もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

鬼畜眼鏡 偽造メガミド gentle Darin??mix.(1)

2010-04-18 17:15:38 | 腐女子の御伴
         *ご注意*



*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。 一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。*





佐伯が起動させた会社の経営者として御堂は、共に働き公私共々に充実した日々を享受(きょじゅ)している──────────

卑怯な手段で佐伯と御堂の仲を引き裂こうとされた事もあったが、その傷を二人で癒しこうして信頼し合い何も変わらず愛し合っている。

過去の自分は何が楽しく何を追い求めてMGNと言うステージで、人を蹴落としてまで何がしたかったのか?? 今の御堂にとって過去の自分には興味はない。



この充実した気持ちをもし、伝えられたら良いと御堂は思う。 この東京の空の下(もと)に、存在して居るのならば─────── 偶然が重なり合い…‥いつの日か、逢える事を楽しみにして居ると。




御堂はアクワイヤアソシエイションのオフィスの、見渡しの良い大きな窓から青空を見上げた。



霧島……




背後から、御堂は藤田に声をかけられた。


「御堂代表、先日に面接で採用した方が、いらしゃいました。」

藤田が言うと御堂は振り返る。

「あぁ。」

今回、面接をしたのは四月に新卒で入社した新入社員が、経った二ヶ月で自分の意志で呆気(あっけ)なく退職してしまった。

新入社員の退職の理由は──────


「ここ、思ったよりも、忙しいし。自分の想像してたのと違いました。」

こんなご時世だっが、新卒を三人雇用したが一人が退職すると何故(なぜ)か、釣られる様にもう一人も退職してしまい困った。


アクワイヤアソシエイションは多忙な会社である、その分待遇も良いと言うのに辞めるとはなんたる事かと佐伯に言うと─────


「御堂は相変わらず、手厳しいからな。新入社員は打たれ弱いから、適度に優しく扱え。」


ニヤニヤと笑う佐伯を睨む御堂だった。




御堂のデスク前に黒のリクルートスーツを着た──── 小顔で髪の毛は今時、珍しい黒髪で身長は178ぐらいで、男子にしてはやや髪が長いショートカット。

体格も華奢(きゃしゃ)で黙って居れば、女子にも見える風貌で二重(ふたえ)の瞳は愛くるしい。


「採用の件で、お電話ありがとうございました。これから、宜しくお願いします。宮阪(みやさか)由唏斗(ゆきと)と申します。」

歳相応な若々しい声で、爽やかな笑顔できちんと挨拶を御堂にした。


「良く来てくれた。宮阪君、君の新人教育係は彼だ。」

御堂にそう紹介され、藤田は機嫌が良い。

「藤田です。じや、早速だけど、宮阪君こっちに来て貰って良いかな??」

「はい。」

宮阪は御堂に一礼をすると、藤田と一緒に歩き出す。藤田は社内説明をするらしく、社内案内を始め出した。

そんな藤田と宮阪のやり取りを、御堂は見て居た。熱心に宮阪は藤田の説明を聞きながら、メモを取り質問をして居る。退職した新入社員二人はこの熱心さは無かった。

今回は御堂が面接し、宮阪を採用した。早く職場の雰囲気にまず慣れて貰うのが優先で、次に仕事を順調に覚えられると良いと思う御堂である。

宮阪の今後の成長が楽しみであると御堂は思い、デスクチェアーに座り自分の業務を始めた。




gentle Darin??mix.(1)




宮阪(みやさか) 由唏斗(ゆきと)は24歳になる。大学を卒業後は一年間は身内が自営業で働いていたので、手伝いに仕事をしていた。

身内なので宮阪に甘く優しいので、宮阪は己の成長が心配になり働く先を変えてみた。身内と二人は称するが、血縁の家族でも兄弟でもない。宮阪が気がついたら自称宮阪の身内と言う男性二人に、大切にはっきり言えば過保護に育てられた。

九年前にもう一人、さらに過保護な保護者が同居する事になり────── 今に至(いた)る。 この三人をなんと呼ぶか、宮阪は悩んだ。


お兄ちゃん??パパ??にしては若すぎる名前で呼ぶのも嫌だし…… 宮阪は悩む。

「ダーリンで良い??」

「ダーリン??恥ずかしいが‥良いか。」

「私は名前で、良いですよ。」

「俺はダーリンで、オッケーだ。」


そんなこんなで、宮阪の過保護な保護者三人は宮阪を愛情を篭めてHoneyやbabyと名前で呼んで居る。


今回、アクワイヤアソシエイションに勤めた事を自称身内の二人は喜んだが、同居人の保護者である一人は余り喜ばなかった。

理由は宮阪には分からなく、聞いたが黙り込み思い悩んだ様な表情であった。ただ一言を宮阪に言った。



「もし、仕事場で由唏斗(ゆきと)が精神的に辛くなる様でしたら、すぐに私に相談しなさい。」


そう宮阪に言い、いつもの温和な笑顔を浮かべた。




gentle Darin??mix.(2)