りなどによって、衆人環視の下
でその責任を取らせられるのが常であった。


 ところが今度の北野事件は一切が不明のままなのである。彼がどのような
失言、放言をして、誰の怒りをかったのか、どの週刊誌、雑誌を読んでみても
断定的な事は何一つ書かれていない。


 北野誠の失言、放言が以前から問題になっていたとか、芸能人仲間の過激な
裏話を口にすることで有名だったとか、そんな憶測記事は山ほど書かれているが、
どれひとつとして特定、断定しているものはない。


 それにもまして、北野誠とそのプロダクションに対して、芸能界からの永久
追放ともいうべき徹底した制裁を加える事のできる人物、もしくは組織とは、
誰なのか、何なのか。これがまるでタブーのごとく触れられていないのだ。


 それでも、報じられている事を総合して判断すると、どうやら芸能業界の
ドンと呼ばれるバーニングプロダクションの周防郁雄社長を激怒させたことが
理由らしい(週刊朝日5月1日号ほか)。


 その異常さを4月22日の日刊ゲンダイは次のように書いている。


 ・・・(すべての番組から降板させられた、そんな)舌禍事件に対して、
所属事務所も放送したラジオ局も、それを報じるマスコミも、「不適切な発言」
というだけで具体的な内容は一切明かさなかった。それが一層興味をかきたてた
わけだが、複数の週刊誌が最新号で「大手芸能プロダクション・バーニングに
対する誹謗・中傷」と報じたことで、騒ぎは一瞬にして収まった・・・」


 驚くべきことだ。バーニングプロダクションという名を聞いたとたん、
関係者がみな納得して口をつぐんでしまったというのだ。


 もしそうであれば、さらに重大な疑問が湧いてくる。泣く子も黙る芸能
プロダクションバーニングとは何なのか。


 そこで思い浮かぶのはタブーなきラジカル・スキャンダルマガジン月刊
「紙の爆弾」(鹿砦社)である。


 バーニングを批判したとして名誉毀損で訴えられた鹿砦社は、一審の敗訴にも
屈することなく、言論の自由をかかげてドンキホーテのように控訴して
闘っている。


 その経緯は同誌の4月号に詳しいが、最後の次のくだりをここに紹介する。


 「・・・現在わが国の芸能界は、バーニング、吉本興業、ジャニーズ事務所の
三巨頭を中心として群雄割拠し、秩序が形成されている。一方、マスコミ出版界、
とりわけ芸能マスコミといわれる領域は、三巨頭に翼賛化され、ほとんど批判的
な言論が存在できない事になってしまっている。小なりといえども、それらに
対してタブーなく批判できるのは、僭越ながら本誌『紙の爆弾』ぐらいだ。
 だから、本件訴訟で、私たちが屈することは、数少なく残された批判的
メディアの壊滅を意味する。芸能界が今後、健全たろうとするならば、意に
沿わない批判的言論を力でおしつぶすのではなく、まっとうな主張には耳を
傾ける度量がなければならないだろう。
 私たちが、名うてのヤメ検・矢田次男弁護士を守護神とした『芸能ゴロ』と
非妥協的に闘うことにより、今後さらなる苦境に追い込まれるやもしれない。
その際には、読者の皆様方のご支援を賜り、彼らの理不尽な攻勢に断固立ち
向かっていく決意である・・・」


 読者の皆さんに私が何を言いたかったか、もうお分かりであろう。


 北野誠事件は、単なる芸能ゴシップ問題ではない。権力と言論の自由、
そして検察官僚の天下りが絡んだ、法と正義の危機の問題でもある。


 鹿砦社の闘いを孤立させてはいけない。


で、今日さらにネットで調べてみると(というか、週刊誌にはもう出ているそうだが)、どうやらラジオ番組で「バーニングの社長はヤクザみたいなものだから」と発言したのがそもそもの理由らしい。
それにしても、一介の芸能人を永久追放同然に追い込むほどの発言だったのだろうか。
この発言で、実際に不利益を被った関係者がいたのだろうか。
いたとしたら、具体的にどういう不利益を被ったのか。
それこそ、明らかにしてもらいたい。
それを明らかにしないで、全てをうやむやにしたまま、一人の芸能人を葬り去ることだけはやめてほしい。



最新の画像もっと見る