JUSSI SALMIAKKINEN (ユッシ☆サルミアッキネン)

フィンランド各地の日の出、日の入り時間の変化をウィークリーでご紹介します。

FILE-049 Timoおじさんの家に行く その4

2006-03-22 22:14:07 | フィンランドぶらぶら紀行
 
【その3からの続き】

Timoおじさんは、目についたものはすべて説明するかのような勢いだ。
室内に案内された。ここは、昔のフィンランドの農家の典型的な例らしい。窓はない。そして天井は意外と低い。
それらは、厳しい北欧の冬を乗り切るための防寒対策だったらしい。
ベッドも思ったよりも大きくない。手作りっぽいカーペットやタピストリが、当時の暮らしを偲ばせる。

今でこそフィンランドは、デザインやIT技術などで世界をリードする先進国であり、高福祉国家なのであるが、第二次世界大戦までは貧乏な農林業の国だった。それは、お隣のスウェーデン、ノルウェーなども似たり寄ったりだった。そして、自国で生活が成り立たなくなった人たちを新大陸に移民として送り出していた。
ここは、その頃の質素でつましい暮らしをしていた頃のフィンランドの面影を残している。


Timoおじさんは、なおも雄弁に語り続ける。見れば、何となく分るのでフィンランド語はおまけ程度に聞いていた。
上の写真は、当時の生活道具である。中央においてある道具は、チーズかバターを作る時に使ったものらしい。


昔話の絵本でしか見たことがなかった糸繰り車もあった。

Timoおじさんは、昔のフィンランドの田舎の暮らしぶりを皆に伝えたくて、このKotimuseoを開いているようだ。もっとも、それだけのものを遊ばせておけるだけのスペースがあるからなのだが。

【その5へ続く】