JUSSI SALMIAKKINEN (ユッシ☆サルミアッキネン)

フィンランド各地の日の出、日の入り時間の変化をウィークリーでご紹介します。

ヘルシンキのニューイヤー・カウントダウン

2005-12-31 21:53:00 | コラム

2003年12月31日、サーリセルカから空路(イヴァロ発→キッティラ経由→ヴァンター着、やたら時間がかかった。)でヘルシンキへ移動し、大聖堂(Tuomiokirkko)で行われる新年祝賀式を見に行った。

23時を過ぎた頃、ヘルシンキ駅の近くにあるホテルを出て、アレクサンテリン通りを歩いて大聖堂に向かった。
近くまで来ると、さすがに人だかりが多くなってきたが、『おやっ?』と思った。
大聖堂の前にある元老院広場(Senaatintori)の中央部には、あまりが人が集まっておらず、大聖堂をコの字に囲むように人が集まっているのだ。
なんでだろうと思ったが、その時が来るに従って、そのわけが分かってきた。
元老院広場の中央にいる人たち(若者が中心)が連発花火を手に持って、シュッ、シュッと打ち上げているのだ。(大きい音はしなかった。)
広場の中央に陣取ることは、危険なことなのだ。

また遠くの方では、本物の打ち上げ花火が上げられているのだが、花火に目が肥えている日本人にとっては、“寂しい”としか見えない。色も単色で仕掛けらしいものもなく、とてもシンプルなのだ。フィンランドっぽいといえばそれまでだが。

いよいよ、セレモニーが始まった。ヘルシンキ市長の挨拶、フィンランディア讃歌、国家「わが祖国(maamme)」の合唱などが行われ、0時を迎えた。
鐘が打ち鳴らされ、新年になった。が、新年を迎えるとほどなく、人々は散り散りになり始めた。その素早さには、面食らってしまった。余韻を味わう間もないのだ。

次に私は彼らの行動に注目した。
多くのヘルシンキ市民が次にどのような行動に移るか?
それは、私がホテルに戻る道すがら、回答が得られた。
若者を中心とした多くのヘルシンキ市民は、夜間も営業する店にどんどん吸い込まれていった。
フィンランドではクリスマスは家族と過ごすことが知られているが、この日は親しい仲間たちと新年を祝う杯を重ねるようである。

SISUの木

2005-12-30 22:42:37 | コラム
 
この木を私は勝手に『SISUの木』と名付けた。
場所は北極圏•ラップランドにあるサーリセルカのクロスカントリースキーコース。
撮影日は奇しくも、ちょうど2年前、2003年12月30日12時34分33秒にシャッターを切った。(デジカメだとその辺の検証が楽だ。)
幹が途中からぐにゃりと折れ曲がり、一見すると石の彫刻か何かのようなフォルムをしている。
しかし、木自身は氷点下の厳しい環境の中でも成長を続けている。

困難に直面しても、それに打ち勝とうとする懸命な姿から、その名を思い付いた。
まるで、冬戦争•継続戦争当時のソビエトに対するフィンランド人の粘り強い戦いぶりを思わせる。
そんなところから、フィンランド人の粘り強さ、不屈の精神は、人だけでなく、自然の中に、既にその精神が潜んでいるのではないかと思い込んでしまった。
 
これを見て誰もが共感を持つとは思えないが、今後も私はこれを『SISUの木』と呼び続けることにしよう。

L-002 Leaf TERVA LEIJONA LAKRITSI 32g

2005-12-29 11:22:33 | 今日の一品(ラクリツィ)
 
前日に引き続き、タールが入った一品のご紹介である。

これはラクリツィ(lakritsi)で、筋から言えば塩化アンモニウムを含まず、甘草(リコリス)
が主体と考えられる。
上の写真でも分かるが、パッケージとセロファン包装の間にグラニュー糖がこぼれ出てきている。(パッケージ下部)

彼地を食品包装を見る度に、日本の食品包装が過剰のなのか、あちらの包装が大雑把なのかと思ってしまう。
多分、高温多湿という条件が日本にはあるから、過剰ともいえる包装になってしまうのだろう。

風味については、実際これを食べた事はなく、前回に続いて詳細は後日改めてご紹介したい。

S-008 Leaf TERVA LEIJONA SALMIAKKI 32g

2005-12-28 14:29:20 | 今日の一品(サルミアッキ)
 
久々にサルミアッキのご紹介である。

TurkuのLeaf社の製品。
これもちょっと変わったサルミアッキである。
TERVAとは、タールを意味する。ここでいうタールは石油系ではなく、木材系のタールのことである。
そして、LEIJONAはフィンランド語でライオンを意味する。
 
ちなみに、ライオンとフィンランドは縁が深い。フィンランド共和国の公式旗には、青い十字の真ん中に赤地に黄色(金色?)のライオンの紋章が描かれている。
ヘルシンキにお出掛け際には、大統領官邸に掲げられている国旗を見てみると良い。
 
話を本題に戻そう。
TERVAというだけに、サルミアッキにタールの風味が加わっているのがウリである。

分かりやすく言うと、薫製っぽい風味を持っているのである。この風味はなぜかしらホッとさせるものがある。
それは大昔、焚火の周りで生活していたご先祖様のDNAによる記憶の伝承かもしれない。

そういえば、以前ご紹介したFAZER SUPER SALMIAKKIにもタールの風味を感じるが、それは私だけだろうか?

実物をこの写真撮影用にとっておいた関係で、最近は食しておらず、以前食べた時の記憶を基に今この文章を書いている。
詳細については後日レポートする予定である。
 
他にタールを使ったもので、ウォッカ(TERVA SNAPSI)も彼地では愛用されている。


最近手にしたフィンランドもの 続編 NOKIA6680アプリ・フィン語辞書

2005-12-27 21:01:00 | コラム
 
MacとNOKIA6680とのデータ連携がようやくできるようになった。データ同期させるためのソフトのインストールがやっとできたのである。
Macで入力したスケジュール表とアドレス帳が、iSync機能でMacとNOKIAがデータ共有できるようになった。なんとなくうれしい。
そして、うれしいついでに何本かのソフトをインストールした。

そして、今日ご紹介するのは、All About SymbianというNOKIAで動作するソフトが、ダウンロードできるサイトで見つけた ENGLISH-FINNISH-ENGLISHの電子辞書ソフトである。
英語から芬語へは28,000語、芬語から英語へは31,000語というミニ辞書である。
 
ここは、有料ソフトの他にフリーウェアもあるので、NOKIA 6680、そして旧機種である6630ユーザーはいっぺん覗いてみるといいだろう。価格は5ドル。値段も安いということで、ダメ元でダウンロードしてみた。
ちなみにインストールは、いままでと違うタイプ(JAVA)だったので、WindowsのNOKIA純正ソフト経由で行う、なんの問題もなくインストール完了。
 
早速テストを行う。
英語から芬語にする操作は特に問題ないが、その逆が問題だ。äやöの入力の仕方がまだ分からない。

※Symbianとは、この携帯で使われているOS(基本ソフト)のこと。