サバーブモーター&犬の美容室mairu

車屋サバーブと、犬の美容室mairuのちょっと小話。

販売用レストアアイロンテールビートル♪エンジン完成コンプリート!

2020-09-01 16:43:03 | 72年式タイプ1ビートル1300アイロンテール・販売用車両レストア
今日は涼しかったですね。
朝の4時はいくらか寒いような
感じもしました。

9月いっぱいは暑いですかね?

来年の夏は子供たちと
海にでも行きたいですね。

とりあえず、
通常出勤業務と歯医者さんに通いたいので
急いで【販売するビートル】を完成させます(笑
※歯は前歯の横なのでみっともない(笑
マスク環境で良かったです。。。
グッドタイミング。

明日には載せます↓

見た目が
「すこぶる調子が良さそう」です(笑
見た目だけで、中身はどうだかね?
ヒーターホースは
エアコンコンプレッサーを避けるために
あっちの方に行ってます(笑
まだこれにコンプレッサーが付きます。

色々を組み立てます

ドナーにしたAB型エンジンに
装着されていた「フライホイール」

新品か?ってくらいに
水洗いだけでピカピカ。
摩耗も「計測したらほぼ新品」でした。
50年近くが経過していて
「低走行エンジンベース」
今となっては希少ですよ(笑

今回、AB型1300ccエンジンをベースに
1600ccにボアアップしています。
昨日話した通りに
【エアコンのため】
【ユーザーさんの1600神話】
のためです(笑
1300までがクラッチが180mm
で、それ以上の排気量が200mmの
クラッチを使っています。
エアコン付きにする際に、店長はわざと
「180mm用フライホイール」を
使います。
強烈に重たいので、デチューンになってしまうものの
瞬発力がやや重い感じなだけで
【トルクがアップ】します。(たぶん間違えてない)
坂道もグイグイ登れます。
軽量フライホイールが必要なのは
「レース」であって通常の走行に軽量フライホイール
は必要が無いです。
今回はエアコンのために「デチューン」です(笑
余談ですが、
1200ccは重いフライホイールですが
その1200ccエンジンに
1600cc用の軽いのに交換すると
瞬発力があがるものの、
【腰抜けなトルク】になります。
以前、買い取ったビートルがそうなっていて
坂が「あれ?いくら1200でもこんなに
登るのが大変か????」ってくらい。

エアコンを取り付けると
コンプレッサーの力がかなり強く
【アイドリングが不安定】
【信号停車時に、そのままエンジン止まる】
ということが起きることがあります。
なので
「尋常なくアイドリングが高い」個体が
多いはずです。
(色々な原因はあるんですが)

アイドリングが高すぎるのは
うるさいし、なんか不快です(笑
とても嫌です。

でも、ドノーマルの状態では
「そうするしかない」ということも言えます。

そこで、アイドリング時(下の方ともいう)の
トルクをアップさせるのが一番簡単です。
排気量を1600cc以上っていうのも
手ではあるものの、
キャブレターがシングルでは燃料が足りません。
エアコンのためにお金も、加工も、
何しろ「シンプルさが無くなる」のも嫌です。
オーナーによっては扱いが難しくなる場合も
あるかもしれません。

そこで、
【重たいフライホイール】にすることが
多く、このところエアコン付きで
そのデチューンでストールが防げたことが
多く、既存のお客さんも
「限りなく低いアイドリングで、止まらないよ」
ってことなので、個人的には簡単な方法で
尚且つ、加工はしませんので良いかな?と。
1600ccに対して、クラッチが小さいくなるのは
影響があるんじゃないか?
という方が居たんですが、
毎日通勤で乗ってる方が10年経過しても
クラッチの交換等も不具合も出ていません。
シグナルグランプリでもしなければ
何もないはずです。

っていうか
個人的ですが、トルクが上がると乗りやすい
ですからね。
「グ,グ、グ、グー」って粘りが
乗りやすく感じます。
軽トラックって、軽くてギアも頻繁に
シフトアップして、シフトダウンして
忙しいでしょ?あれはトルクが無いからです
(サンバーを除く)

バラした時の純正シールガスケット↓

ワーゲンマークがいっぱい
プリントされています。
現在手に入るガスケットと素材も違います。
もう、なかなかワーゲンマークのプリントされた
ガスケットも見る機会無いですよ。

茶こし?↓

空冷ワーゲンは
オイルフィルターが、こうなっています。
(除くメキビー)
オイル交換のたびに
「洗います・再利用します・交換式じゃないです」

先月ですがお店に
「ワーゲンのフィルターの予備が欲しい」
という方が現れました。。
「え?フィルターの予備?」
「自分でオイル交換するんで
フィルターが売って無かったから、ここなら
持ってるかな?って」

【交換しませんよ。洗うんですよ】

色々な方が居ます。。。。。


ファンカバー類を塗装↓

中身をOHしても外見が汚いと
視覚的効果で「調子悪そう」に見えます。
もちろんガンで塗ります。
缶スプレーは使いません。
エンジンルーム内の熱で
「ベトベト」になってしまいます。。。

ワーゲンビートルは「空冷式」です
キャブレターも使っています。
気温差で始動時にコンピュータが
制御してくれません。
水冷式の車は、
エンジンが温まるまで
ラジエターサーモスタッドが閉じていて
温まると、開いてクーラントを各部に流し
冷却をします。
空冷式には「無いんでしょ?」と思うかも
しれませんが、「あります」
ただ、昔は邪魔だから何か修理やらエンジンを
降ろしたり、何ダリの際に
「外してしまう」ことが多く
【ついていないビートルも多い】です。
店長も昔は調整も取り付けも
邪魔なので取り外していました(笑

でも、水冷式は温度差をサーモで調整して
います。
空冷は「空気」をサーモで調整しています。

空冷ビートルのクーリングファン↓

オルタネーター(発電機)の向こう側で
ファンカバーの中に「ファン」がいます。
なのでベルトが切れてしまうと
【バッテリーの充電をしない】
【エンジンを冷やさない】
ことになります
ベルトは切れると
「チャージランプ」が点灯します。
点灯して、ベルトが切れていなければ
発電機本体の不良ですから
走行は出来ます。
点灯してベルトが切れていれば
走行はできません。
クーリングファンが止まっていますので
オーバーヒートしてしまいます。
真夏に高速道路で走行中に
切れたら、20分持たないですよ。

修理等で、エンジンをベルト付けないで
始動すると5分もすれば
「やばい、やばい、」ってくらいに
エンジンが高熱になります。
焼き付きますから切れたら
走行はやめましょうね。

こういう話をすると
「予備もってないと!!!!」って
話になるし、予備があった方がって
ネットの情報もありますが
通常であれば2年に一回
車検整備で交換しておけば切れるはずは
無いですよ。

予備なんか持ち歩いたことないです。
切れないし。

で、クーリングファン↓

エンジンが掛かれば、ベルトを通じて
ファンはいきなり冷やし始めます
必要ないのに(笑
電動じゃないので、温度の差で止まったりは
できませんからね。
「オーバーヒートなんか絶対にしない」
ワーゲンビートルです。
それだけクーリングが優秀です。

真冬でも、いきなり「冷やします」
でも、それは実際困ることで
キャブレターの車なので適温じゃないと
良い爆発が出来ません。
オートチョークが普通の状態に戻った
途端に「エンジンが止まる」ということが
おきてしまいます。
なぜかって?
冷やしてるからですよ。適温にならないから。
寒い朝にチョークが普通の状態になると
止まるのは「冷えすぎ」だからです。
点火系パーツをハイパフォーマンスに
したところで改善はみえないです。

それを防ぐのが「サーモスタッド」↓

水冷じゃなくてもあるんですよ。
↑この状態が冷間時です。
サーモの上にフラップがあって↓

閉じて、ファンの風を当てないように
しています。

温まると↓

サーモが「伸びます」
すると↓フラップが

開いた状態になり
ファンの風をシリンダーに当てて
冷やします。

今回のエンジンには取り付けました。
動作も確認して、調整もして。
調整も必要です。
真冬でも、
「無いより温まるのが早い」と思います。
気を使いました。

でも、無くてもストールしないのも
あるし、そこまで寒くない地域もあるし
エンジンが寿命の個体は熱が上がるのが
早いので、真冬でもドンドン熱を持つ
ってのもあります(笑

まあ、付いていたので直しておきましたが
フラップが実は片側が完全に壊れてて
1・2番シリンダー側しか今回付けてません(笑
サーモは部品出るのですがフラップの部品が
でないんですよね(汗
まあ、こっち側が閉じてくれれば
エアークリーナーの吸い込みが出来るので
キャブもサクサク温まるでしょう。

ワーゲンのヒーター↓

このグレーの筒がヒーターです。
筒の中にはエキゾーストパイプが
通過しています
この筒の中で温まった熱をファンカバーから
の風で押し出して車内に入れます。
↑店長の指の方向から右側の黄色のマスキング
テープの方向に熱風が流れます。
アクセルを踏めば、踏むほど熱風が車内に
流れる仕組みです。
寒いと感じたら、暴走族並みに「湘南コール」
してやると素早く温まります(笑

でも、「臭い」というオーナーも居ます
理由は「排気ガスが一緒に行っていることが」
ってことで、
臭くなると「ヒーターの交換」しちゃう
オーナーさんも居るんですが。。。。
メキビー用もリプロ品もかなり、、ぬるくて
効きません。純正がベストです。
暑いですからね。
しかし!
いきなり換えてはいけません。無駄使いする
人が多いです。

原因↓

指の位置に隙間があります
その隙間は「ワイドクランプ」という
クランプで塞ぐのですが、鉄と鉄をバンドで
固定して隙間が埋るわけがないですよね??
しかも、良く見てくださいね。
その隙間の真下にマフラーのジョイントが
あります。
そこから排気漏れをしているビートルは
かなり多いです。あからさまに
バスバス音がしていると気が付きますが
ほとんど微小に漏れてるので気が付きません。
そこで排気漏れしてたら??
車内側のに向かうヒーター風に
巻き込まれますよね??
で、「排気ガス臭い」ってオーナーが多い
と思います。

マフラーガスケット↓

クランプで挟みます↓

隙間から漏れそうでしょ?
けっこう、漏れてますよ。

だから↓

見え辛いですが
「マフラーにも使える液体ガスケット」
も塗って組み込んでいます。
これで
「殆ど、漏れてきません」

でも、先ほども言ったここ↓

幅の広いバンドで固定します
隙間があれば、筒の中の風の力で
ヒーターの中に巻き込みます。
やっぱり「臭いかも?」

ならば、ダサいけど↓

アルミテープグルグルにしておきます。
ダサいけど、「見えません」から
外からは(笑

で、ワイドクランプ(バンド)で固定↓

「臭いのは嫌」
それは店長も一緒。
出来るだけの気を使っておきます。
ただ、この部分
マフラーなので高温です
使用する部材を間違えると
「余計臭い」ことになります(笑
ガムテープ貼ってるのを見ましたが
あんなんじゃ。。。。。
ちょっと乗ったら溶けますよ
溶けてたし。



そんなことしてるから~
時間が掛かってしまいます。
他の専門店さんで
「過剰だよ」と笑われることも?
別に良いんですよ。
試して良かったことは「詰め込む」

【ただ組み立ててたらもう完成してる】
そういうことです。

中身もメタル類の計測をして
交換するものは交換してあります
メタル類も交換しました。

見た目もキレイにしました
後々、起きるかもしれない
「臭いヒーター」も気を使いました。

エアコン使っても極力止まらないような
策は
フライホイール以外にも実際
策を講じています。アイドリングで
止まってしまうのは
「下の方のトルク」だけでなく
他にも原因があります。(と、思ってる)
ので、そこも改善しています。

そういう「策」も
おそらくワーゲンだけやってたら
気が付かないし、
V8のシボレーでも
メルセデスでもBMWでも
アクアでもプリウスでも軽トラでも
扱うことで
「あ!!!そうか」
と、良いヒントをくれます(笑

健康診断用のバス
マンモや胃部検診、内科検診用のバス
特装車です。
あれも、「エアコン用エンジン」が
載っているのですが走行用の他に。
そのエンジンが1500ccのトヨタ
カローラのキャブエンジンだったりします。
コンプレッサーが強烈に大きくて
「こんな昭和50年代のカローラのエンジンで
大型バスを良く冷やせるな」
と、思うわけですよ(笑
「なんでオーバーヒートしないんだろ?」
ね?
そういうのも扱ったからこそ
「あ~そういうことなのか!!!!」
が良いヒントになります。

エアコン付けると
ストールするから、
「アイドルアップを装備する」とか
「低回転でコンプレッサーの電源がOFF」
に自動的になるリレー取り付けたりしますが
「強制的にアイドリングを維持するさせる」
という部分で無理があると店長は思います

強制的にさせないで
「そもそもなんで?そうなるんだろか?」
考えることも必要かな~?って思います。

明日には載せられそうです♪












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