すずりんの日記

動物好き&読書好き集まれ~!

馬の親子2

2006年02月14日 | 
繁殖スタッフが、母馬と産まれたばかりの子馬を、
広い馬房に連れて行くところです。

うちの牧場は、本場と分場があり、
それぞれに繁殖牝馬がいます。

この厩舎でお腹に赤ちゃんのいる母馬は、17頭。
そのうち、3頭がすでに出産しました。

あと14頭は、これから6月くらいまでに出産を迎えます。
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小説「雪の降る光景」第1章Ⅰ~8

2006年02月13日 | 小説「雪の降る光景」
 「おいおい、ちょっと待ってくれ。別に君を怒らせたくて言ってるんじゃあないんだよ。」
「じゃあ、どういうつもりだ、ボルマン?」
「・・・近々、彼が帰国するんだよ。」
「なんだって?本当か、それは。」
「本当だとも。きっと正式に、総統から御話があるだろうがな。・・・どうだ、言ってもらって良かっただろう?」
「あぁ、ボルマン、感謝するよ。」
 私は、その後ずっと、ハーシェルのことを考えていた。式典から帰って来た総統が、私とボルマンの前を行ったり来たりしながら、何かブツブツ言っていたが、まるっきり上の空だった。

 私はあの日、機嫌が悪かった。先生に怒られたか、友達と口喧嘩したか、妹に朝食をぶん取られたかして(たぶん、このどれかだったと思うが)、2、3人のクラスメートと教室に入って来るところだった。その時ハーシェルは、教室の中で、彼の取り巻きと一緒にある遊びをしていた。ドアに同心円をいくつも描いて的を作り、ナイフを投げて点数を競うのだ。私はそのドアを開け、ナイフが、自分の顔めがけて飛んで来るのを見た。
 その瞬間、私は、とっさにナイフを避けて、そしてその飛んで来たものを手で受けていた。その刃物は私の右手の甲まで突き抜け、柄が手のひらの手前で止まっていた。私の右手からは血が噴き出し、木目模様の柄が、真っ赤に染まっていた。―――私はうずくまっていた。しかし、痛みは感じなかった。“ここで鬱憤を晴らしてやろう”という名案が浮かび、必死に薄笑みをこらえていたからである。


(つづく)
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馬の親子

2006年02月12日 | 
昨日の記事で、出産時の様子を載せた、親子です。

この親子が入っている馬房は、
放牧できない時でも、ちょっとした運動ができるように、
他の馬房よりかなり広くできています。

まだまだ外は寒く、
特にここ数日は、北風が強くて、
もし子馬が風邪でもひいて、下痢になったりしたら、
脱水状態になって、命取りになりかねません。

だから、放牧地に出るのは、もう少し先になりそうです。


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子馬、誕生2

2006年02月11日 | 
先日、繁殖厩舎の責任者に、
「今日は、どう?産まれそう?」と聞いたら、
「今夜あたり、産まれそうですよ。」
と言うので、出産シーンの状況を、ビデオに撮るために、
厩舎で待機していました。

そしたら、母馬の陣痛が始まり、
夜中に、出産。

この写真は、出産後30分くらいの写真です。

元気の良い、女の子です。

この後、1時間くらいで立ち上がり、
無事、初乳を飲みました。
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小説「雪の降る光景」第1章Ⅰ~7

2006年02月10日 | 小説「雪の降る光景」
 「ハーシェルとは、うまくいってるのか?」
「せっかくのブランデーがまずくなる。」
私がそう言うと、彼はもう何も言わなかった。

A.H.S(アドルフ・ヒトラー学校)で私と同期だった、彼、ハーシェルは、自分の弱い臆病な心がみんなの目を引かないように、体中に、「正義」や「博愛」や「良心」という誇大広告を貼り付けていた。しかし、私だけは、本当の彼を知っていた。彼は、そんな私を煙たがり、学生の時に2度、私の体に傷を負わせた。それも、仲間を大勢巻き込んで、だ。卒業して、互いに違う部署でナチスとして働くようになってからは、顔を合わせることも滅多に無い(彼が私を避けているのだ)が、被害妄想の激しい性格からして、次に会った時、いきなりナイフで私を一刺しにしても決して不思議ではないだろう。
 私はこれから先、彼と会わずに生きていけるならどんなに幸福だろう。と、思う反面、あのような、精神的に脆い性格の青年が、どんな大人に成長したか、見てみたい気もしていた。
「彼は今、ゲシュタポとして、ポーランドで優秀な成績を修めているそうだな。」
ボルマンが、私の忠告を無視して再び口を開いた。私は、ブランデーの入ったグラスを彼に投げつけたい衝動に駆られ、ジッと彼を見つめた。


(つづく)
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また増えちゃいます。

2006年02月09日 | 
北海道はまだまだ寒いんですが、
それでも、ネコたちは、発情期に入っているようですね~。

うちの牧場には、
避妊手術をしていない野良猫がいます。
オスが1匹、メスが2匹。

メスは、三毛と、その三毛の子。
オスは、黒猫で、すず、りんのお兄さん、
黒野良猫のクロちゃんの子供です。

3匹とも、人からご飯をもらってますが、
触らせません。

で、みんなで、
「(オスかメスか)どっちか早く手術しないと、
また増えちゃいますね~。」
なんて言ってたんですが、

最近、メスのお腹が大きいんです。
それも、親子で。

あ~~、やられた~

たぶん、産まれても、
寒いうちは、ちゃんと成長できないと思いますが、
それでも、早く、手術しなきゃ~~
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小説「雪の降る光景」第1章Ⅰ~6

2006年02月08日 | 小説「雪の降る光景」
 ボルマンは、ちらっと窓の外を見た。そして、こう言った。
「・・・で、今日は何だね?」
「あぁ、実は、ワルシャワゲットーのことなんだが。」
「ゲットーはなるべく早く壊すつもりだが。」
「中にいるユダヤ人は?」
「昨年は40万人いたユダヤ人が、今は20万弱に減った。最終的には、ゲットーを壊した時点で残りの者を逮捕し、収容所へ送る。」
「その予定の日時と人数は?」
「いつになるかは、わからない。が、我々はここから、約3万の輸送しか見積もっていない。だから、ゲットー内が3万になるのを待つか、もしくは、・・・万が一、何か問題が起こって、それ以前にゲットーを破壊することになれば、ゲットー内で彼らを処理しても良いことにしている。・・・と、まぁ、こんなところだ。」
「わかった。」
「何か、不満でも?」
「いや、ただ、実験に間に合わずに死んでいくのが惜しいのだ。どうせ、死んで皮を剥ぎ取られ、油を搾り取られるのなら、黙って死ぬよりも、実験の成果を残して死んでもらいたいものだよ。」
「材料ごとき、そんなにけちって使わなくても良いさ。足りなくなったら、またどこかから連れて来ればいいんだ。S.S.ならユダヤ人どころか、カトリック教徒、チェコスロバキア人、ポーランド人、ロシア人、・・・とにかく被支配人種であれば、なんでもありだからな。」
「ヒムラーに頼めば、どこかの国の大統領だって国王だって調達してくれるだろうな。」
「そういうことだ。」
 彼はそう言うと、グラスにブランデーを注ぎ、1つを私に手渡し、もう1つを、自分の目の高さで窓から射し込んでいる日の光に透かして、にっこりと笑った。


(つづく)
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久々の出演です。

2006年02月07日 | 
ちょうど1年前くらいのブログで紹介しました、
野良猫のクロちゃんです。

すずとりんのお母さんです。

クロちゃんは、人に恐怖心を持っていて、
以前は、ご飯を食べている時しか触らせてくれませんでした。

それでも、なんとか、避妊手術もして、
今、ようやく、ご飯じゃない時も、
顔の周りを何分か、触らせてくれるようになりました

片目が目やにで、カピカピですが、
寒い中でも、元気です

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まだまだやってます。

2006年02月06日 | ちょっとしたこと
北海道も、日中は0℃くらいまでになって、
ちょっとあったかくなってきたかなぁ、と思っていたのもつかの間、
また、-20℃ちかい寒さに舞い戻ってしまいました

そんな中、今でも、じみ~にやってますよ、ダイエット。
でも、さすがに、お酢を飲むのがつらくなってきました。

暖かい頃は、
お酢の酸味で、喉がスカッとして、
けっこう飲めたんですが、
寒いと、どうしても、
コーヒーとかスープとかココアとか、
暖かい飲み物が多くなってしまいます。
それでもがんばって、
食事時の飲み物はお酢(もちろん薄めて)と決めて、
1日1リットル(薄めた量で)を飲むようにしています。

体重は、新しい目標の「-5kg」になかなか近づきません。
-2kgを行ったり来たりで、
ここからが減らないですね。

やっぱり少し運動を始めないとダメでしょうか
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小説「雪の降る光景」第1章Ⅰ~5

2006年02月05日 | 小説「雪の降る光景」
 私とボルマンは、並んで、主に密談に使われる、こじんまりした部屋に入って行った。私が、自分より10歳以上年上の彼に敬意を表してドアを開け、ボルマンに先に入るよう合図をすると、彼は申し訳無さそうに、軽く頭を下げて部屋に入った。彼はソファーに座らずに、窓際に立って、私がドアを閉めるのを待った。そして外の風景から目をそらし、私の方に向き直って、口を開いた。
「秘書の仕事の方はどうだね?」
「なぁに。秘書と言ってもただの付き人のようなものさ。ナチスの動きは君が把握しているし、私生活の秘書は、エバがやってくれているしね。」
「私は常々思っていたんだが、総統とエバが一緒なのを見ると恋人同士のように見えるが、君と彼女を見ていると、まるで夫婦のように見えるよ。」
「おいおい。ヒムラー(ゲシュタポの長官)に捕まるぞ。」
「そういう意味じゃないよ。我々はアドルフ・ヒトラーを、ドイツの最高責任者として見ているが、君とエバは、唯一この世の中で、アドルフ・ヒトラーを、アドルフ・ヒトラーとして見ている。つまり、血のつながった父と母のようなものだと言っているんだよ。」
「・・・狂人の父親か。では、この戦争で我々が負けたら、私は間違いなく死刑だな。」
「それは私だって同じだ。・・・しかし、私たちは死ぬわけにはいかないのだ。」


(つづく)
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ねね、格闘

2006年02月04日 | 
ねねは、最近、
仔猫のようにじゃれついたりしなくなりましたが、
月に数回、こんなふうにじゃれてきます。

でも、それも数分で終わりです。
すずやりんやちぃが、遊びに加わってきて、
ねねの気が済んでしまうので
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子馬、誕生

2006年02月03日 | 
先日、今シーズン初の、馬の出産がありました。
午前2時頃、破水して出産。
それから立ち上がって、無事母乳を飲んだ頃には、
午前5時を過ぎていた、とのことでした。

実は、私、今後新人が入った時のために、
出産の模様をビデオ撮影しようと思って、
「産まれそうになったら、呼んでね!」
と、頼んでいたんですが、
スタッフが気を使って、寝かせておいてくれたようです。

私は、初めて牧場で働き始めた時、
繁殖厩舎で仕事をしていて、
母馬や、離乳前の子馬の世話をしていました。
その、初めての牧場での、出産時期3シーズンで、
延べ100回くらいの出産に立ち会いました。

当時の友人に、
「すずりん、これだけ出産を経験してたら、
自分の時も、1人で大丈夫だね~。」
なんて冗談を言われてたくらいです

写真の母馬は、予定日が1月26日で、
1週間くらい遅れた出産でした。
なんとなくですが、
「(出産が)予定日より遅れると、メスが産まれる」
なんてことをいうことがあるんですが、
産まれた子馬は、オスでした。

予定日から遅れているのが、まだ3頭います。
みんな無事に出産を迎えてほしいです。


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おっと!

2006年02月02日 | ちょっとしたこと
忘れてました。
ブログ、1周年です。
去年の1月30日から始まりました。

この1年、ブログを始めて、それを続けてきたことによって、
いろんな可能性が開けました。
そして、今まさに道が開けようとしている可能性もあります。
今後も、この積み重ねによって、
まだまだ開ける可能性もあるでしょう。

私は、自分の思い、思想などの一部を、
文字として明確に表現するのが好きで、
他人にわかってもらえないフラストレーションが溜まると、
自分の頭の中でぐちゃぐちゃになって存在しているものを
文字にして、頭の外に出すことで、
すっきりできたりしていました。

この時に、
ブログと出会い、
ブログを通して、多くのみなさんに出会えたことに感謝するとともに、
また今日から、いろいろ綴っていこうと思っていますので、
今後ともよろしくお願いします
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小説「雪の降る光景」第1章Ⅰ~4

2006年02月01日 | 小説「雪の降る光景」
 「相変わらず時間には正確ね。でも総統はまだ帰って来ていないわよ。」
彼女は、世慣れしていない街の少女のようでも、ナチ幹部の夫人の座に満足し切った醜いブタのようでもなかった。ただの強い女―――自分の愛した男が普通の労働者なら、こんな鎧を身にまとう必要も無いのだが―――そんな印象を人々に与えた。
 親しい仕事仲間に対しての笑みをエバに投げかけ、私は言った。
「知っていますよ。総統がお帰りになる前に、マルチン・ボルマンに会っておきたいのでね。」
「まぁ、そうなの。新しいナチスの党首になったボルマンさんに、何か改めて聞きたいことでも?」
「えぇ、収容所の実験材料の在庫が残り少ないものでね。」
「それで相談に?」
「まぁね。」

 ボルマンが、私の後ろで慌しくドアを開けた。
「やぁ、遅れてすまないね。朝っぱらから子供たちがうるさくってね。なんせ10人もいるもんだから。」
真面目な上に子煩悩な彼は、そう一気に話し終えた。全く、彼がナチスの党首をしているなんて、信じられない。彼がナチの制服を着ている理由は、ただ、自分が主人と崇めている人物が、たまたま帝国の総統になってしまったからだ。彼の尊敬する人物が、たまたま共産党員であったなら、彼は、何の躊躇も無く赤旗を掲げていただろう。そして家庭に戻れば、10人の子供と1人の妻を(そして1人の愛人をも)極めて民主主義的に扱う。それでいて、この落差を全く不自然に感じていないのだ。
「ボルマンさんに、ヘスさんの後任としての手解きをしてもらったら、今度は私が、総統の秘書としての特訓をしてあげるわ。」
そう言い残し、彼女は、広い庭を一望できる一番大きな部屋―――ここが、総統と彼女の2人のリビングなのである。―――に入って行った。


(つづく)
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