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再発信!朝、目を覚ますと隣には政府から派遣された共産党幹部。居間へ行けば監視カメラがあり、

2024年02月10日 23時21分18秒 | 全般

朝、目を覚ますと隣には政府から派遣された共産党幹部。居間へ行けば監視カメラがあり、親子で会話するにも細心の注意が要る
2022年02月05日。

以下は今日の産経新聞・読書欄からである。
AI監獄ウイグル ジェフリー・ケイン著、清野大道訳(新潮社・2420円)
苛烈な人権蹂躙生々しく描写
朝、目を覚ますと隣には政府から派遣された共産党幹部。
居間へ行けば監視カメラがあり、親子で会話するにも細心の注意が要る。
すでに家族全員のDNA、顔認証・音声認証データは「健康診断」の名の下に採取済み。
IDカードのスキャンで集められたあらゆる移動・購買情報、スマホで送受信したすべてのメツセージは、政府AI(人工知能)による「信用度ランキング」に反映される。
機械に「信用できない人物」と判定されれば、待っているのは強制収容所行き―。
これはSF映画の描写ではありません。
新彊ウイグル自治区で今日も繰り返されている日常です。
近年とみに批判されている、中国政府によるウイグル人への苛烈な人権蹂躙の実態。
本書がさらに告発するのは、弾圧にはAIの技術がフルに活用されているという恐ろしい事実です。
最先端の技術と独裁的な抑圧が結びついた異様な世界はどのように始まり、いつ完成したのか。
実は、悪夢のようなシステムの構築には、共産党政府の支援を受けた中国企業だけでなく、多くのアメリカ企業も貢献していました。
米中対立が深刻化する裏で続いてきたテクノロジー企業の協働こそ、〈ウイグル問題〉の知られざる真相です。
新疆全体に張り巡らされた「ウイグル人抽出・追跡アルゴリズム」はひと時たりとも休むことなく彼らを追いかけています。
安全な場所などどこにもない。
中国は現在進行形で進化し続けている、完璧な警察国家なのです。
(新潮社出版企画部 亀崎美穂)

 

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