朝日新聞の報道が近隣諸国との関係を拗らせ、世界における日本の名誉を大きく傷つけたことは事実です。と題して、2018-06-27に発信した章である。
以下は前章の続きである。
見出し以外の文中強調は私。
「反日」という病
私は読売新聞で二十年以上にわたり記者を続けましたが、事実よりイデオロギーを優先する朝日新聞の報道姿勢にかねて強い疑問を抱いてきました。
九条に関する記事が朝日新聞による捏造と知ったとき、これはジャーナリズムに対する冒涜以外の何物でもないと、怒りにも似た感情がこみあげてきました。
同時に、新聞社が組織的に記事を捏造する背景に、「心の病」があるのではないかとも思いました。
なぜ捏造するのか、いやむしろ、なぜ捏造できるのか。
考えを巡らせると、かつてドイツ人の歴史家が話していた「心理学による歴史研究」を思い出しました。
朝日新聞や進歩的文化人など日本の左派を精神分析できないかと考えたのが、『「反日」という病―GHQ・メディアによる日本人洗脳を解く』(幻冬舎)の筆を執ったきっかけです。
日本の保守派からは、朝日新聞を「自虐的」と批判する声が聞かれます。
確かに、日本のメディアでありながら国益を損ねる報道に終始する姿は、そのように映っても無理はないのかもしれません。
ただ私は、逆説的ではありますが、実はどの組織よりも「自己愛」が強いのではないかと考えました。
つまり、自分たちは〈善い日本人〉であり戦争の過去を反省しない〈悪い日本人〉とは違うという自己防衛の意識、そして勧善懲悪の世界観が朝日新聞を捏造に走らせてしまうのではないか、という仮説を立てました。
*私は、この仮説を読んで、…何故か、NHKが嫌になるほど放映する…元々、逮捕された犯罪者である辻本清美の精神構造は、このように考えれば合点が行く、と即座に思った*
この仮説を精神科医に質すと、「確かに、朝日新聞は自己愛性パーソナリティ障害と共通するところが多い」と言いました。
その症状はまさに、「“反日”という病」と言い換えることができます。
誰しも自己愛を持っていますが、自己愛があまりに肥大化すると、やがて周囲との軋轢を生んでしまいます。
朝日新聞の場合、過剰な自己愛が日本社会や日本人との間で摩擦を引き起こしています。
最悪の例が、慰安婦報道です。
取材した事実を根拠に記事を書くべきところ、朝日新聞は長年にわたり吉田清治の虚言を基に記事を書き続けました。
そもそもが嘘で始まっているから、何を書いてもフィクションにしかなりません。
南京事件や教科書問題を巡る報道も、行き過ぎた自己愛が招いた結果なのでしょうが、朝日新聞の報道が近隣諸国との関係を拗らせ、世界における日本の名誉を大きく傷つけたことは事実です。
この稿続く。
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