鉄人 須藤 將のホームページ

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「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その55

2009-09-16 06:14:33 | 車・バイク
大橋(真)は、一昨年までマツダスピード・アメリカ・チームでALMSに参戦していたのでオーガナイザーや出場チームと顔なじみであった。パドックはフリーパスで由香里をオーガナイザーや出場チームの監督に紹介して回った。
レース中の各チームのピット作業も見せてもらった。
プジョーのピットでミシェル・バルジュ監督と話していたとき、大橋(孝)が沢村美雪を連れてやってきた。2人も情報を収集に来ていた。
大橋親子は久しぶりの対面であった。
「やー、元気でやってるかい」
「お父さんも元気そう」
「広島は順調に進んでいるかい」
「順調です。かなりパワーが出ている」
「東富士はどうです」
「ハイブリッド技術で苦労しているが、さすがトヨタ、資金と人材が豊富で、日本の一流企業を動員して開発している」
「ル・マンで親子競争だな、楽しみにしている」
「ところで、この沢村美雪は、西田さんの愛弟子だよ」
と紹介した。
由香里は、西田から沢村美雪のことは聞いていたが、会うのは今日が初めてであった。
「由香里さん、お父さんはお元気ですか」
「サードに移ってからお会いしていないが」
「お酒が過ぎて、最近調子が良くないと言ってきました」
「由香里さんも西田さんの愛弟子でしたね。そうすると沢村とは愛弟子同士の戦いになるわけだな」
「これも楽しみだなー」
「沢村さん、東富士で西田流はどう」
「広島と組織の大きさが比較にならないくらい大きいので難しいの」
「由香里さんは、バッチリ西田流でしょう」
「まあね」
「うらやましいわね」
2人の会話はたわいないものであったが、激しい闘志をお互いに感じていた。

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