逝きし世の面影

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「東京ドームは停電しない!」読売新聞渡辺恒雄

2011年03月27日 | スポーツ・文化

『計画停電の不公平に足立区と荒川区が激怒』江戸時代のお上よりも酷い!

東京23区で唯一、広域に実施されている足立区と、一部地域が対象になっている荒川区が東京電力に抗議の要請文を送る。
3月22日荒川区長と共に近藤弥生足立区長は『本来であれば、停電の対象地域を広く設定し、1地域あたりの停電時間を短縮する方が、合理的かつ公平でありますが、現実には、対象地域を狭め、継続的に3時間、場合によっては1日6時間という停電をしいることは、誠に遺憾であります』。
『計画停電は特定の区や地域に限定して行われている。対象地域の変更についても、事前の説明が一切なかった』と、東京電力を厳しく批判した。
計画停電開始当初は、世田谷区、北区、練馬区、杉並区、板橋区、大田区、目黒区の地域も対象エリアとなっていた。
ところが、23区内の対象エリアは徐々に減っていき、22日17時半発表の資料によると、足立区の広域と、荒川区の一部のみとなっており、誰がどう見ても不公平なエリアの決定で両区の怒りは当然。

『東京電力が足立区・荒川区の要望を一蹴』 東京23区4月中の計画停電無し

足立区荒川区を除く東京23区は、計画停電エリアから除外されている。
両区の訴えに、監督官庁の海江田万里経済産業相は3月23日『不公平があってはいけない。23区の住宅を対象に追加できないか考えている』と語る
ところが、同日、東京電力は要望を無視。
4月末まで続く計画停電について、藤本孝副社長は『今から追加するのは、むしろ大変』
23区を対象エリアからはずしている理由について、『東京23区は人口が密集し、信号機やエレベーターも多い』と言い訳した。
冷房の利用などで電力需要が上がる夏場の計画停電では、『23区にもエリアを拡大せざるをえない』としたが、その場合も千代田、中央、港の3区は『国の中枢機関が多く、停電は無理』として、対象外との差別待遇。
今回要請は東電に無視され無駄になったが、足立、荒川が抗議しなければ、最盛期の夏場も23区は除外された可能性が高く、その意味では両区の行動は決して無意味ではない。
両区はこの回答に対し、『納得がいかない』と東京電力本社に再度抗議する模様である。

『東京ドームは停電しない』と断言するナベツネ84歳

『セ・リーグ、予定通り25日に開幕』
被害を受けた仙台市が本拠地の楽天や計画停電などで影響を受けるロッテ、西武が所属するパリーグは開催日を先送りするが、読売巨人軍のごり押しで既に発表されている公式戦日程を消化することに踏み切った。
巨人の渡辺恒雄球団会長は16日、『この前の戦争に負けた後、3か月で選手、監督から試合をやりたいと声が出て、プロ野球をやった歴史がある』『開幕を延期するとか、プロ野球をしばらくやめるとかは俗説』とし、清武英利球団代表も『プロ野球には人を鼓舞する力がある』『経済活動をしないと地盤沈下する』と主張。
15日に行われた実行委員会の席で、日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(阪神)はセの開催案に対し『(被害は)現実に進行している状況。果たして25日に開幕していいのか』と延期を訴えている。

『セリーグ開催は3月29日に変更』
セ・リーグは17日の実行委員会で、予定通り25日に開幕することを決めたが、18日に監督官庁である文科省からナイター開催を自粛するよう要請を受け、19日、緊急理事会で再検討、巨人の滝鼻卓雄オーナーは『(開幕時期は)お上が決めることじゃない』と猛反発したが開幕日を4日間ずらして29日に延期する。
4月3日までの5日間だけは「東京電力」「東北電力」管内でのナイターを取りやめ、レギュラーシーズン全ての試合で延長戦を行わずに9回で打ち切るなどの節電対策をして開催すると発表。
4月3日まではナイターは行わないが読売のナベツネオーナーは昼間もナイターも、屋内球場の東京ドームでは野外の球場と違い照明なしでは試合出来ず、大量消費する使用電力量が変らない事を認めている。

『開幕日は4月12日に』
パ・リーグはすでに、開幕日を25日から来月12日に延期している。
一度決まった29日開催予定だったが22日、高木義明文科相、蓮舫節電啓発担当相から『ナイターは国民の理解を得られていない』とし、当面自粛するよう再考を求められたセ・リーグは二転三転の末、パ・リーグと同じ『4月12日開幕』と『4月中のナイター自粛』をやっと決めた。
パリーグは最初から開幕を25日から4月12日に延期したが、セリーグは『予定通り25日開幕』を一たん決め、しかも、東京電力の計画停電により節電が求められているさなか、大量の電力を消費するナイターを関東地方でも例外なく通常通り開催するとしていた。
まだ震災の正確な被害実態も分からず、労組日本プロ野球選手会も開幕延期を訴えている時期に『セは開幕を延期する理由がない』と、開催ありきでことを進めようとした姿勢は、あまりに乱暴である。
この4月12日セパ同時開催の決定に対して、巨人の渡辺恒雄球団会長(読売新聞グループ本社会長)は記者団に『東京ドームはゼッティ 停電しねえんだ。』と不満を爆発させが、確かに東京ドームのある東京都文京区後楽1丁目は東京電力の計画停電の範囲には含まれていないエリアであった。
このような我欲の権化のような自己中で我侭な読売や巨人が君臨する事は不幸を増幅するだけであり、それを許す日本のマスコミやプロ野球には是非とも『天罰』が下って欲しいものです。

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4 コメント

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余力がまだまだ有るとの説も (宗純)
2011-03-30 09:54:25
カークさん、コメント有難う御座います。

電力ですが、地震当日の3月11日に送電線が切断した地域を除けば直ぐに復旧していて通常の送電を東電がしていたのですよ。
計画停電が言い出されたのは原発が水素爆発を起こしてからの話ですが、原発自体は地震直後に自動停止しているのです。
また電力会社以外でも、実は大量の発電能力がある会社が東京ガスやJR東海や製鉄会社など沢山有るのですね。
これ等から余分な電力を東京電力にまわせば、可也の余力が出るし、そもそも今の東京電力自体が火力発電所の稼動がまだまだ十分で無いとの指摘もあります。
日本のドンのナベツネが『東京ドームは停電しない』と言い放ったように絶対に東京ドームは停電しないし、足立区などを除く23区は矢張り停電しない。
ナベツネは停電しない理由(東京電力の内部情報)を誰よりも良く知っているのですね。
電力で脅されている気がします! (カーク)
2011-03-30 05:45:06
電力会社に脅されている気がします。脅されないように、私たち国民が発電量と使用量を監視しなければならない気がします!
まず巨人(読売)ありきのナベツネ (宗純)
2011-03-29 10:35:02
べいさん、コメント有難う御座います。

>『4月12日に延期と決まったようですがもっと遅くても良いと思うぐらいです』
全く同感で来月12日の時点で、福島原発事故からの汚染物質の流出が終結している見込みは全くありません。
それなら関東圏での試合はイメージに悪いだけでなく、それこそ体にも悪い。
東電の所轄官庁である経済産業省の池田副大臣ではないが『神のみぞ知る』状態なのですが、現状では毎日毎日少しずつ確実に悪化しているのですよ。
これ以上汚染物質が垂れ流されるとなると大問題。
東電管内では東京ドームでの試合とナイターの4月中は自粛が決まったが、千葉や神宮、川崎埼玉など首都圏での開催自体が危ない可能性も有るのです。
事実、3日15日の横浜と千葉で予定されていたプロ野球のオープン戦が『放射能被曝の危険性』が考えられ選手の健康を考慮して急遽試合を中止して西日本や北海道に退避している。
当時よりも今の方が間違いなく悪い。
また、福島地検いわき支部が、福島県いわき市内の複数の警察署で勾留中だった容疑者十数人を処分保留で釈放していた驚くべき事実が発覚。
もっと酷いのは、福島第一原発から約5キロ福島県大熊町内で27日に震災で亡くなった男性の遺体が見つかったものの、放射線量が多くて収容作業を断念。
鬼哭啾啾、悲惨の極みで非常時中の非常時です。
関東圏の試合は、中止する決断が迫っているのかも知れない。
今以上に状態が悪化すればもっと沢山の汚染物質の漏洩が起こり、その場合には沢山の人が野外で長時間被曝する可能性は高い。
少なくとも少しの危険性でも考慮されるなら、イメージダウンがひどすぎて強行開催する意味が無いでしょう。
イメージダウン (ぺい)
2011-03-29 01:35:40
このプロ野球の一連の騒ぎ、野球ファンの1人として腹立たしくもあり悲しくもありと言った気持ちで見ていました。4月12日に延期と決まったようですがもっと遅くても良いと思うぐらいです。当たり前の話でしょうがファンがあってのプロ野球、その視点になれば「開幕を延期する理由がない」ってよく言えたなと。理由は大有りでしょう。電力消費とかいろいろあるのでしょうがそれ以前に延期を選手をはじめ多くの国民が望んでいるのだから。それが一番大事なはず、そんな事も解らんとはどこに視線が向いているのでしょうかね・・・?
恐らく算盤勘定で延期を拒んだのでしょう。
損得も勿論大事でしょうが日本で野球といえば国民的スポーツ、裾野も広く教育の場面でも取り入れられているぐらいで今でもプロ野球選手になる事を夢見る子供も多いはず、その頂点にあり模範になるべきプロ野が国民に視線を向けなくてどうするって思いますね。
勿論、選手達には罪はなく一部の者達が言い出した事なのでしょうが野球界のイメージダウンは必至でしょうね。


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