今月号の月刊誌「正論」にも、朝日や毎日を購読し、テレビ朝日やTBSの報道番組だけを観て生きている人たちには、全く分からない真実が満載されている。
それでいて料金は780円である。一方、限りある紙面の半分ほどを、スポーツ紙と同様な広告で埋め尽くしている朝日は、それでいながら、料金は月額約5,000円である。
以下はp178~p187に渡る、朝鮮問題研究家、阿部南牛さんの労作からである。
安部南牛氏 昭和14(1939)年、福岡県生まれ。工学院大学卒業。旧通産省工業技術院、化学技術研究所主任研究官を歴任。2000年に定年後、2003年まで化学技術戦略推進機構っくば管理事務所長。専攻は鉱工害処理技術。著書に『筑波研究学園年の概成』、共著に『北朝鮮の軍事工業化』『戦後日朝関係の研究』。現在は「対共産圏貿易資料館」の設立準備中。
*彼の労作は、私の論説の正しさも100%証明していることに、読者は気付くはずだ。タイトル以外の黒字強調は私。
中韓の反日に汚される世界遺産
虚妄の「強制連行」論が隠した在日の過去
強制連行の神話はなぜ生まれたか
戦後に玄界灘を渡ってきた人々
日韓問の歴史問題として、日本軍慰安婦に続いて「戦時徴用」が浮上している。
かつては「強制連行」と呼ばれ、「帝国日本の蛮行」として記憶されてきた問題だ。
その実態が解明されて「蛮行」のイメージが否定されたため、現在では「強制連行」と呼ぶ人は減り、「強制労働」などと呼ばれることも多くなっている。
いずれにせよ、戦時徴用が日韓間の火種となるのは、この「強制連行=蛮行」論の記憶が根強いからである。
昭和43(1968)年、静岡県内のスナックで、在日韓国人2世、金嬉老が借金取りの暴力団員ら2人を射殺し、同県寸又峡温泉の旅館に立て籠もった。
金が、人質解放の条件として在日韓国・朝鮮人に差別発言をした現職警察官の謝罪を要求すると、立て籠もり中から「朝鮮人差別問題」とからめてマスコミによって大々的に取り上げられた。
国内では運動団体や知識者と称する面々が金嬉老の支援を始めた。
そして、金嬉老は二人をライフル銃で殺めたにもかかわらず裁判では極刑を免れた。
事件は、その後の在日朝鮮人運動に大きな影響を与えた。
その最大のものは「在日朝鮮人はずーっと差別されてきた。そして、その差別の根源には戦前の日本による『強制連行』があったのだ」という神話が作りあげられたことだ。
アフリカ大陸から奴隷としてアメリカへ連れてこられた黒人たちと同じように、日本に連れてこられたというイメージの宣伝である。
この稿続く。