うちの先生のブログにも書いてますが、
今、建設国保の偽装加入の問題が、大変です。
先生は、社労士・行政書士という資格で仕事をしているので、
すごく冷静に書いてくれていますが、
私は、ちょっと納得いきません。
私の書いたことは、素人の個人的な意見として、
読んでいただければ幸いです。
この問題の大枠は、先生のブログでわかると思いますが、
簡単に言うと、本来建設業に携わっている一部の人間しか
加入できない、この建設国保に、それ以外の人が加入していました。
それは、国民健康保険や協会けんぽより、
少ない保険料負担額で、手厚い給付が受けられたから。
ではなぜ、加入することができたか。
偽装加入したとされる人たちの多くは、
自分たちが建設国保という組織を騙そうと思っていたんではないんです。
だって、そもそも、建設国保の方が他よりお得だ、なんて、
制度に詳しい人でしかわかりませんから。
問題は、建設国保が加入手続きの際に単純に「見逃した」のではなく、
建設国保という組織が、「率先して偽装加入を斡旋していた」ということです。
加入者を増やそうとして自分たちの都合で、不正に加入させておいて、
自分たちの組織の人間が、偽装加入を薦めていたという事実には一言も触れず、
「2年間遡って建設国保の資格を喪失させて保険料を還付するので
他の保険に入り直す手続きをしてください」という通知だけを、
一方的に資格喪失者に送りつけています。
しかも、何の猶予期間も、何の経過説明も、謝罪もなく、です。
完全に、詐欺だと、私は思います。
以前、K社労士が、聴覚障害を装わせて、
障害年金を騙し取ったことが問題になりましたよね。
あれなら、保険者も被害者かもしれません。
でも、今回の問題は違います。
「でも、そうは言っても、『お得ですよ』とか言われて
加入した方も悪いんじゃないの?」と思う場合もあるかもしれません。
でもやっぱり、一番の被害者は、被保険者であり、
折半で莫大な金額を支払わなきゃならなくなった事業所です。
年末に向け、ただでさえ冷え込んでいる建設業界。
保険料を払えなくて倒産してしまう会社もあると思います。
個人の負担額も支払えない上に仕事や会社が無くなってしまい、
生活できなくなる人もいるでしょう。
その中から、もしかしたら、自殺を選んでしまう人も、
いるかもしれません。
そんな悲劇を生まないと、国は動かないんでしょうか?
いや、そんな悲劇を生んでも、もしかしたら、
国や自治体は動かないかもしれません。
政府や民主党が自慢気に行っている、事業仕分け。
あれで仕分けされて、廃止や縮小になった事業につくはずだった予算の
何分の一かが、この問題の被害者のために使われる、
なんてことは無いんでしょうか?
私、とてもじゃないですが、この問題と、
この問題が被害者の泣き寝入りで終わってしまいそうな現状が
納得いかないんですよ。
この、国民の生活の苦しみと声が、建設国保や、
国や自治体や政治家に届いていない現実と
聞き入れないまま良しとしている現状は、
他人事ではないんです。
これが自分や家族の生活だったら。
そう思うと、こんな素人の私でも、
何か訴えることができるかもしれない、と思います。
当事務所でも、相談を受け付けています。
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