やりたいことは、やり残したことだ!

今日一日を出来るだけ楽しく過ごすよう努めています。
日々の他愛のない出来事を取り留めもなく書いています。

マイケル・モ―ラー

2017-05-11 12:42:11 | 日記

マイケル・モ―ラー。自分が一時期好きだった選手だ。

最初に知ったのは自分が高校生の時だっただろうか。

当時モ―ラーはライトヘビー級のクラスで、連続KO勝利で飛ぶ鳥を落とす

勢いでランキングをあげていた。

トーマス・ハーンズを輩出したクロンクジム所属で、サウスポーだが長身の

強打者で相手を圧倒する様はハーンズを彷彿させるものがあった。

苦戦という苦戦もなくWBOのライトヘビー級王者になるとすぐに返上し、

クルーザー級を飛び越えてヘビー級へ転向してしまった。

ライトヘビー、クルーザーは人気がなく稼げないというのが理由だったと思う。

しかしライトヘビーでは無類のハードパンチャーだが、ヘビー級に上げたら

ごく平均的な体格になってしまい通用しないのではと自分は疑問だったが、

予想を裏切りその強打はヘビー級でも十分通用したのだった。

アレックス・スチュワートやバート・クーパーという実力者相手にスリリングな

打撃戦を展開してKO勝ちした。

しかしヘビー級に上げてからライトヘビー級では見せなかった打たれ脆さを

見せるようになる。

1994年、イベンダー・ホリフィールドに判定勝ちしてついにヘビー級タイトル

を奪取することに成功する。

が、同年話題だったジョージ・フォアマンに歴史的KO負けを喫し王座から転落。

この時のKO負けは今でも自分は信じられない。

打たれ脆いモ―ラーといえども、それほど強くなさそうなフォアマンの一発で

テンカウントをきくだろうか?

八百長だったとは思いたくないが、あのKOシーンはどうしても疑ってしまう。

その後IBFのタイトルをとるも、ホリフィールドとの統一戦に敗れて失う。

その後も対戦経験があるが実質ここでキャリアは終わりな感じだ。

腕っ節が強いのか、それほどモーションなく強いパンチを打つ。

サウスポーだがフットワークをあまり使わず、左利きの利点を生かした戦い方を

せずに正面から打ち合う。

ライトヘビーでは大柄でそれでもよかったが、体格の利点のないヘビー級では

もっと足を使ってボクシングした方が良かったのではと思う。

タイソンやルイスとの対戦はなかったが、90年代のヘビー級を盛り上げた

一人だった。

クリス・ユーバンクとナイジェル・ベン

2017-05-11 09:44:11 | 日記

クリス・ユーバンク対ナイジェル・ベンの第1戦はもう27年前のことになる。

当時自分は19歳で家を出て神奈川県で浪人していたっけ。

ボクシング雑誌を見るのが数少ない楽しみだった。

当時英国では対戦前からお互いがライバル視し盛り上がっていた。

どちらかというとユーバンクよりベンの方が人気があったと思う。

ベンは好戦的なファイタータイプでパンチのスピードとパワーがあった。

しかし攻めは単調で、身体が硬く打たれ弱かった。

ユーバンクはボクサーパンチャーという感じで、距離をとりながら一発を狙う

変則的なスタイルで、冒険をしない安全なボクシングをしていた。

ベンがファイタータイプだったから人気があったのだと思う。

英国では盛り上がっていたが、米国ではそうでもなかったという印象がある。

同時期のミドル級ボクサーにはマイク・マッカラムやマイケル・ナンがいたし、

ジェームス・トニーやロイ・ジョーンズも出てきてレベルが高かった。

WBOというマイナー団体だったのも原因だったと思う。

それでも当時自分はこの対戦が楽しみだった。

実家はWOWOWに加入していたのだが自分は家を出ていたので雑誌で結果を知った。

どんな内容だったのかずっと気になっていて20年以上経ってからYoutubeで観た。

強打を打ちこもうとするベンを、ユーバンクがジャブでいなす展開が続き、9ラウンド

ワンツーから左フックを打ちこんだユーバンクがラッシュしTKO勝ちした。

英国では盛り上がったみたいだが、トニーがナンからタイトルを奪った試合に比べると

やはりレベルが落ちる印象。

勝負なので絶対はないが、もし彼らが米国の一流ボクサーと対戦していたら

勝てなかっただろう。

ベンはアイラン・バークレーに初回TKOで勝っているがダウンしているところを殴ったり、

ジェラルド・マクラレンに勝った試合も後頭部を殴ったりバッティングしたりち問題が多い。

ユーバンクもキャリアを重ねても単調で工夫がないボクシングをしていた。

レノックス・ルイスとは違い、フランク・ブルーノやリッキー・ハットンのように英国内のみで

人気があるボクサーという印象。

ちなみに両者は3年後に階級をあげて再戦しているが、この時は引き分けている。