文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

これはもちろん一義的に韓国の問題であるが、韓国に対して強く主張するとすぐにヘイト(憎悪表現)だとか、差別だとか決めつけて韓国を擁護したがる日本側も悪い。

2019年09月05日 12時06分30秒 | 全般

以下は今日の産経新聞に、日韓悪化、近隣条項の削除を、と題して掲載された阿比留瑠偉の論文からである。
彼が現役の記者としては当代最高の一人である事は言及して来たとおりである。
昨今の日韓間の軋轢の多くは、互いに本当の歴史を知らないことに起因するのではないか。
特に日本製品や日本由来の言葉や植物まで排斥しようとする韓国側の常軌を逸した反日ぶりは、自国の歴史を美化・粉飾する韓国と、その韓国に遠慮して異を唱えないこれまでの日本の在り方が助長したのだろうー。 
虚説が独り歩き 
元通商産業省(現経済産業省)官僚で、在韓日本大使館参事官や埼玉大大学院教授などを歴任した松本厚治氏の次の言葉を月刊『WILL』9月号で読んで、目からうろこが落ちた。  
「未来志向などと言われていますが、今日本に必要なのは、徹底的に過去を志向することです。ゆがめられた過去の正体をつきとめ、嘘が大手を振ってまかり通るような状態に終止符を打ち、自由闊達な議論ができるようにしなければなりません」 
慰安婦問題や教科書問題などで日韓間で政治問題が持ち上がるたびに、政府は「過去志向」で事実関係を徹底的に調査し、知ろうとする前になあなあで済ませようとしてきた。
その結果、慰安婦の強制連行や性奴隷化など虚説が、まるで歴史的事実であるかのように独り歩きしていった。 
松本氏は著書「韓国『反日主義』の起源」で、膨大な資料・文献を基にこうした偽りの過去との決別を試みている。
詳しくは原著に当たってほしいが、例えばこう問いかける。「そもそもなぜ日本で跆拳道(テコンド-)の正体が語られないのか、不思議でならないのである」 
同書によると、跆拳道の第一世代の指導者は戦前日本で修行した空手家で、当初は自分の道場に空手、唐手、拳法といった看板を掲げていた。
跆拳道という言葉が使われだしたのは1950年代半ばからで、韓国固有の武道を自称するようになったのもこれ以降だった。
松本氏は記す。  
「日本の社会に、韓国(朝鮮)への迎合、と言って悪ければ同調の心理が、確実に存在する。国技の実態がじつは空手だなどと言えば『優越史観』に悪用されると慮っているのか」 相手が韓国だと日本が遠慮するため、韓国は次々に歴史を塗り替えていく。
いわゆる徴用工問題もそうである。
これはもちろん一義的に韓国の問題であるが、韓国に対して強く主張するとすぐにヘイト(憎悪表現)だとか、差別だとか決めつけて韓国を擁護したがる日本側も悪い。  
悪弊改める機会 
現在の日韓関係の悪化は、こうした悪弊を改めるいい機会だともいぇよう。  
「近隣のアジア諸国との間の近現代の歴史的事象の扱いに国際理解と国際協調の見地から必要な配慮がされていること」 
日本の教科用図書検定基準には、この「近隣諸国条項」が盛り込まれているが、戦後74年がたったのだからこの際、条項を削除してはどうか。 
この条項をめぐっては、自民党の稲田朋美総裁特別補佐も今年2月、条項の対象からの韓国除外を呼びかけており、条項削除か韓国除外の検討を進めたらいい。
もともと、近隣諸国条項は誤報がきっかけで生まれた。
文部省(現文部科学杳)が教科書検定で「侵略」を「進出」に書き換えさせたというマスコミの一斉誤報(産経は訂正)に、中国や韓国が猛反発したのがきっかけである。 
出発点が間違いである上に、その後、中韓が日本外交・教育を押さえつける道具にもされてきた。
条項があっても韓国の反日姿勢は改まらないのだから、無意味である。 
(論説委員兼政治部編集委員)

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