JUSSI SALMIAKKINEN (ユッシ☆サルミアッキネン)

フィンランド各地の日の出、日の入り時間の変化をウィークリーでご紹介します。

FILE-058 二泊三日タリンへの旅 その3

2006-03-31 15:06:21 | フィンランドぶらぶら紀行
 
道なりに進むと、広場に出た。
TOWN HALL SQUARE と呼ばれる場所だ。
ここからは、皆思い思いに進路を決めて、旧市街を見て回ることになる。
石畳の道だ。いつものように何を見るかを特に決めないで、ぶらぶら街をうろつく。


【ロシア正教の寺院が坂の上に見えてきた】

さらに、ぶらぶら歩きを続行。
日陰の部分は凍っているので、注意が必要だ。


【思い描いていたタリンの光景と言えばこっちだろう】

積雪量はそれほどでもない。
気がつくと、城壁の中と外を行ったり来たりしている。


【街角の酒屋のショーウィンドウに日本酒発見!】


とりとめのない旧市街ぶらぶら歩きは、更に続くのである。

【続く】

FILE-057 二泊三日タリンへの旅 その2

2006-03-30 23:40:59 | フィンランドぶらぶら紀行
【 Old Town(旧市街) 周辺地図 】

休憩もほどほどにして、外出することにした。ちょっとビールを飲み過ぎたようだ。
事前に聞いた話では、タリンの旧市街は城壁で囲まれているので、入り口が限られている。なので間違えると、遠回りするハメになる、と。

とりあえず案内図を開き確認をする。(上の地図は旧市街をメインにして、東西約1.25km、南北約1Kmの範囲を示している。)赤い太線は、城壁を示し、その内側が旧市街である。
宿泊先のSOKOS HOTEL VIRUは、入り口の一つである「VIRU門」の近くのでその名が付けられているようだ。ということで、今日はVIRU門から入ってみようと思い、しっかり耐寒装備をして、いざ出発。

外に出てみると、道路向こうにそのVIRU門があるようだ。近くて良かった。


門の前からカフェや土産屋が並んでいる。そこをまっすぐ進むと赤い三角帽子のそれほど高くない塔が二つ建っている。VIRU門だ。英語で Viru Gates(ビル・ゲイツ)。日本人にしか分らないギャグ?を思いついてしまった。

その先を進むと、カフェ、レストラン、土産物屋が軒を競っている。人通りも平日であるがまぁまぁだ。さすが世界文化遺産。町並みは、かつてのハンザ都市の面影があり、ドイツっぽい建築物が多い。
人の流れについて行くように先を進む。


高い城壁が見え、その裏に廻ると下には店が出ていた。編み物等を売っているようだ。上部は、外敵を監視するための通路の面影が残っている。


こんな、屋台も見かけた。夏だったら、もっといろんな屋台が出ているそうだが、今はマイナス10度の世界。ご苦労様です。



【続く】

FILE-056 二泊三日タリンへの旅 その1

2006-03-29 23:50:16 | フィンランドぶらぶら紀行
 
2005年3月10日から12日までの三日間。エストニアのタリンへ出掛けた。
カテゴリー的に厳密にいうと、「フィンランドぶらぶら紀行」というくくりにはできないのだが、ちょっと大目に見て頂きたい。

ヘルシンキからタリンまで直線で約80Kmという距離だ。夏期は高速船なども運行され充分日帰りが可能なので、ヘルシンキ観光の延長線として多くの方が訪れている。
ただし、冬期はバルト海(フィンランド湾)が凍結するため、高速船は運航されていない。この季節は時間の掛かる大型フェリーで行くか、ヴァンター経由で飛行機、あるいはお金のある方はジェット・ヘリを利用することになる。

タリンという街には、有名な世界文化遺産の城塞都市がある。
そこは、旧市街(Old Town)という区分けがなされ、その旧市街が観光の中心となる。旧市街の範囲はごくごく狭い区域なので、2~3時間もあれば一通り見ることが出来る。

なので、タリンに二泊三日したと人に言うと“エーッ”と言われ、“本当に二泊三日もしたんですか?”といい笑われる方もいらっしゃる。

今回の旅では、往復に飛行機を利用した。というのも、チケットの設定をヘルシンキ経由タリン行きの往復航空券にしておいたのである。
こうしておけば、タリン行きの分は無いも同然だ。

3月10日、ヘルシンキのホテルに、この旅には必要のない荷物を預け、ヴァンター空港へ向かった。三日後にはまたこのホテルに戻り、更に三泊するするからだ。
身軽になって旅が出来るのは、うれしい。
それまでは、撮影機材や防寒着や何やらの大荷物を引きずりながら旅をしていたので、移動がきつかったのだ。

ヴァンターからタリンまでの飛行時間は、およそ25分くらいなので、飛んだかと思ったら、あっけなく到着。空港の規模はヴァンターよりも更に小さい。
空港でエストニア・クローネに両替。とりあえず50ユーロを両替する。1エストニア・クローネは、10円くらいの価値だ。
確か、今年からエストニアもユーロが通貨となったので、より今は旅がしやすいだろう。

空港から市街地まで市バスを利用した。所要時間は、10分か15分だった。
車窓に広がる景色は、なんとなく疲れて見える。路面もガタガタ。建物もくたびれた感じだ。路面電車が走っているが、ヘルシンキのそれと比べると整備がよくなされていない感じで、薄汚く見える。でも、中心街に近づくにつれ、きれいな高層ビルが増えてくる。
ソビエト連邦崩壊に伴って、再び独立を取り戻したこの国は、これから発展する時期を迎えるのだろう。
私は周囲の風景により一層の注意を配り始めた。ホテルのそばで降りなきゃ!
宿泊先は、SOKOS VIRU ホテル。市バスなので、英語が通じるかどうか微妙な運転手さんだ。ロシア語なら通じるだろう。でもこちらはそれが出来ない。

ちらっとそれらしい建物が見えたので、次のバス停で降りた。
でも、ホテルの裏側だったようで、ぐるっと廻るはめになった。もしかしたら、表側にバス停があったかも。ホテルはなかなかきれいに見える。

チェックインをすまし、部屋に入る。目の前には教会の尖塔が見えるというまぁまぁのロケーションだ。見えている方向は旧市街の北側のようだ。
私は喫煙者なので、禁煙だったらもう少し旧市街がよく見える部屋だったかもしれない。

上の写真は、部屋からの眺めである。
一休みして、これからタリンの旧市街を歩くのだ。でも、その前にビールを一杯。

【続く】

FILE-055 イースターのナショナル(国家的)・デザート

2006-03-28 12:11:44 | フィンランドぶらぶら紀行
【 写真:KYMPPI(10番)というメーカーのカップ入りMÄMMI 】

 
「Timoおじさんの家に行く」の文中にも登場した MÄMMI(マンミ)のご紹介である。
これをデザートに出された時、はっきり言って目が点になった。

“これは何なんだ?!”

カップ入りゼリーか何かと思って、蓋をめくるとその中にはペースト状の黒い物体がそこにあった。
海苔の佃煮?
そういえば、西洋人は日本人のように海藻を食べる習慣がないので、ヨード分(ヨウ素)の補給が足りないらしい。
それでTimoさん夫婦は、ヨード分の補給のために健康食品としてこの黒い物体を食べるのかなと思った。何かとんでもないものをお付き合いさせられているのかなと勘ぐってしまった。

しかも、その物体にミルクかクリームをかけて食べろというのである。
え~~~!

出された限り、口に運ばないわけにはいかない。恐る恐る、まずはミルクもクリームもかけずに食べてみる。
アッ甘~~~~~~い! 激甘!(自分的には劇甘の方が適語だと思うけど)

しかし、その風味に頭の中で?が湧いた。あれっ? どこかでお会いしたような...
子供の頃に味わったような? でも、私はフィンランド人じゃないし...
そう、この香ばしさは「麦焦がし」の風味だ。
麦焦がし(関西では、はったい粉というらしい)とは大麦の粉を煎ったもので、それに甘みが加えれたお菓子である。
粉のまま口に運んで食べるものらしいが、私の場合はふるさとの銘菓「麦落雁」として食べた記憶がある。

少しばかり親近感が湧き、食べ続けることにした。
ただ、甘みの強さにはノックダウンされそうなので、ミルクとクリームを大量に加え、飲む込めるようにして完食達成!
ふぅ~~。

MÄMMIについて調べてみると、フィンランドの南西部で13世紀頃に生まれたものらしい。
それが、他国では見受けられない食べ物だったので、フィンランドのアイデンティティーを示すものとして、フィンランド国内に普及したというナショナル・デザートなのだ。

原料は、ライ麦、ライ麦のモルト、黒いシロップなど。
黒いけれど、サルミアッキやラクリツィの仲間ではない。

そしてこれは、キリスト教の大事な祝日「イースター(復活祭)」やその前の期間に供されるデザートらしい。
イースターといえば、イースターエッグ。
クリスチャンでなくてもご存知の方が多いと思うが、MÄMMI についてはその時期にフィンランドにいた方、しかも個人のお宅に訪問された方ぐらいしか知らないだろう。
貴重な体験をさせて頂いた。Timoさん、Riittaさん、KIITOS!

ちなみに今年2006年のイースターは、4月16日だそうである。



【 写真:手前の黒い物体がマンミ(MÄMMI)だ 】
「FINLAND THIS WEEK」より

フィンランド政府観光局公式サイトの「FINLAND THIS WEEK」にMÄMMIについての記事があるので、参考にして頂きたい。

FILE-054 SUOMENLINNAへ行く その3

2006-03-27 15:55:12 | フィンランドぶらぶら紀行
 
SUOMENLINNAはいくつかの島からなり、橋で島同士が結ばれている。
大砲が屋外に展示されている島でうろついていたら、突然ウサギと接近遭遇。
日本で見るウサギと比べて大きい。
そんな体格のせいか動作が緩慢で、まるでウサギらしくない。
ウサギは俊敏な動作が信条だと思っている自分にとって、ドサドサと動くウサギは滑稽なものにしか見えなかった。