渡辺会長×選手会全面戦争再燃、25日強制開幕でスト必至(夕刊フジ) - goo ニュース
★「被災者に勇気は思い上がり」
25日開幕を巡り、労組・日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)vs巨人・渡辺恒雄球団会長の全面対立が再燃。パ・リーグ存続の危機から球界再編、10球団1リーグ制度の動きに反対して、選手会が史上初のストライキを敢行した、2004年以来の非常事態。選手会が再びストライキも辞さずの危機が高まっている。
15日のセ、パ理事会でそれぞれセ・リーグが予定通りに25日開幕を強行、パ・リーグは開幕を延期することを決定した。が、労組・選手会が12球団実行委員会に対し、東日本大震災の深刻な影響を考え、「セ、パともに開幕を延期してほしい」と緊急提案。セ、パともに開幕延期の流れになっていたが、16日になって事態は急変した。
この日の財界G党による巨人軍激励会で巨人・渡辺球団会長が25日開幕の正当性を強調。セ・リーグはあくまで当初の予定通り25日に開幕することになった。パ・リーグは被災した仙台を本拠地にする楽天の深刻な状況を考え、開幕延期、セ、パ分離開幕が決定した。この裏にあるのが、巨人・渡辺球団会長と労組・選手会の確執再燃だ。
セ・リーグが理事会で25日開幕を決めたのは、巨人が予定通りに開幕することに固執したからだ。が、実行委員会での選手会の緊急提案で白紙状態に戻った。この事態に怒りを爆発させたのが、巨人・渡辺球団会長だったことは、容易に想像がつく。
というのも、04年のシーズン中に起きたオリックスと近鉄の合併に端を発した球界再編、10球団1リーグ制度の動きを阻止したのが労組・選手会だからだ。西武・堤義明オーナー、オリックス・宮内義彦オーナーが巨人・渡辺オーナー(当時)に対し、「パ・リーグは存続できない。1リーグ制度にしてほしい」と懇願。巨人・渡辺オーナーが了承して、球界再編は必至の情勢だった。が、当時、古田敦也会長だった労組・選手会が「12球団2リーグ制度堅持」を訴え、史上初のストライキを敢行して成功。現在に至っている。
選手会が勝利したのは、「たかが選手の分際で」という渡辺オーナーの発言が、決定的な追い風になったからだ。世論が渡辺発言に猛反発、選手会を熱烈支持したのだ。今回、選手会が要求する「セ、パともに開幕延期」が実現すれば、またまた球界のドンと言われる渡辺球団会長の面目は失われることになる。そういった背景によるセ・リーグの25日開幕強行決定といえる。
しかし、選手会サイドも「まだ復興のメドも立っていないこの時期に野球をすることが許されるのか。開幕することで、被災者に勇気と元気を与えるというのは、思い上がりだ」という基本姿勢を崩していない。ストライキも辞さずの強硬姿勢をちらつかせているという。セ・リーグが当初予定通りの25日開幕。パ・リーグは延期という、分離開幕ですんなりと一件落着とはいきそうにない情勢だ。球界は重大局面に直面する大危機を迎えている。
しかし、わからんな。
どうして巨人はというよりナベツネは、25日開催にこだわったのか。
たぶん、巨人の人気復活のためには、ぜひとも25日開催でいきたかったのだろう。
巨人の人気低迷が言われてから久しい。
そこで、今回の地震をダシにして、人気復活を図ろうと目論んだのだろう。
しかし、そうは問屋が卸すのだろうか。
だいいち、それをファンが許すと思うか。
プロ野球の試合を見たい。
でも、今はそんな時じゃなかろう。
選手だって思いは同じだ。
現場の気持ちを理解しようとせず、
自分の都合のいいように事を進める。
なんだか、国や某電力会社の姿がダブって見えるのは、
ワタクシだけだろうか。