文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

そうやっていれば黄河決壊と同じ、日本のせいにできると思っている。無理して付き合ってやる国じゃない。

2021年02月09日 10時48分40秒 | 全般
以下は、2021/1/15に出版された高山正之の最新刊、変見自在 コロナが教えてくれた大悪党、からである。
この本もまた、彼の前著作同様、世界最高の本である。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読である。
日本国民全員は、今すぐに最寄りの書店に購入に向かわなければならない。
世界中の人たちには、私が、可能な限り知らしめる。
本論もまた、彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事を証明している。
見出し以外の文中強調は私。
「武漢発」で思い出すもう一つの中国の非道 
中国軍の精強6万が上海の外国人租界を襲った。 
1937年夏。
いわゆる第二次上海事変のことだが、ただ標的は日本租界のみで隣の仏租界には銃弾一発飛んでこなかった。 
日本租界を守るのは僅かな海軍陸戦隊のみ。 
フランス人はその一方的な戦いをビル屋上から見物していた。
米独に嗾(けしか)けられた蒋介石の日本人殺戮ごっこと知っていたからだ。 
いい気味と言っては何だが、米軍が教えた中国空軍は余りに下手くそで、何とその仏租界に爆弾を落とし、450人が死んだ。 
別の2機もキャセイホテルや大世界娯楽センター近くに爆弾を落として、死者は計1500人に上った。
中に反日を煽ってきた米宣教師や後の駐日大使エドウィン・ライシャワーの兄ロバートも含まれていた。
日本人殺戮戦はしかし予想に反して仕掛けた蒋介石軍が敗れて退却を始めた。
彼らはこの戦いの前にも日本人220人をなぶり殺しにする通州事件を起こしていた。 
度重なる暴(ぼうれい)は黙過できない。
日本軍は追討を決め、一軍は長江を遡って逃げる中国軍を追った。 
中国軍は質が悪い。
九江の街では糧食を略奪したうえ井戸にペスト菌を撒いてから要衝武漢に向かった。 
「日本軍は九江の惨状を見捨ててはいかない。逃げる時間が稼げる」という読みだった。 
実際、追及する第五師団は「井戸の浄化と市民への糧食補給に一週間以上かかった」(中島慎三郎『元兵隊の日記』)。 
日本軍は黄河側からも武漢を目指した。
徐州ではその緒戦で、3倍の兵力を持つ中国軍を包囲粉砕して蘭封に迫った。 
日本軍の進撃に戦慄する蒋介石は幅300メートルもある黄河の堤防数力所を決壊させた。  
「これで日本軍の足を止められると信じた」と後に郭沫若が自白している。 
「折から雨季、増水せる大黄河の濁流は奔然、白波を立てて華南の大沃野を泥沼と化せり」と仲小路彰『世界戦争論』にある。 
日本でいえば関東から関西まで水没させ、ために「百万人が溺死し、数十万が逃げ惑い、阿鼻叫喚の巷と化せり」(同)。 
惨状を見て開封駐屯の日本軍が大小舟艇を出して被災者の救出にあたった。
それを中国軍は対岸から狙い撃ちにし、多くの日本兵が死んだ。 
蒋はあくどい。
この無慈悲な蛮行を「日本軍が空爆で黄河を決壊させた」と真顔で世界に発信した。 
己の悪行を他人のせいにして声高に非難する。 
日本は否定したが、「やっていません」はいかにも弱々しく、説得力がない。
蒋介石だけが高笑いした。 
この追及作戦中、河北省正定の教会に中国人が徒党を組んで押し入り、オランダ人神父ら7人を生きたまま焼き殺寸事件が起きた。 
いかにも中国人らしい手口だが、江沢民はそれを「日本軍の犯行」に作り変えた。
日本嫌いのオランダの新聞は嘘と知りつつ大喜びして書き立てた。 
武漢発の新型コロナウイルスの元は菊頭蝙蝠という。 
日本や欧州にも生息するけれど中国人だけが食べてきた。
それで中国人に感染し、それを中国人が世界に出かけてばらまいた。 
日本では武漢で罹った中国人が成田の検疫を解熱剤でごまかして持ち込んだのが第一号になる。 ダイヤモンド・プリンセス号に「香港人」を装って乗った中国人がそれに続いて以下、札幌雪祭りや和歌山の醤油問屋に来た中国人観光客が拡散を手伝った。 
中国が生み、中国人が媒介したことがこれほど明らかなのに、習近平はそう思わないところがすごい。 
まず中国が政治経済を握ったソロモンなど言平洋の島嶼国に「日本人の入国禁止」を声高に宣言させた。 
次にWHOテドロスに「中国は終息へ」と語らせる一方で日本を「最大懸念国」の一つと言わせた。 
これを受けて北京市は日本人入国者に14日間の足止めを申し渡し、外交文書には「新型日本肺炎」とか、紛らわしい表記をする。 
そうやっていれば黄河決壊と同じ、日本のせいにできると思っている。
無理して付き合ってやる国じゃない。                               (2020年3月19日号)
 

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