文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

再発信! 米の大マスコミにも中国の言論工作が浸透している証ですね。ましてや日本は。想像するだけで暗澹(あんたん)たる気持ちになります。

2024年08月12日 12時11分22秒 | 全般

2020/8/5に発信した章である。
日本国民のみならず世界中の人たちに再読の要がある。

以下は月刊誌Willからである。
コロナ問題で中国の責任を問うメディアが少ないように、日本にはかなり「中国ウイルス」に侵されている人たちがいる。 このような情報に惑わされず、正しい認識と歴史観を持つためには――。 (『WiLL』2020年6月号掲載)

増殖する反日謝罪男

髙山 
大高さんの新著『日本を貶める──「反日謝罪男と捏造メディア」の正体』(ワック)を読みました。面白いね!
大高 
ありがとうございます。どうも日本人の中には中国・朝鮮半島の宣伝戦を鵜呑みにして、尻尾を振っている〝反日謝罪男〟が多い。
髙山 
筆頭は丹羽宇一郎、鳩山由紀夫か(笑)。
大高 
中国は世界中にコロナを拡散させた汚名を払拭しようと宣伝活動に必死です。
さらにチベットの農奴100万人解放61周年とかいって、あるチベット人に「古いチベットでの苦しい日々をへて、今の生活はまるで夢のように素晴らしい。2019年に我が家が村の集団経済から受け取った配当ボーナスは10万元を超えた」(『人民日報』日本語版/3月28日付)と言わせたりしています。
髙山 
大高さんの本の中でもウイグルの子供を使って宣伝していることが紹介されていた。
スキー授業を受けている子供たちの写真を紹介して、無邪気に雪遊びに興じているように見せた。
いずれも迫害の事実から目をそらせようとする政治プロパガンダにすぎない。
大高 
ほかにも中国は、一帯一路は〝コロナ街道〟だったにもかかわらず、世界のパートナーと「健康のシルクロード」、人類の公衆衛生を守る健康共同体をいままさに築きつつあると報じています(『チャイナネット』日本語版/3月30日付)。
それこそ涙ぐましい努力です(笑)。
世界中の人たちが苦笑せざるを得ないような稚拙な宣伝戦を臆面もなくやってしまう。
でも、日本人の中には、こういった中国の宣伝を能天気に信じてしまう人もいるでしょう。
髙山 
中国はウソつきの天才だ。
尖閣諸島に石油が眠っているからといって虎視眈々(こしたんたん)と狙っておきながら、周恩来は領有権問題について「今、話し合うべき時ではない」と誤魔化して、明確な返答を出さなかった。その後、鄧小平も「尖閣の問題は後世に委ねよう」と。
いつの間にか両国の係争地に仕上げていく。
まともな政治家がやることじゃない。
詐欺師の手口だ(笑)。
大高 
このコロナ禍でも、むしろ、中国公船の数は増え続ける一方です。
髙山 
中国はそういうウソを平気でやる。
中国人ジャーナリスト、林語堂(1895~1976年)が面白いことを書いている。
中国人は1日何をしているかといったら、朝は太極拳、それから碁を打ち、書を嗜み、午後は日本人の悪口を言う、と(一同爆笑)。
「反日」は趣味の一つなんだ。
大高 
自ら「小中華」と尊称する韓国人も「反日」がビタミン剤みたい(笑)。
髙山 
まさに華夷秩序で、中国によるウソっぱちの宣伝活動を、韓国は縮小して、喧伝している。
大高 
ピンチはチャンス。
武漢肺炎によって、中国のウソが全世界に知れ渡る絶好のチャンスですね。
髙山 
そうですよ、トランプが「中国ウイルス」と言い換えたことに、中国がカエルのツラの小便、逆にウイルスは米国が持ち込んだと言い返した。
そんな応酬の中でニューヨーク・タイムズが「今こそコロナウイルスを封じ込めるために、中国もアメリカもそれぞれチエを出し合うべきだ」と書いていた。
どこぞの新聞が書いているような話だ(笑)。
大高 
「中国人を排除するより、ともに手を洗おう」などと書いていた朝日新聞ですね。
髙山 
「米国が持ち込んだ」と公言したのは、中国外務省の超立堅(ちょうりつけん)報道官だけど、それに対抗してトランプは「中国ウイルス」と言い直した。
中国が国際社会への責任も感じていないことへの憤りが感じられたが、ニューヨーク・タイムズは米中同レベルの喧嘩はやめようと書く。
このことでトランプを引きずり下ろし、中国を責任ある国のように装わせる。
これって、実に巧妙なデマ記事だね。
大高 
米の大マスコミにも中国の言論工作が浸透している証ですね。
ましてや日本は……。
想像するだけで暗澹(あんたん)たる気持ちになります。
髙山 
小さな事実を、まるで大きな真実であるかのようにサイズを拡大して報じる。
引き伸ばしすぎて、全体像がぼやけてしまうほどだ(笑)。
大高 
ヒラリーも、トランプ大統領が「中国ウイルス」と言ったことに対して、「レイシズムだ」と北京の肩を持っています。
よほどクリントン財団にチャイナマネーが入っていたんでしょうね……。
髙山 
火元は明白なんだから、レイシズム云々というレベルじゃない。
大高 
中国は感染源をアメリカにしたり、一時は日本だとも微妙な表現で逃げ道を残しながら言い出しました。
さらにイタリアじゃないかとも。隙あらば、責任転嫁して他人に罪をなすりつけようとする。

骨抜きにされた日本民族

大高 
恐ろしい結末です。過去の自己批判書を、うまく利用した。
髙山 
日本だって同じことだ。
新興国として日本が世界に躍り出たとき、欧米諸国から嫉妬を買った。
それで先のクリールマンのような報じられ方につながる。
こういった宣伝戦を彼らはいつも心掛けている。

大高 
敗戦後の日本では、GHQのWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)によって洗脳活動が行われたことが明らかになっています。
しかも7年も続きました。

髙山 
それで、あれだけ強かった日本民族が骨抜きにされてしまった。
欧米諸国が2千年間守ってきた海戦の方法があった。
接近して副砲を撃って、船腹に舳先をぶち込む。
だから舳先には衝角がついていた。
ところが、日本は日清・日露戦争でまったく違うやり方を示した。
相手の船に一度も接することなく、破壊力のある主砲を利用して次から次へと撃沈していった。
しかも日露戦争では特殊火薬によって、1万8千トン級の鉄鋼艦が燃えて沈没していった。
あり得ない現象だった。

大高 
そういう日本に世界は脅威を感じたんですね。
髙山 
ギリシャ時代から連綿と続いていた衝角戦法から、日本は主砲による戦艦につくりかえていった。
それに倣って英国が最初につくったのが「ドレッドノート」。
いわゆる弩級戦艦。
それよりも威力があって大型なのが超弩級戦艦。
第2次大戦の頃、「プリンス・オブ・ウェールズ」は3万トンクラスで、超超弩級戦艦と呼ばれた。
もはや敵はいないはずだったが、日本が英米と決戦したとき、この超超弩級戦艦を日本は航空機によって撃沈してしまった。
日本は常に欧米の一歩も二歩も前にあった。
「戦争の1年は平時の10年」と言われるけど、日本の航空技術に英米が追いつくのに3年もかかった。
つまり、日本は30年先を行っていたわけだ。

大高 
それほど革新的な戦法だった。
髙山 
だから、かつてのスペイン帝国と同じく、この強い、日本をどうにか降伏させた後、この国の再興を防ぐには何がいいか。
それはラス・カサス方式で、日本を残虐な民に仕立てて士気を打ち砕くことにした。
それでGHQの「WGIP」が実行された。
日本は非民主的で、遅れた国家であり、これからは個人主義的で、残酷野蛮な民族から脱する必要があると。
その際に日本人の中で誰かラス・カサスの役割を担ってくれないかと探した。
家永三郎や東史郎がその役割を担ったと言える(笑)。

大高 
家永氏はかの吉田清治氏の証言を評価した歴史家です。
東氏は南京事件の証言のとき、上官の元陸軍第16師団歩兵第20連隊伍長が「中国人を郵便袋の中に入れ、ガソリンをかけて火をつけ、手榴弾を袋のひもに結びつけて沼の中にほうり込んだ」と。
郵便袋に人1人入ることなんてできないのに(笑)。
私は東氏が所属していた中帰連(中国帰還者連絡会)の集会に参加したことがあります。

印象的だったのは途中から私が参加すると一斉にメンバーの人たちがマスクをし始めた。
ウイルスのご時世でもないのにマスクを常時携帯しているだなんて、よほどやましい活動をしているという自覚があったからではないでしょうか(笑)。
もう1人、名前をあげるとしたら吉田清治ですね。

髙山 
平凡で取り柄もない人間が自虐の波に乗れば、朝日新聞が取り上げてくれる。
それで「我こそは日本のラス・カサス」という輩が雲霞のごとく出現してきた。
その中の1人が「日本は中国に迷惑をかけた」と唱え続けた日銀マン、岡崎嘉平太だ。
岡崎は朝日社長の美土路昌一(みどろますいち)に引き立てられて全日空社長になるが、その見返りに自虐に徹して親中反日になることを求められた。

岡崎は生涯、日中友好を謳った。
日中国交正常化の際に、田中角栄が中国を訪問する二日前、周恩来は岡崎を呼んで食事会を開いた。
周恩来は岡崎に「中国には『水を飲むときには、その井戸を掘ってくれた人を忘れない』という言葉があります」「まもなく田中総理は中国に来られ、国交は正常化します。しかしその井戸を掘ったのは岡崎さん、あなたです」と言った。
こういう人誑しに周恩来は長けていた。

岡崎は「ヒトラーはユダヤ人に対して虐殺行為をした。それと同じく日本軍は中国大陸でやった。だから、我々は贖罪をしなければならない」と言って歩いた。
大高 
中国政府に量産される〝反日謝罪男〟のメカニズムの一端が解明できて興味深いです!
髙山 
その岡崎の背後にいたのが美土路だった。
そして、美土路の子分が広岡知男だ。

大高 
やっぱり朝日(笑)。
広岡氏も「反日謝罪男」の1人です。

髙山 
こういった前提で大高さんの本を読むと「そういうことか」と、より深く理解ができる。

自らラス・カサスに

大高 
堤岩里教会事件だけでなく、南京問題や慰安婦問題を焚きつけたのは、ラス・カサスと同じく、みな宣教師のプロパガンダが絡んでいる。
髙山 
池田悠の『一次史料が明かす南京事件の真実』(展転社)では、南京にいた外国人の名簿が紹介されている。
ジャーナリストや宣教師の名が並ぶけれど、シーメンスの武器商人ラーベを除けば全員反日米国人で、クリールマンの真似をやっていた。

大高 
日本に対してはラス・カサスの告発書にあたるものがないから、南京事件を捏造したわけですね。
髙山 
そう。
国民政府の宣伝工作みたいに言われるけれど丸ごと米国製だった。
ニューヨーク・タイムズの記者やマンチェスター・ガーディアンのティンパリーが手を貸している。
ティンパリーはもともとデイリー・テレグラフの記者だったけど、この新聞社は米国政府のバックアップを受けて、中国で反日工作をしていた。
米国政府とジャーナリズム、そして日本のラス・カサスが一体となって、反日工作を続けていった。
さらに、そうやって捏造された南京事件を喜々として受け入れたのが、朝日の本多勝一だ。

大高 
本多氏もスター級の〝反日謝罪男〟でしょう。
広岡社長(当時)が、校正担当だった本多氏をスター記者に育て上げたのです。
意のままに操りたいがための措置だったのではないでしょうか。
広岡氏は日中国交回復の時期も中国に数週間滞在しているので、おそらくそこで骨抜きにされたのではないでしょうか。
ともかく、本多氏を当時のアイリス・チャンに仕立て上げたのが、広岡氏だった。
広岡氏については、長谷川𤋮氏が『崩壊 朝日新聞』(ワック)の中で広岡氏のルーツが中国であることを指摘しています。

髙山 
そういうことです。
さらに鳩山由紀夫のように自ら「ラス・カサスになります」と言い出す輩も出てきた。
今はGHQ時代につくられたシステムを、朝日が中心となって後生大事に守り続けている。

大高 
終わりは迎えていないでしょうか。
髙山 
今回の歴史教科書検定で「従軍慰安婦」の表記が復活したことを考えると、まだまだ根深い問題として横たわっていると思う。
大高 
文科省官僚や教科用図書検定調査審議会委員の中には自虐史観を脱するどころか、子供たちを再び自虐史観で洗脳しようとする怨霊のようなラス・カサスが棲息しています。


2024/8/8 in Fukuyama


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