アメリカの元WBA・IBFジュニアウェルター級チャンピオン。
プライアーと言えば、アレクシス・アルゲリョとの2度の激闘が有名だ。
特に第1戦は80年代を代表する死闘だと思う。
自分的にはレナード対ハーンズ戦よりこっちの方が好き。
アントニオ・セルバンテスに勝ってチャンピオンになった試合は
昔過ぎて知らない。
日本の亀田昭雄選手との防衛戦は動画で観た。
当時日本ではこのクラスには亀田選手、浪速のロッキー赤井秀和選手、
たしかまだライト級だったか後に世界を獲る浜田剛史選手がいて
賑わっていた記憶がある。
赤井選手は日本でブルース・カリーに挑戦して撃沈した。
亀田選手はよく当時最強のプライアーに敵地で挑戦したと思う。
プライアーのスタイルは今のパッキャオよりもアグレッシブだった。
終始パンチを繰り出し相手に休む間を与えない。
背は低いが肩幅が広くリーチがあり、左ジャブ、右ストレートの射程距離は長い。
続く左フック、左アッパー、右アッパーなどパンチは多彩でどれも強い。
それらを矢継ぎ早に打ち込んでくるのだから相手はたまらない。
アルゲリョ戦でも一体プライアーのスタミナはどうなっているのだろうと
思うほどだった。
しかしそんな無敵とも思えたプライアーも、アルゲリョとの再戦後は王座を
剥奪されたり事件を起こしたり様子がおかしくなってくる。
プライアーはすごく強かったが人気がなかった。
しかし人気者アルゲリョとの2戦だけは注目された。
プライアーはチャンピオンになった当初の頃も、ロベルト・デュランやレナードとの
対戦の話があったらしいが、契約の問題やレナードの引退で話は流れてしまったらしい。
もし彼らと対戦していたら・・・きっといい試合になったのではないだろうか。