5月に行われたミドル級のノンタイトル戦。
ノンタイトルながらなかなか豪華な対戦だ。
アルバレスは26歳と若いがすでに2階級制覇をしている。
対するチャベスもミドル級の王者になったことがある。
31歳となったがまだまだ老けこむ年齢ではない。
楽しみな一戦だったが、試合はほぼ一方的な内容となってしまった。
10センチも背が低いアルバレスの左ジャブ、左フックがよく届く。
一方のチャベスは手が出ない、というか消極的。
セルヒオ・マルチネスに善戦した頃の面影は全くない。
たまに攻め込む場面も見られたが、貧弱な攻撃でアルバレスを焦らすまでには及ばない。
チャベスジュニアは、スタミナとタフネスは偉大なお父さんに似て結構ある
と思うのだが、いかんせんパンチがない。
それにキャリアがあるわりに技術的な進歩も見られない。
この試合、動いてかき回す必要があったと思うが、ただ下がるだけだった。
結局3-0でアルバレスの完勝に終わる。
勝ったアルバレスは9月にゴロフキンと対戦することが決まっている。
この試合も楽しみだが、自分はゴロフキンが序盤から圧倒し、中盤から
終盤にかけてアルバレスを仕留めるのではないかとみている。