以下は、「真の一流であり、真に東大卒に値する池原冨貴雄氏の名著で、英訳した前章を読むと、田中角栄は、何という阿呆だった事か、と思ってしまうのである。」と書き出した章に通じている。
池原冨貴夫氏の著作、「昭和天皇は朝日が嫌いか」《巨大メディア―その捏造の歴史》(株式会社ベストブック1,200円)は、本物の労作であり、永遠の名著として残る本である。
この本を読む日本国民の大半は、私と同様に、初めて知る事実が満載されている事に驚くはずである。
つまり池原氏は、隠された真実、隠れた真実に光を当て、それを見事に表現すると言う、本物の芸術家だけが持つ特質をも発揮しているのである。
見出し以外の文中強調は私。
不可解な「交換取引」で取得した築地の本社用地。角栄が騙された?
田中角栄は、郵政大臣の時から電波利権を使ってマスメディア懐柔に乗り出し、「テレビ朝日」などへの電波の優先開放でも多大な便宜供与を図った。
新聞各紙も恩恵を受けているが、「見返り」に各紙は「今太閤」と誉めそやした。
各テレビ局の電波利用料は、田中角栄の意向で格安に設定された。
テレビ朝日など民間TV局が支払っている電波利用料(年間)は、総じて各社4億円程度。
具体的に見ると、テレビ朝日の2014(平成26)年3月期売上(単体)2268億円に対し、電波利用料4億円。
超異常な「低額」の利用料。
諸外国と比べても「破格」。
その分、テレビ朝日などTV会社は膨大な利益を挙げている。
田中角栄と朝日新聞との関係は、どう見ても異常だった。
この稿続く。