文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

想定問答。

2010年09月25日 22時52分43秒 | 日記
嫌な事に、「文明のターンテーブル」が指摘した通りに成っている。

或る章で、私たちのマスコミが正義感の大合唱を始めた時は危ない、と僕は書いた。

平成4年8月は…宮沢喜一の金融機関に対する公的資金投入に対して。今回は…検察は公正中立で、正しく、その調査結果は絶対であるとして…小沢一郎氏に「闇将軍」だとか「政治と金」のレッテルを張り、国民の敵、悪役に仕立てあげて。

今朝の日経新聞一面を読めば、驚くことには、日本だけでは飽き足らず、米国の上層部にまで、そういう小沢一郎像を植え付けていた者がいた事…何と言う下種な魂胆だろうか…彼が反米主義者だなどと、考える日本人が、何処にどれだけ居ると言うのか?

先日、最後の駄目押しの様に「正義」を持ち出し…小沢一郎を葬ろうとしたのだろうが…日経新聞の土谷氏の論説は、翌日、電光石火に、打ち砕かれた訳だが。

大新聞の論説員たちが作り上げた世論に依って成立した内閣は、第一ラウンドから、危ない内閣であることを露呈しているのだから。

日本と中国の関係…何をさておいても、経済的関係は、極めて大きなものに成っている事は、余程の無知でない限り知っているはず。僕が既述したように、世界の潮流に最も早く反応する経済=資本主義経済は、2年前に、その根幹である株式市場に於いて…これからは「米国離れの中国頼み」との声を挙げていたのである。

金融大乱以降の荒波を乗り切り、目覚ましい業績回復を果たした日本の大企業は、中国の需要を取り込む事に成功した順番に、目覚ましい業績回復を成した訳だし、大半の上場企業は、その事に依って業績を一気に回復したのである。

今や米国との通商額を抜いて第一位の相手国と成っている…EUと中国の関係は、もっと比率が高いが…次章で参照します。

そのような国と、漁師一人の処遇を巡って…60数年前までならば、戦争寸前までのような状況を作る事が…政治か!

これ以上、言いたくは無いが…田原総一郎氏は責任を感じるべきである…軍鶏の喧嘩のような場の主催者として悦に入っていた事が、実は、どんなに危険な事だったのかが、今、明らかに成っている訳なのだから。

大江健三郎氏と井上ひさし氏の…これこそが知性と知らしめる…対談記事の中で、大江氏が紹介した、加藤周一大人の言葉…日本人と言うのは、今、自分がいる、ここのことしか考えて来なかった…の指摘も、今、現実に成っているのだから。

国際政治とは…こちらが、こう出たら相手はどう出てくるか…ウエストポイント出身のエリート達が、古今東西、世界中で起きた戦争の一々の戦略の全てを研究し尽くしているように…その想定問答を繰り返す事が基本だろう。

田原氏よ、貴方は軍鶏の喧嘩なぞを20年も取り仕切って悦に入っている暇に、…貴方が、前原等を本当に次代の担い手だと思っていたのなら…その想定問答を繰り返しているべきだったろう。

マスコミの前で、「正義」漢ぶりの見栄を切ることなんぞは、国際政治の上では何の役にも立たない事を見せつけ、証明しただけじゃないか?

闇将軍…何と言うあきれ返るレッテル貼り、だが…なら、どうしたかを、想定してみよう…僕が、彼を支持したのは、彼の中国に対する太いパイプも、大きな要因だったからだ。

…ホットラインでダイレクトに…。

「胡錦濤閣下、今般、お国の一漁師が尖閣諸島領海で大暴れして、我が国の海上保安庁の艦船に体当たりして来たので、止むを得ず逮捕しましたが、この件、速やかに、解決しませんと、お互いに、デメリットが生じるのみ」

「闇将軍殿、尖閣諸島は我が国の…」

「閣下。その話は、今、この時点で為すべき話ではないと考えます…日中共同声明締結時に、周恩来閣下が。日中平和友好条約締結時に、小平閣下が発言されたように…時間をかけて…良い知恵を出すべきでしょう…このような乱暴狼藉を働いた一漁師の事で、お互いに、反日や反中の声を国民に挙げさせるのは、本末転倒も甚だしいことだと私は考えます。そんな事に成れば、お互いの面子が立ちませんし、日中関係にも大きなマイナスです…」

「確かに…。それでは、どうすれば」

「艦船の修理費は、そちらで負担して下されば、ただちに、お国に送還します」

「…分りました」

「今後は、お互いに、この様な事がない様に努めてまいりましょう。私は、お国が、更に発展してゆく事を願っていますし、わが国も長過ぎた経済停滞を打破し、本来の日本経済に戻して行きます…お互いが、今よりもずっと豊かに成った時に、周恩来閣下、小平閣下も仰られた様に、良い知恵が出てくるはずだと、私は考えています」

「同感です…」

想定問答はこれ位にして、今回の、顛末の中で、満天下に明らかに成った事が有ります…検察は、時の政権の意向に沿うものだという事実…は、日本の大新聞やマスコミの、昨日までの論拠とは一体なんであったのかと言う重要な問題を明らかにしたということです。

その事が、今回の稚拙な外交が残した、唯一の有意義な遺産でしょう。

僕は、それは、もはや神の声だったのではないかとさへ思う。



特にテレビ局に対して。

2010年09月24日 13時32分46秒 | 日記
中国と日本の関係について、先ず、日本のテレビやマスコミが為すべき事は、
現在の日本と中国の経済関係を、事実=具体的な数字や事例=どれだけの数の日本企業が、中国に進出しているのか、貿易額の推移や…この際、米国との貿易額の推移も、一緒に比較して行くべきだろう。

特に、テレビには、山ほどの番組、山ほどの時間が在るのだから、全ての進出企業名を網羅し、それぞれが、何処の地域に、どの様に進出しているか、具体的に、教えるべきだろう…しょうもないタレント達の無用な番組を、これまでの様に、流し続けて居るべきではないのは無論…その事実を指し示すのに、一人のタレントも不要・無用。

貴方がたが、平成4年に「正義」の大合唱を始めた事に依って作られた、「日本の失われた20年」がなければ…GDP1,000兆円の国に、邁進していれば…物事は、全て、全く違う形を取っていたはずなのだから、尚更なのだ。


今回の事件は。

2010年09月24日 12時15分55秒 | 日記
僕は、今回の事件は、民主党が勝つことが間違いない情勢に成っていた時に、自民党の意向に沿って為された一連の事象だと言うのは、明瞭な事だと思う。

大惨事に例えられる訳ですが、若し、村木さんが、あれほど高貴な魂と、その強さ…彼女は、二人の娘さんや夫に、支えられたと…この立派な娘さん二人、及び夫が居ず、若し、彼女が、自殺に追い込まれでもしていたら、大惨事以上の大惨事に成っていたと思う。

一人の命は地球より重い、とは、政治家も良く口にする言葉です。

僕が、今の民主党執行部に対して、お手並み拝見…極めて消極的な支持…の立場を取るのは、身近に在った、と言うよりも、自分たちの党に振り向けられた災難…その真実も見えない人達が…逆に、それを利用したかのような人達が…ギリギリの局面まで、己の国益優先で動く世界で、相手の真意が、本当に明瞭に見えるものだろうか?

何はともあれ…そんな響きの、ぬるい番組がありましたが…世界の舞台では…次から次と国難が降りかかってくるのですから、心して頑張って下さい。

前章の冒頭を書いていて思った事…。

2010年09月24日 11時17分42秒 | 日記
前章の冒頭を書いていて思った事は…多分、間違っていないと思う…彼らは…特に日本のテレビ関係者は、ジャーナリストなんかじゃなくて、ただの会社員なのだろうな。

ならば、尚の事、会社員は会社の為に働く、ただそれだけのものなのだから、正義をふりかざしたり、ましてや、正義を扇動したりするようなことは、間違ってもすべきではない。

検証することが、真実を追求する事だけが、ジャーナリストに課せられた使命だと僕は思う。

ジャーナリズムという、見せかけの看板を掲げているだけで、本質は、痴呆テレビの見世物小屋…の様な事をしている民放TVは、特に。…会社員がすべきことは、事実と事象を、淡々と伝える事だけ…それ以外の事をすることは、その瞬間から罪なのだと僕は思う。

「正義」を語るなんぞは、もっての他だし、自分たちが「正義」であり、民主主義の守護神である様な顔をして、物を言うのは、もう、止めた方が良い。

固まった頭についての定義を書こうとして…。

2010年09月24日 10時39分21秒 | 日記
固まった頭とは、皆で同じ事を考える…今の日本のテレビや大新聞、雑誌、そこで正義を振りかざして来た度し難い人たちの頭脳のこと。

NHKのニュースを観ていて思った事…今回の検察の件で、これでは自分たちも何を拠り所にすれば良いのだ、みたいな顔をして、そのようなコメントをしていたキャスターを観ていて、僕は思った…権力に対してじゅんさい過ぎることを、ジャーナリストであるはずの貴方がたに、そんなにナイーブに言われたら…オイオイ、となるじゃないか。

彼、及びNHKは、僕の「文明のターンテーブル」は読んでいないでしょうし、2009年4月10日号の週刊朝日も読んでいないだろう…彼らに、もう一度、気鋭のジャーナリストの遺稿を贈る。

官僚機構に公益は関係なし
検察は昔から権力の走狗

評論家室伏哲郎

検察官の職務規定を定めた検察庁法第4条にこうあります。「公益の代表者とし
て他の法令がその権限に属させた事務を行う」と。 
今回の検察の捜査は、この「公益の代表者として」に違反すると思うのです。
 自民党は、戦後六十数年の間、事実上政権を握っていた。その間、検察をはじめとした官僚機構が「公益の代表者」でいられるものでしょうか。
 
 一例が指揮権発動です。私は81年に出版した・『汚職の構造』(岩波新書)で、伊藤栄樹・元検事総長が書いた『逐条解説検察庁法』の一節を紹介しました。
 〈指揮権発動は、昭和二九年(一九五四年)四月、いわゆる造船汚職事件に関して行なわれたそれがもっとも有名であり、また、一般には、それが唯一の例であるかのようにいわれているが、必ずしもそうではない〉
要するに、指揮権発動は、あたりまえに行われてきたということです。
 
もうひとつの例が、漆間巌官房副長官です。前警察庁長官の漆間氏は、記者たちとのオフレコ懇談で、西松事件の捜査が「自民党議員には波及しないと思う」という趣旨の発言をしました。しかし、それが表に出て追及されると「記憶にない」の一点張りです。
 20人もの記者に話しているのです。記者たちが覚えていることと、漆間副長官一人が覚えていることが違うなんて、そんな滑稽な話はないじゃないですか。

この一事をもってしても、日本で何か行われているかがわかります。小沢氏が130人もの行政官を新たに外部から導入することは、古い官僚組織にとっては一大事件。公益かどうかは、彼らには関係ありません。

 私は、『汚職の構造』を書くためにいろいろと調べていて、日本という国は、人権や民主主義が実現している国家ではないとつくづく思いました。

 中でも、検察は一貫して。「公益の代表者」ではなく、独善的な権力の走狗なのです。日本には、「公益」というものを裏付ける風土がないんです。なにせ、たった六十数年前まで天皇陛下のためなら何でもしてきた国民性ですから。
 
権力側は、メディアや世論などどうにでもできると思っていますよ。だから、
国民は、新聞、テレビの一般的な報道を疑ってかかることが大切でしょう。

 政治資金規正法は、いろいろと裁量で解釈できる法律です。この法律を通したのは、自民党です。小沢一郎という人も、かつて田中角栄元首相の下で人となりを築いてきた人物。今の状況は、ある意味で、昔自分で仕掛けた罠に引っかかったようなものです。

馬渕澄夫について。

2010年09月23日 11時25分47秒 | 日記
おはようございます。

年下ではあるけど、僕が敬愛している親友は…今は、或る上場企業の社長をしている…他者の批判を嫌う男だった…僕の論難は故ある論難なので、もし目にしたら、ご理解下さい。

早速みたいで恐縮だけれど、
馬渕澄夫という男の事が、或る時期から気になっていた…僕の読者はお気付きと思うが、民主党が政権に着く前に、週刊朝日誌上で、同党の若手3人と120分の論談をしていた中で、12兆円が天下りに使われていると明言していた。

それが事実なら、日本の問題は、忽ち、解決出来る…馬渕さん、目にしてくれたら返答が見たい…返答が頂けるように、彼の経歴も…実は普通の経歴だが…見事な云々と、べんちゃらも書きながら、返答を期待した章です。

それ以来、この男を注視しているのだが…どうも違うな…今の所、この男は、マスコミ目線…テレビ目線の男で、夜郎自大に、何時でも、俺は代表選にでるぞ…つまり、総理大臣に成る事が目的の人間のようで、100円安と言った所。

僕が言及して来た…戦後の奇跡的な復興、経済の大躍進の推進役だった、旧・通産省や大蔵省に集結した、日本最高の知性が、更に実際の仕事で磨きをかけ、国の運営に携わり、事務次官、主計局長に上り詰め、当然の様に、政治家と成っていった有様とは正反対の、マスコミの前、特にテレビの前で論客然としている事を生業としている人間ではないか、と、今は感じている。

野党の諸君は、来るべき国会で、2009年に、彼が明言していた12兆円の根拠を、しっかり糾すべきだろう。もし、それが真実ならば、日本の問題は、それこそ、一瞬で解決できるわけだし、真実でなければ、何と言う軽薄な奴か、と言う事なのだから。

今、9時のNHKニュースを見ていて。

2010年09月22日 22時07分04秒 | 日記
世界のアパレルメーカーが生産工場を中国から東南アジアの各国…インドネシア、バングラディシュ等に移している…日本勢は完全に遅れを取り、バングラディシュでは、工業団地はすべて決定していて、立地の余地はない…。

当然ながら、僕は、こんな事は全く知らなかった…山ほどの番組、大新聞、山ほどの雑誌が在りながら…もう本当に私達の国は、特に、現在のTVの在り様を変えるべきだろう。

ジャーナリズム、公共放送として認可されているはずのTVが、大半が、どうでも良い娯楽番組…それも同じ様なタレントの使い回しで…何の足しにもならないどころか、
国民を痴呆にしようと考えているとしか思えない番組の洪水。

TVよ。君は責任を感じないか?

その事も、とても重要なことですが、以前に「重要な事」と題して書いた文章から抜粋する前に、僕が、ずーっと考え続けている事が、上記の大きな原因ではないかと考えている事…通産省の能力の弱体化があるのではないか?

それでは以下の抜粋記事をお読みください。

戦後40年間の日本の奇跡的な復興に大きな力を発揮した例えば宮澤喜一や我が母校の大先輩A氏たちや、その後輩達が官僚であった20年前までと、今の官僚たちは同じ能力の人たちなのでしょうか?

日本の最優秀選手たちが、本当に20年もの大停滞をもたらすものでしょうか?

25年前にマスコミがバブルとのみ名づけた時代。自分たちよりも能力はずっと下だと考えていた同級生や後輩達が、莫大なお金を稼ぎだした時代。

明らかに自分より能力が劣る自民党の政治家に使われることに対する疑問や嫌気が高じて、遥かに高い報酬が見込める民間に転出した官僚の数と、その資質…各省のNO1クラスが、ごそっと抜けたのかどうか?…日銀に於いても同じこと。

私たちは、今こそ、そこを検証する官僚白書、日銀白書を大至急作成すべきだと僕は提言する。


相撲を国技と言い、NHKが高額の放映料を払い続けるのならば、

2010年09月22日 20時35分15秒 | 日記
札幌、仙台、広島を加えるべきだ。

何故かは言うまでもないでしょう…サッカーなんぞは及びもつかない経済効果を、
これらの地方に、もたらすからです。

札幌…15日間に渡って北海道全土から、バスや、JRで、観戦ツァーが組まれるでしょう…東南アジアやオーストラリア、ニュージーランドからも来るはず。

仙台…東北地方の各地から、バスや新幹線で観戦ツアーが組まれるでしょう…東南アジア…特に韓国や中国からも来るはず。

広島…中国地方の各地からバスやJRで観戦ツァーが組まれるでしょう…世界からも来るはず。

今の都市と順繰りに開催して行けば、かなりの地方の活性化につながるでしょう。
今の都市に固定していなければならない理由は何処にもない事に気付いて下さい。

固まった頭、東京1極集中がもたらす頭からは何も生まれない。

©芥川賢治

一刻も早くマスコミを6大都市に分散、をアゲイン…。

2010年09月22日 18時54分14秒 | 日記
僕が、マスコミは、一刻も早く、地方に分散すべきだと思うのは、例えば、一社が札幌に移ったとしましょう…北海道の雄大な自然…日本の宝物と言ってもいいものです…を眺めながら暮らしていたならば、東京に居る視点とは違う角度で、物事が見えるはずです。

杜の都、学都と称され、広瀬川の渓流と街中で在りながらの圧倒的な緑の美しさ…伊達正宗の志が残った様な青葉城一帯…仙台に於いても同様でしょう。

名古屋城と、独特の食文化及び名古屋弁と教育熱心な街、名古屋もしかり。

大阪…押しも押されもせぬ、西日本経済の首都…実質的な日本第二の大都会

ヒロシマ…何も言う事はないでしょう。

福岡…独特の食文化と、仙台、広島に通じる、街中を流れる渓流と緑の濃さ。

しかも、それぞれから望む山脈や海の美しさ。

阿呆としか言いようがないほど、東京1極に集中して、情報を発信している、今の有様は、日本に対する侮辱、自ら、日本の美しさを捨てているに等しい、愚かな行為だと、僕は思う。

こんなにも美しく、多様性に富んだ日本を、あなたたちは、見失っている。

そうして、際限なく、引き裂き合う様な事に、地道を上げているのです。

何と言う、生命(いのち)の浪費だろうか?
どれほど、有限の人生を無駄遣いしていることか! いい加減、気付いた方が良いのです。

例えば、六本木等の様な…現代的な集積かもしれないが、上記の様な、自然が、この街に在るだろうか?…或いは、本物の自然だけがもたらす高貴な魂が、この街に在るだろうか?


マッカーシーの赤狩りを定義すれば…。

2010年09月22日 13時02分52秒 | 日記
マッカ-シーの赤狩り、と言ってもマスコミや読者の多くの方は、何のことかは正確に思い浮かべる事は出来ないと思うので、定義的に書きます。

マッカーシーの赤狩りとは…時の権力が、概ね、自分たちの体制を維持、或いは死守、或いはより強固にする為に、「正義」、を振りかざし、反体制、或いは無辜の市民まで、血祭りに上げること。

その特徴は、必ずマスコミが追従し世論形成を為して行われる所に在る。

60数年前までなら、ファシズムが、これにあたり、スターリニズム、文化大革命、そしてマッカーシーの赤狩り。

言わば、時の権力が「正義」の集団的ヒステリーを扇動し、マスコミを盲信する大衆が唯々諾々と従う現象。

さて、「正義」が、昨日の様な、衝撃的にして陰鬱な現れ方をした今朝の日経新聞一面下段で春秋氏は、論を締めくくるのに…このまま検察の信頼が地に墜ちるなら、ほくそ笑むのはスネに傷持つあの人この人である…と書く。

僕は、既述したように、貴方がたは、一刻も早く政界に出るべきだと思う。
何故?貴方がたほど、真っ白な手をした人は、滅多に居ないのだから、無駄に言論の世界に、居るべきではないと思うのだ。

僕は、極言すれば…1年生議員は除いて…スネに傷を持たない政治家なぞいる訳がないと思っているからだ。ノーベル賞を受賞したオバマだって、その献金の全てがクリーンだったとは、ニュースを見続けていた者は、誰ひとり思っていないはず…民主主義の政治=直接民主主義は金がかかるのである。

しかし、日本のマスコミ関係者ならば、全くクリーンで、真っ白な手で、出来る事は間違いがないだろう…一刻も早く、日本マスコミ党を結成すべきだ。
僕は強くそう思う。

3万人超もの、優秀なエリートが、例えば、週刊朝日を除いては、為すべき検証も為さず、官製情報の御用聞きの様な事をし続けるのは知性の無駄というものであろう。

週刊朝日等以外は、ほぼ同じ事を言うために東京1極に集中し続けるのは、本当に、人材の無駄であり、日本の国益のためにならない…僕は、そう思う。

官製情報を垂れ流す様な事は、最も民主主義から遠い事の一つだから、尚更なのです。

こんな夜に。

2010年09月21日 23時10分11秒 | 日記
土谷さん、あなたは、論説中で、小沢氏を支持した票が200票有った事に対して「あきれかえる」と表現しましたが、あなたが、それが伝統なのであろう、…特権的な記者クラブを通した官製情報をもとにした、見事な三段論法の方が、本当に、「あきれかえる」事なのだと、今朝の日本中を震撼させたニュースは、証明してしまったようですね。

それは、僕が既述したUさんにも言える事ですが。

今朝の、朝日新聞の大スクープは、平成8年から、週刊朝日が、ジャーナリストとしては当然の、検証を続けて来た結果であることは「文明のターンテーブル」の読者の方がたには、瞬時に理解できたはずと僕は思う。

今回の事では、週刊朝日以外のジャーナリズムは、皆、ジャーナリストであるならば、検察以上に、襟を正さなければいけないのではないかと僕は思う。

特に、土谷氏は、氏が言う所の、「正義」の代表選手が、何を成していたのかが、満天下に晒された訳ですから…図らずも、僕が警句の様に書いた、…正義は危ない…マッカーシーの赤狩りの例を見れば…正義は、とんでもない代物だ。

この2行が、電光石火に証明されるとは…これこそ、あきれかえる様な驚き。

僕が、「チャーリー」で書いた…フーバーの様な人間が、今の日本に、居ないと誰が言える…も実証された訳ですし。

次は、マッカーシーの赤狩りの様な事が、行われていなかったと誰が言える、と言う事になるのではないかと、僕は思う。

それこそが、今回の事件の真相…深層だったはずだと僕は思うし、読者諸兄の方々は、もう既にお気付きなのではないかと思う。

僕は、検察が死んだ日、というだけではなしに、日本の似非ジャーナリズムも死んだ日なのだと思う。

思う事は、こんな夜に、或いは、貴方がたに、流す音楽はない、聴くべき音楽はない、と言う事です。

それが、土谷さん、貴方が言う、「正義」の正体だからです。

60数年前までの苦しみは…人類史上最悪の苦しみは…何の為にあったのか、

僕は土谷氏やU氏、日本のジャーナリズム、及び知識人たちに問いたい。

日経新聞、コラムニスト 土谷英夫氏へ。

2010年09月21日 00時18分14秒 | 日記
さて、明日は、早朝から仕事が有りますので、今、書きましょう。

…僕は大変な事に気が付いてしまったのですね。
週末恒例のスーパー銭湯に、いつもより遅い時間に居た時も、朝に書いた違和感は、ずっと付き纏っていたのでした…先ず、「文明のターンテーブル」の読者諸兄なら既にお分りの様に、この20年を作って来たのは、彼らの正義の大合唱だった訳です。

正義って、あんたたちが言う事かよ…呟きが僕の頭の中に…

それと、今時、正義かよ…ボブ・ディランが、かつて歌った事…
ロシア人も「神が味方」アメリカ人も「神が味方」…そうして戦争をしている…

正義を言うなら、古今東西…今も…正義ゆえに戦争をしている事に言及するしかないだろう、
或いは、論は、そこに行かなければどうしようもないだろう。

ところが、小沢一郎なのである。

つまり、彼らは、戦前から、何にも変わっていないのである。
この様な論法で、人を、悪人や、国民の敵に仕立て上げる、やりかた。

僕は別に、ハーバードの教授が世界を救う存在だなんて、思っていない…
もし、僕がアメリカで幸せな家庭に生まれたら、19歳でハーバードを卒業していたかも、と確信しているからだ。

元々、優れて知性的なアメリカの最高峰だから、敬意は払うのが当然。

問題は、日本のマスコミの、こういう論説の立て方なのである。

この20年を経た後では、日本の権威なぞは総崩れだろうから…ハーバードを拝借しよう…
しかし、この様な論立てに使われたサンデル教授も、目を白黒なのではないか。

知性有る者なら誰でも、正義とくれば、必然的に、宗教的な方面に、思考が向かうはずだ…そこから深い宗教論を書くなら正解だろうが…土谷氏は、なんと小沢一郎を持って来たのである。

彼は日経新聞関係者だろうから、週刊朝日は、間違っても取っていないだろう。
僕が既述したような、経緯については、何も検証されていないはず。

最初に、サンデル教授の正義論…NHKでも放映された云々で、中身の詳細は全くなし…要は、正義と言う言葉を、ハーバードで権威付けたい訳である。

そして小沢氏の登場…小沢氏の「正義」についての考えや意見は、これっぽちも聞く事もなく。

「私は、小沢氏は悪い奴だと思う、嫌な奴だ、嫌いな奴だ」、と言うのなら、そう言えば良い事じゃないか。
何も、ハーバードのサンデル教授を枕に据える必要はなかろう。

僕は、こう思うのだ…もし、彼が戦前の人間ならば、丸山真男も、長谷川如是閑の講演会に行っただけで、彼の、この論の立て方で、投獄だろうな、と。

惨殺された幾多の秀才たちも、これと全く同じ論法で罪に問われたのである。
何てこった…。

土谷氏こそ、甚だしく、正義を欠いた人なのである…満天下に、一人の人間を悪人として晒し者にするのに、本人の考え、意見を何一つ、自ら、聞いていないのである。

こんな論説が、何処にあろう。

僕は、今朝の違和感に感謝する。泉質抜群温泉のシャワーに感謝する。

僕が、全ての答えに気が付いたのは、シャワーを浴びている時だったからだ。

時間が無いので、今夜は、警句の様に、終えます。

正義は権力者たちの言葉。彼らが、それ故に始める戦争、あの頃の日本も、ドイツも、イタリアも、皆、自分たちの正義で、戦争を始めたのです。

高貴さ、は庶民の言葉…この正義漢達が始めた戦争でも、皆、国の為に、死んで行ったのです。

ハリウッド映画が、世界中を席巻しているのは、正義、なんかの故じゃない。
殆ど全ての映画に、人間の高貴さ、人間の魂の高貴さが、在るからだし、
アメリカが偉大なのは、正義なんかの故じゃない事は、言うまでもない事。

本物の知性と、世界最高の「言論の自由」が在るからだ。

直近のトヨタの例を見るまでもなく「正義」は危ない。

マッカーシーの赤狩りの例を挙げたら「正義」はとんでもない代物。

©芥川賢治

今晩は…思わぬ形で、ネットに軍配を上げる。

2010年09月20日 23時12分01秒 | 日記
今朝の日経新聞 核心 本社コラムニスト 土谷英夫

このコラムは、図らずも、芥川賢治に、重要な論文を、書かせることになりました。
今日は、ちょっと、ご飯を食べすぎたので、明日以降に、アップしようと…

既述のアーケイド・ファイアーの最新アルバム「The Suburbs」から、今日は♪Sprawl II♪を繰り返し流して聴きながら、彼らの…特にリード・ボーカルのことを正確に知っっておこう…当然ながら、彼らは郊外に無秩序に開発された街、育ちなんだろうな、と ウィキペディアを叩いて見て吃驚。

2010年8月に3rdアルバム『ザ・サバーブス』をリリース。同アルバムはイギリスで全英アルバムチャートで1位を記録し、またアメリカでも発売最初の週で156,000枚を売り上げてBillboard 200チャートで1位を獲得。英米チャート制覇を成し遂げる。また、マージからリリースされたアルバムで初の1位獲得作品となった。

私達の国のマスコミやTVは、既述したように(それは、現実に成っていた訳です)、21世紀初頭の、世界のチャンピオンの道を、まっすぐに、突き進んでいるバンドのことを、全くと言って報道していないのですから、どうしようもない訳です。当然ながら、画面に流れる事もない。

思うに、彼らが、インディーズ・バンドだからでしょう。
政治だけではなしに、芸術においても、所謂、権威の大本営発表しかできないマスコミなのですね。

まぁ、○○○○や、へちま(河内長野弁で…僕は大好きな言葉)な、お稚児さんなんかばっかりを連日、朝から晩まで流している、世界一の痴呆TVに代表されたマスコミ…大新聞は、かれらの親会社なのです…ですから。

アンテナの鋭い人間なんてのは、殆どいなくて、連日、六本木等で、お金持ちや、タレント、お笑い芸人等との合コンに明け暮れて、間もなく、存続しえなくなる事も知らず、わが世の春を謳歌しているのでしょうが。

が、しかし、ネットは小言、等と抜かしている阿呆なんぞには、分かりようもなく、日本で最も良質な人たちは、アメリカン・エキスプレスがUtubeで提供している、素晴らしい画質と音質のライブを堪能しているはずですから。

つまり、既に、ネットの方が、痴呆TVや大新聞論説委員たちなんぞよりも、遥かに前を行っている事を、明瞭に証明しているのです。

どっちの世論に知性が宿っているかは、言うまでもないでしょう。
○○○○等の、お稚児さんたちの在り様と、一番遠い所に在るのが本物、或いは、知性と言うものなのですから。

○○○○等の、お稚児さんたちや、阿呆タレント達を朝から晩まで眺めている人間たちの世論に、知性なぞ在る訳がないのは無論。

今朝の日経を読んで感じた違和感。

2010年09月20日 15時44分29秒 | 日記
今朝の日経新聞のコラムニストの土谷氏はハーバード大学教授の授業を例にして正義を語っていたが、僕は違和感を持った。

暫くして、その違和感に対する答えが出てきた。

そもそも資本主義の権化の国が正義を語ることの違和感…僕は深い所では資本主義に正義はないと感じている者です。

資本主義が必然としてもたらす天文学的な貧富の差に正義はないのは当然でしょう。

僕の答えは、そうではない高貴さなのだ、と言う事です。

エリートが無私の心を持つ高貴さ…それが答えだと僕は思う。

僕が、今回の民主党の結果に失望しているのは、どこにも高貴さや、大人(たいじん)さが、見られないからです。

僕に見えたものは、狡猾さと権力慾…その様なものです。

よって、暫く政治的な事に関しては、大多数の国民同様に、お手並み拝見…頑張って下さい。

暫くは、10年後、20年後に、日本をGDP1,000兆円の国に、戻す、現実的な方策の一々を、書く気にはなれない。

優秀なマスコミが、ほぼ100%支持した内閣ですから、よもや、無能である様な事はないはずですから。

無名の僕が語るまでもありますまい。

芥川賢治の魂

2010年09月20日 14時52分06秒 | 日記
僕の時代には最も優秀な選手で最初から政治家に成ろう等と考える者は居なかった…ただ結果的には…我が母校の先輩の様に、大蔵省主計局長…エリートの頂点に到達し、当然ながら、仕事は国の運営を考える事…治国にとって一番大事な事は経済、文化はその後に付いてくる物だと言っても過言にはならない…政治に向かう優秀な人間は担保されていた。

世襲政治家の類がどんどん増えている今を作ったのは誰か?
私たちの国の大新聞やマスコミが認識している事と僕が認識している事は正反対。

185年前の不幸…文明のターンテーブルはまだ米国に廻っていなかった…植民地主義の連鎖の最後のチャンピオンだった英国に文明のターンテーブルが在った時代。

その時作った体制の必然としての、忌むべきファシズム、史上最悪の戦争。

何も無くなって…ヨーコ・オノが歌った様に…ヒロシマ、sky is always blue…頭上の空の青さが証明した自由を得た私たちは幸いな事に今の様な東京一極集中ではなかった。全国に俊秀が存在していた。みんな頑張った。そして奇跡を起こした…それは人口13億人である事で躍進している事とは違う、大事なものだった。

駄目にしたのは、貴方方が言う様な経済至上主義なんかじゃない…資本主義であるのだから経済至上主義になるのは当然な事。

貴方達の民主主義に骨が無かったのだ…自民党の田舎政治=旦那衆政治の延長=田舎で、貴方の両親や祖父母が、その人間に1票を入れる事が、国や世界にどう影響するのかなぞは、これっぽちも考えず、漁業協同組合や農協etc.が、貴方の父母、祖父母に「今回は、この先生に」と1票を取りまとめに来る。

ずっと旦那衆政治=封建主義と言ってもよい…アフガニスタン当たりの族長政治と何ら変わらないと言っても過言ではない…対立軸の労働組合勢力は負け続けて来た60年。豊かに成って、みんなが少しづつ或いは一気に知的になった。

僕は、神様が与えた試練通りに、完全なアウトサイダーとなって、先ずは生きる事にまい進した…実業の世界で、基本を繰り返して頑張った。20数年前、リタイアして

書きだすべき時が一瞬在ったのだが、神様は、そうはさせなかった…今と成ってみれば、まだまだ、国の根幹の経済に対する勉強が、洞察が足りないぞ。だったのか

幼年から青年時代の家庭的な不幸の苦しみも簡単なものではなかったが、この20年の苦しみは、それ以上だったと思う…何故なら、それは経済的な苦しみ、事業家としての道を閉ざされた苦しみだったからだ。

当然ながら、僕は、今の様にして、言葉を書きだす余裕も無かった。貴方たちには山ほど有ったのに、田舎政治家が、民主主義の根源であるもの、何よりも大事なもの…言論の自由に対して、事あるごとに口を出していた時、

彼らの心臓を抉る言葉を発する事が出来る者が誰一人居なかった…つまり民主主義は全く完成されていなかった。

実業に着いて居ない貴方達の致命的怠慢…貴方たちの仕組みがそうさせたのだろう…記者クラブでの御用聞きを民主主義と勘違いして本当のジャーナリズムを見失った、自らの頭脳で考え、思索し続けていれば、こうは成らなかった。

元々、真の一流とは、常に本質を、根本を見るものだ。其処に「私」なぞないものだ。二流とは常に小手先を見、己を考えている者。

わたしたちの国の蹉跌は、最高レベルのマスコミが読書欄等の文化面に於いては一流、経済に於いては二流であった事に依っている事は、僕の文章を通読して頂けたら分かるはず。

僕は一刻も早く、先ずTV6局を、地方に分散すべきだと提言する。

例えば、このアメーバに顕著な様に、驚くほどのタレント…そのうちの大半は可愛い人たちだ…が、居る。そして、その全てが東京に居る事。彼女、或いは彼らは、それぞれがメインとするTV局と一緒に地方に散らばるだろう。

地方は一瞬にして華やぐだけではなしに、猫も杓子も東京に向かう風潮も一瞬にして終わるのだ。新聞や雑誌も、それぞれの地方に散らばるだろう。僕が、この事を言うまでは、政治家もマスコミも、中身の無い、魂のない地方分権を言っていた事に、読者諸兄は気づいたはず。

人が集まる、経済が栄える。マスコミよ、貴方達が自分を一流だと思っているのなら、率先して7大地方に分散すべきなのだ。何故?一流の知性のない所に一流の文化は育たないからだ。

経済の疲弊・衰退は、文化の疲弊・衰退をもたらす。
その結果が、この20年の、全ての地方に於ける殺人列島ジャパンの進展。

作ったのは誰か?自分の父母、祖父母が60年間進めて来た旦那衆政治、封建主義を批判する事を選択せず、己だけは東京に向かった。そのつけが来ているのであって、貴方達が言うように経済至上主義の結果では、100%ない。

その反対なのだ。毎日、朝から晩まで、どのチャンネルをひねっても、誰もが幸せそうに、着飾り、装い、美しく、笑ってる。

一方、取り残された地方に居る自分の生活は?何と言う落差!何と言う惨めさ。おまけに、この20年、働き口さへなくなった。

かつて高橋和己は、こう書いた「家を出て働きに行き、帰って憩うのが人生と考えるならば、そこに帝王さまは要らない」と。

今、貴方達が、90%の国民の前で、朝から…家を出る時から…憩うまで…自らを帝王と錯覚しだして、特に茶の間を支配している事の危険に気づいたら、
即刻、地方に分散して、今の在り方を変える事を選択すべきだろう。

民放よ、君たちがやっていることは、新しい全体主義、そして君たちは、今、とんでもない愚か者なのに、帝王として、我が国に君臨しているのだ。本当のジャーナリストなら、そんな立場に居られる訳がないだろう。

今すぐ、地方に分散するのだ…貴方達の手本は当代最高の映画監督、山田洋次。彼が、特に、「男はつらいよ」で映像に焼き付けた日本各地の美しさ。

それぞれの地方に無数に在る、「美しい場所…How fair this place」…この世と、
あの世が繋がっている様な、美しい場所を映像に焼き付け、そこで哲学に思いを凝らす…私たちの有限の人生…生きて在る事、死する事…を映像に焼き付ける、それが映像に関わる人間の務めだろう。

殺人事件や、3万5千人にも上ろうかと言う自殺者が大幅に減少すると、僕は断言する。

何故なら、人を、最も絶望に追いやるものは、画面や新聞を通して立ち現れる、今を盛りの、貴方たち東京に居るかたがたの、眩しい程の華やかさに比して、

そんなつもりで生きて来たのではないのに、精一杯、必死で生きて来たのに、何の蓄えもなく、ただ醜く老いさらばえた、或いは、このまま朽ちて行くしかないと知る絶望以上に、生きる気力を奪ってしまうものは無いからだ。

貴方達は、自分たちが、今、地方に居て、或いは、働き口すらもない人たちが、貴方たちの眩さに絶望を感じる…貴方は…自分たちは、そんな存在ではない事を知っているはずだ…だからこそ、一刻も早く、貴方たちは、地方に分散すべきなのだ。

民放6社よ。新聞、雑誌社よ。

貴方たちの役割は、真実を描く、映す事であって、虚飾や愚かしさで、大地や海で生きている人たちに、絶望感を味わせる事ではないはずだ。

海にも山にも森にも、深めるべき思索は無限に在るぞ。
本当の思索が無いのは東京なのだと一刻も早く気付く事。それが、書く事、喋る事を生業とする貴方たちの喫緊の仕事です。

©芥川賢治