世間の障害者に対する意識は、20年前と比べてもずいぶん変わったと思う。
乙武さんが長い間ずっとメディアに出て頑張ってきたし、「バリバラ」という
当事者主体の番組もある。
ダウン症の子供を持つタレントも今ではテレビでよく見かける。
しかし実際に障害児が普通の学校に通うことはまずないのではないか。
特別支援学校を卒業した障害者が、障碍にもよるが普通の会社に就職するのは
すごく難しいと聞く。
障害者を目にすることにより慣れるというか、世間の認識は変わったものの
相変わらずそういうところでは差別を受けていると思う。
自分はたまに車椅子の方の外出ヘルパーをしている。
当然バスや電車に乗ったり、飲食店に入ることがある。
今では低床バスがたくさん走っているが、バス1台に車椅子は1台しか乗れないし、
乗る時にけっこう手間がかかり出発に遅れる。
電車でも駅員がスロープを持ってきて乗り降りを介助する必要があるのだが
駅員の数が少なく待たされる事が多い。
飲食店ではお昼などの混雑時には車椅子はスペースをとるため、断ったら
障害者差別になるから言わないが嫌がられてる感じがする。
個人商店の広くない店では特にそう感じる。
日本という狭い土地柄、店内は効率的に設計されているから車椅子の客のことは
考慮されていない。
このように実際町へ出てみると、車椅子の方に不便な状況がたくさんある。
こういったことを改善するにはどうしたらよいのだろう。
もっと車椅子ユーザーは町に出て、もっともっと公共機関を利用してお店に入って
その存在をアピールする必要があるだろう。
そうするにはヘルパーももっと必要になってくる。
自分の周囲の事業所ではヘルパー不足をよく聞く。
ヘルパーの資格を持っている人は結構いると思うのだが、実際活動していない人が
多いのだろうか。
生業でしする人も少ないが自分のようにバイトでする人も少ないのだろうか?