あまくさ人のひとりごち

あまくさ人のひとりごち、つまり独り言です。
撮りだめした写真も併せて載せます。

第七十五回 ダルビッシュが怒った。

2009-02-09 19:23:55 | Weblog

今年からプロ野球では、ピッチャーはボールを持ってから15秒以内でボールを投げなければならない。
試合時間の短縮のためだ。


その規定違反の第一号となったのが、日ハムのダルビッシュ。
当の本人は、「やってられないよ!」と怒ったとか。
怒るのも無理ないよな。
自分のタイミングで投げられないのだから。
ろくすっぽ状況判断もできずに投げなければならないのだから、ピッチャーも落ち着いて投げられないだろう。
楽天の野村監督も疑問を感じているらしいし、他球団の、特にピッチャーは戸惑いを感じているにちがいない。


そこで、疑問。
「15秒以内」って、誰が計るのだろう。
主審? 塁審?
じゃあ、いちいちストップウオッチを一球ごとに押さなければならないってわけ?
押し間違えたら、押すのを忘れていたらどうなるのだろう。
考えれば考えるほど、なんか、非現実的だなあ。
今シーズン限りでなくなりそう、このルール。


問題の記事を引用します。



違反1号…ダル“プチ切れ”15秒ルール


2月9日7時0分配信 スポーツニッポン







 WBC日本代表候補の日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)が8日、試合時間短縮のために今季から導入される「15秒ルール」の“違反第1号”となった。沖縄・名護キャンプでシート打撃に登板したが、投球動作に入るまで15秒以上経過したとしてボールを宣告された。これに対し、ダルビッシュは捕手とのサイン交換もまともにできないと“プチ切れ”。楽天の野村克也監督(73)も異論を唱えるなど、混乱は他球団にも飛び火しそうだ。

 なぜなんだ。ダルビッシュは両手を上げて、納得できない表情を浮かべた。4人目の打者・糸井に対し、カウント2―1から4球目を投げようとしたときだ。ストップウオッチで計測していた東二塁塁審が「ボール」を宣告した。

 「捕手のサインに首を3回(実際は2回)振ったらボールと言われた。何を言っているのかなと思ったら、15秒と言われた。まさかシート打撃で(ボールを)取られるとは…。ビックリした」

 WBCに向け、オフはあらゆる場面を想定してトレーニングに取り組んできた。だが「15秒ルール」は想定外だった。「あれで崩れたわけではないが…」と言い訳はしなかったが、直後に甘く入った直球を糸井に中前へはじき返されると、続く高口にも初球スライダーを右前へ落とされた。

 シート打撃終了後は我慢できなかった。「セットに入ってから15秒なら対応できるが、ボールを受けて15秒じゃ話にならない。ロジンつけて、その次に(味方の守備位置など)周りも見る。セットに入ったらあとは3秒ぐらいしかない。これではサインを1回で決めなきゃいけない」。

 12球団は昨年から試合時間短縮に取り組んでおり、今季はより徹底させるために「15秒ルール」の適用を決めた。従来の投球制限時間は「投手が打者と正対してから12秒以内」(野球規則8・04)だったが、今季からは「投手が球を捕ってから投球動作に入るまで15秒以内」となった。キャンプ2日目の2日には練習前に審判団から説明を受けたとはいえ、投手にとって打者との“間”は生命線ともいえる。ダルビッシュは「これじゃ、野球にならない。こっちも生活がかかっているので…」と語気を強めた。

 WBC使用球を使ってのシート打撃では打者7人に20球を投げ、3安打。疲労はピークを迎え「下半身は使いものにならなくて」と言ったが、この日の課題に挙げていたストライク率は8割を超えた。また「WBCの球は内野ゴロとかを打たれると形が変形する」と微妙な変化も感じ取り、ボールを交換せずにあえて変形したボールで投げ込むなど収穫もあった。

 不名誉な“違反第1号”となってしまったダルビッシュ。今回の適用は「15秒ルール」を明確に示す意味で、日本球界を代表する投手が“ターゲット”となったとの見方もある。WBCでは適用されない日本球界独自の基準だが、調整に水を差された格好のエースは最後まで釈然としない様子だった。


 



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