文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

「21世紀の資本主義」を作ることこそ日本の役割。

2010年07月27日 14時42分07秒 | 20世紀と21世紀

20世紀は、長い事…1,900年間と言っても過言ではない…抑圧されて来た女性が、終に…
能力的には男と全く変わらない…肉体構造上、走るスピードや力仕事では男に劣ると言うだけで…全く同じ人間であるという当然の自由と権利を掴んで始まった世紀。

中盤は、あの忌むべきファシズムの狂気が、日本、欧州を覆い尽くし、人類史上最悪の大戦争を起こした世紀…僕は、この様な人類史上最悪の大惨事を引き起こす事になった原因は、この時までの覇権国家が=米国が覇権国家に成るまでの=殆ど全部、今の米国とは正反対の、貧しい国や地域を豊かにするのではなく、自らの国の為にだけ覇権を使用したせいだと考える者です。

他国からの富の収奪に乗り遅れた国=貧しい国が、そのいびつさが極大化した時に、
自らの民族こそが世界で最も優秀なのだとして暴発した世紀。

僕は、この世紀の哀しさを最も良く表現した芸術家の1人として「ライフ・イズ・ビューティフル」を作った、
イタリア人の映画監督、ロベルト・ベニーニを挙げたい。

一目ぼれして結婚、幸福そのものの家庭が、妻がユダヤ系であった為に、ナチスの収容所に連行される。追いかけて収容所に入った彼が妻子を探す為に、深い霧の立ち込める夜に、
管理棟に忍び込み、ピアニストであった妻の好きなクラシックを、収容所内に流す。

立ち込めた霧こそ欧州を覆い尽くしたファシズムの霧だろうし、
音楽は、人間として最低レベルの有り様に翻弄されつくした、この時代の人間の、筆舌に尽くし難い哀しさ。

終盤は共産主義が歴史的に崩壊した世紀。
「資本主義社会に於いては、人は人にとってオオカミだが、共産主義に於いては、タバリーシチ(友達)なのだ」と言って、レーニンが、1917年に、ロシアに人類史上初めて共産主義国家を樹立した時、世界中の本物の知識人は、別な衝撃を受けたのです…労働者の国が出来た以上、自分たちの存在価値は終わった、と。

原理は正しかったはずの共産主義が実際には最悪の中央集権国家、言論の自由のない共産党独裁国家…結果として、おおよそ貧しい国にしか成らない事が判明して、歴史的に終焉を迎えた世紀。
21世紀の初頭に起きたこの間の金融大乱は、20世紀型の資本主義が破綻した世紀だと歴史に刻まれるはずだと僕は確信する。が、それは文明のターンテーブルが廻った私たちの国が、その役割を果たして(僕の提言に真実が在る事に気付いて頂いて)狡猾や強欲ではない、極めて安定的な21世紀型の市場を作った場合に於いてのみ。

株式市場は全国民が安定的な配当を得て莫大な消費を為し、諸外国にも多大な利益をもたらすものに変わる…勿論、今の比ではない位に、不祥事や、減配に対しては、経営陣の大幅減給は無論、即刻退陣。退職金も大幅減額等、今よりも遥かにエリートには峻厳な社会にして。

大体、各国の財政出動で助けられた証券会社等が、元々、ラテン系欧州諸国の地下経済振りからの、因果応報だとはしても、これらの各国だって財政出動した訳です。

そこを今だとばかりに狙い打ちして大規模な空売りを掛けて儲けるなんぞが、まともだと言えるのか?そんな狡猾な者に頼っている様な資本主義が、20世紀の資本主義なのだとしたら、変えて当然。
そんな強欲や狡猾に頼らなければならない知性なぞ知性では無い。

後は、政治家である皆さま方よ。貴方達が知性有るのなら、その限りを尽くして考えて成し遂げる事。それ以外に貴方達の役割、存在理由は無い。
低能の極に達している、本質は全体主義者のマスコミなんぞで見栄を切ったり張ったり、己の地方の選挙民の1票の事だけを考える事が政治家の仕事ではありません。

最後に、読者諸兄は、能力に於いて男性に勝る事は有っても劣る事は無い、女性を差別しているかいないかで、国の豊かさ、貧しさは決まって来るのだという事にも気付いて下さい。それもまた世界を見れば直ぐに分かる事。




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