JUSSI SALMIAKKINEN (ユッシ☆サルミアッキネン)

フィンランド各地の日の出、日の入り時間の変化をウィークリーでご紹介します。

FILE-056 二泊三日タリンへの旅 その1

2006-03-29 23:50:16 | フィンランドぶらぶら紀行
 
2005年3月10日から12日までの三日間。エストニアのタリンへ出掛けた。
カテゴリー的に厳密にいうと、「フィンランドぶらぶら紀行」というくくりにはできないのだが、ちょっと大目に見て頂きたい。

ヘルシンキからタリンまで直線で約80Kmという距離だ。夏期は高速船なども運行され充分日帰りが可能なので、ヘルシンキ観光の延長線として多くの方が訪れている。
ただし、冬期はバルト海(フィンランド湾)が凍結するため、高速船は運航されていない。この季節は時間の掛かる大型フェリーで行くか、ヴァンター経由で飛行機、あるいはお金のある方はジェット・ヘリを利用することになる。

タリンという街には、有名な世界文化遺産の城塞都市がある。
そこは、旧市街(Old Town)という区分けがなされ、その旧市街が観光の中心となる。旧市街の範囲はごくごく狭い区域なので、2~3時間もあれば一通り見ることが出来る。

なので、タリンに二泊三日したと人に言うと“エーッ”と言われ、“本当に二泊三日もしたんですか?”といい笑われる方もいらっしゃる。

今回の旅では、往復に飛行機を利用した。というのも、チケットの設定をヘルシンキ経由タリン行きの往復航空券にしておいたのである。
こうしておけば、タリン行きの分は無いも同然だ。

3月10日、ヘルシンキのホテルに、この旅には必要のない荷物を預け、ヴァンター空港へ向かった。三日後にはまたこのホテルに戻り、更に三泊するするからだ。
身軽になって旅が出来るのは、うれしい。
それまでは、撮影機材や防寒着や何やらの大荷物を引きずりながら旅をしていたので、移動がきつかったのだ。

ヴァンターからタリンまでの飛行時間は、およそ25分くらいなので、飛んだかと思ったら、あっけなく到着。空港の規模はヴァンターよりも更に小さい。
空港でエストニア・クローネに両替。とりあえず50ユーロを両替する。1エストニア・クローネは、10円くらいの価値だ。
確か、今年からエストニアもユーロが通貨となったので、より今は旅がしやすいだろう。

空港から市街地まで市バスを利用した。所要時間は、10分か15分だった。
車窓に広がる景色は、なんとなく疲れて見える。路面もガタガタ。建物もくたびれた感じだ。路面電車が走っているが、ヘルシンキのそれと比べると整備がよくなされていない感じで、薄汚く見える。でも、中心街に近づくにつれ、きれいな高層ビルが増えてくる。
ソビエト連邦崩壊に伴って、再び独立を取り戻したこの国は、これから発展する時期を迎えるのだろう。
私は周囲の風景により一層の注意を配り始めた。ホテルのそばで降りなきゃ!
宿泊先は、SOKOS VIRU ホテル。市バスなので、英語が通じるかどうか微妙な運転手さんだ。ロシア語なら通じるだろう。でもこちらはそれが出来ない。

ちらっとそれらしい建物が見えたので、次のバス停で降りた。
でも、ホテルの裏側だったようで、ぐるっと廻るはめになった。もしかしたら、表側にバス停があったかも。ホテルはなかなかきれいに見える。

チェックインをすまし、部屋に入る。目の前には教会の尖塔が見えるというまぁまぁのロケーションだ。見えている方向は旧市街の北側のようだ。
私は喫煙者なので、禁煙だったらもう少し旧市街がよく見える部屋だったかもしれない。

上の写真は、部屋からの眺めである。
一休みして、これからタリンの旧市街を歩くのだ。でも、その前にビールを一杯。

【続く】