Shevaのブログ
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 きょうはバイエルンのタンホイザー2日目。行けた人、いいなあ…
ギャンビルさんの声が気になるので、ぜひどうだったか教えてくださいね。

タンホイザー一日目の日は台風が結局は来なかったが近くにいたので雨が不規則に降っていた。
これは私に対する天の警告か。
「金使いすぎよ~~あんた。」
いやー、そうなんです。
なんせこんな高いオペラ初めてだったので…
勢い他の部分でも気を使ってしまいました。杞憂だったんだけどね。
きょうは晴れてましたね。すっかり秋めいた気温で、ギャンビルさんの声が気になります。

いいんですけど、
ドン・ジョヴァンニ!
今お勉強しています。
レイミーの。

モーツァルトが歌劇を書いた順番だけど、最初がフィガロでそれでドン・ジョバンニ、コシ・ファン・トゥッテ、魔笛なのね。
しかも前の3作品はイタリア語。魔笛はドイツ語。
魔笛はお子ちゃまの見るものとずっと思っていたけど、やっぱ名作だよねー。
完成度がめっちゃ高いし。
イタリア語の3作品よりやっぱ名作だよ。
それをこのあいだ確認したの。ロイヤルのキーンリーサイド版で。
私はドン・ジョヴァンニはモーツァルトの死への恐怖を表してるから晩年の作品だと思い込んでいたのよね。違ったのねえ。

おもしろいのは「ジョヴァンニ」の中に「フィガロ」の1節が出てくるという点。当時流行っていたからお客にサービスしたんですって。なんかおもしろいエピソードですね。「替え歌」っぽくしてジョヴァンニが歌っているのが面白い!

ドンナ・アンナとドンナ・エルヴィーラ、ツェルリーナ。
これは多分男が女を単純にステロタイプに分けたらこうなるというもの。

ドンナ・アンナは高嶺の花。高貴で気位が高くて、手が出せない。

ドンナ・エルヴィーラは、海のように愛情の深い、純愛を捧げる女。

ツェルリーナは可愛いけど浮気女。

さあ、どの女性がお好みですか?

私の勝手な解釈では、ドンナ・アンナが一番複雑な女性。彼女はドン・ジョヴァンニを憎んでいるといいながら実は愛している。
ドン・オッターヴィオの言うことに耳を貸さないのも彼を愛していないから。
いわゆる、今の社会で言えば、高学歴の「負け犬」で、結婚に逃げるのは嫌。簡単な男はいや。自分と一番同じ性格なのはドン・ジョヴァンニ、それが心の奥底でわかっているから、憎む。そして愛する。


モーツァルトはテノール歌手が嫌いだったんかもしれん、ドン・オッターヴィオはもっとも情けない男。ドンナ・アンナに振り回されて、
「愛を歌わないで、こんな時に、バカ!」とか言われて、それでもついていく女々しい男

レポレッロはサイコーの役。
ホロストフスキーが2役やりたがったのもわかりますね。
いわば狂言回し的役。
「カタログの歌」で、スペインの被害者が最も多いので、国民気質かと思っていたら、舞台設定がスペインだったのね。(ドン・ファン)

ドン・ジョヴァンニはひたすら破滅を自ら欲しているとしか見えない。キーンリーサイドにはぴったりの役だ。
だって救いがないんだも~ん。キリスト教的観点で救いがないのっていいの?
そういえばタンホイザーも救済されずに死んだんだっけ? そういう解釈もあるらしーが。
タンホイザーについてはまた書きたい。

ドン・ジョヴァンニ、この作品は矛盾している。
音楽は喜劇なのに内容は途中まで喜劇で最後が悲劇だからだ。
笑っていいんかい?
ジョヴァンニが死んでから脳天気に5人がやれやれと歌うのが、許せない! あり得ないでしょー、この展開は普通。
マクヴィカーどうするのかな?脳天気で終わるのかな?

ドンナ・エルヴィーラのアグネス・バルツァは素晴らしい。でもすごく特徴のある声で、歌い方なので、なんか「カルメン」かい、って思っちゃう。メトの「カルメン」が刷り込まれている。

キャスリーン・バトルもほんと可愛らしい声でツェルリーナ、可愛い小鳩ちゃんにぴったりだわ。

レイミーも堂々たるドン・ジョヴァンニという感じです。




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