文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

当たり前だろ。彼は憲法改正に反対する急先鋒の護憲論者で、自衛隊のPKO派遣にもずっと反対し、自衛隊や軍隊にも極めて侮蔑的な言葉を並べ続けた人物だった。

2020年01月10日 17時25分52秒 | 全般

以下は前章の続きである。
「朝生」はもはや役割を終えた
先生 
話は戻るが、そんななか、辛坊治郎はまあよく頑張っているんじゃないかな。
以前も「桜を見る会」を取り扱った回で「野党とマスコミは馬鹿だ!」と発言したことがあった。
全くその通りだが、猛烈な批判を浴びて局側か「発言を取り消すように」となった。
ところが、辛坊は受け容れたくなかったようで、番組の最後に「局が取り消せといっているのでお詫びします」だって。
神対応とまではいわんが、悪くないだろ。
編集者 
そう。以前、出演者の発言を局が判断して勝手に謝るのってどうなの?と取りあげましたが、この場合、正にポリティカルコレクトネスそのもの。局がそれを出演者に押しつけている話ですからね。あくまでも発言した辛坊氏本人に対応させたのはまず的確だし、さらに、辛坊氏は自分では謝りたくなかったと意思表示もできた。局の“圧力”で謝っていますと、明るみに出して、局に与したのではないと、チクリとやったのも良かったね。
女史 
一方でテレビ朝日の11月19日放送「朝まで生テレビ」では「べネッセが下村博文元文科相に2000万円の献金をしている」と田原総一朗氏が発言して波紋が広がりました。
事実無根の発言にべネッセ、下村博文はカンカンで、テレ朝は「ベネッセから下村議員へのそのような献金はありませんでした。訂正するとともにベネッセならびに下村議員、視聴者の皆様にお詫びします」と番組ツイッターで謝罪しました。
でも田原氏はスルーしているんだよねえ。
先生 
問題は田原氏による「真偽不明の言い放し」は今に始まったことじゃないってことさ。
最も罪深い過去の発言でいえば「横田めぐみは死んでいる」だよ。
最近の朝生ってほころびが目立っていて、もう終わってないか?
編集者 
局が勝手に謝ったのなら、田原氏を蔑ろにしたことになるし、話し合ってこんな対応なら田原氏は局に対応を押しつけてないか?
九条は中村氏の命を守ったのか?
先生 
ところで、アフガニスタンで亡くなった医師、中村哲の報道もひどいな。
編集者 
中村氏は、現地の人々に感謝されていたんじゃないでしょうか? 
日本人として誇りに思うという反応も多かったようですが。
先生 
オレは亡くなった人や遺族らに「ざまあみろ」などというつもりはない。
彼の取り組みも全否定はしない。
だがな、彼が今までどんな発言をしてきた人物なのか、は忘れてもらっては困るぜ。
女史 
武力に守られた支援は歓迎されない、という「憲法九条」的な思考をする人ってこと?
先生 
そう。アフガニスタンという危険な地域で、「吾が身が『憲法九条』に実際に守られてきたことを肌身に感じています」などと憲法九条の“ご加護”を堂々と囗にしていた。
女史 
やっぱり、そうじゃなかった、ってことだよね。
先生 
当たり前だろ。彼は憲法改正に反対する急先鋒の護憲論者で、自衛隊のPKO派遣にもずっと反対し、自衛隊や軍隊にも極めて侮蔑的な言葉を並べ続けた人物だった。
岩波書店の「憲法滂変えて戦争に行こう という世の中にしないための18人の発言」というブックレットがあるが、彼はその巻頭を飾っていた。
オレは「憲法九条は、あなたを守ってくれませんでしたね」と質したい気分だよ。
編集者 
アフガニスタンの航空会社が機体の尾翼に中村氏の顔をデザインして彼の功績を称えていたりします。彼が現地に水を引く活動が人々から感謝されているのは間違いない話だと思いますよ。
先生 
そこは全否定はしないよ。でもな、「憲法九条が自分を守っている」なんて平気で言っているけど、実際、彼のもとにいた部下は殺されているじゃないか。
アフガニスタンは「渡航を止める」よう待避勧告が、ずっと出されている地で、中村はそれを無視して現地に入って命を落としている。
それって自己責任じゃないのか。
今回、どうしてそういう声がひとつも出ないんだよ。
ましてなぜ、彼が英雄扱いされているのか。オレにはさっぱりわからん。
女史 
これから彼は護憲派の殉教者のように神俗化されていくんだろうな!。
先生  
個人として立派とか、活動は評価されるべきだとか、いろいろ言う人はいるだろう。それはそれでいい。
だがな、少なくとも彼の政治的発言を含めて神格化など絶対すべきじゃない。そこは譲らんぞ。
教授 
例えば訪日したローマ教皇。彼も「お花畑」的な数々の仰天発言を残しましたよ。
編集者 
「北京が好きで、中国に行きたい」とかね。
みんな目が点になって下向いてたらしいっすよ。
先生 
ウイグル人も香港人も、どんな思いで聞いただろうな。
彼は日本に来たときも「核はダメだ!」と言っていたし。
余計なお世話だ、お前の大好きな中国に行ってそのセリフを言え! と言いたくなったぞ。
教授 
カトリックの知識人は保守の世界にもいて、曽野綾子さんや故・渡部昇一さんが代表格ですが、政治家では麻生太郎氏、山谷えり子氏とか案外多いんですよね。
そういう保守派のカトリック教徒のみなさんは、今回の教皇の発言をどんな思いで聞かれていたのか、知りたいですね。
この稿続く。


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