文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

古くは在日送還のための「北朝鮮は地上の楽園」だ。 梃(てこ)でも動かなかった9万人がそれで地獄に帰っていった。

2021年12月24日 17時36分13秒 | 全般

以下は、昨日発売された週刊新潮の掉尾を飾る高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事を証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
見出し以外の文中強調は私。
高市の年
社会部記者は一旦締めたネクタイに指を入れて3センチ緩める。
それで警視総監にも永田洋子にも会う。
政治部記者はネクタイを緩めない。
だから書くことが面白くもない。
そんな政治部記者が脂汗を浮かべ、ネクタイを緩めたことがある。
一昔前、あの「悪夢の民主党政権」成立のときのことだ。
何で民主党なのか。
人材は公金詐欺の辻元清美とか屑ばかり。
政策は「コンクリートから人へ」とか、冗談と区別もつかない。
ただ朝日新聞は褒めちぎった。
「日本も二大政党の時代」「自民党に伍す民主党の出番」とか。
とどめに「長期政権の自民にたまにはお灸を」と言った。
朝日はこういうキャッチコピーがうまい。
古くは在日送還のための「北朝鮮は地上の楽園」だ。
梃(てこ)でも動かなかった9万人がそれで地獄に帰っていった。
因みに先日、脱北した帰還者が「楽園と騙された」と北朝鮮を訴えたが、楽園と宣伝したのは北でなく朝日だ。
みんな生き生き、豊かな暮らしと囃したのは岩垂弘記者らだ。
訴える先は北でなく朝日が正しい。
朝日が次の標的にしたのがマイナンバーの初期型カード。
国会で成立し、さあというときに「国民総背番号制」と言い出した。
「貴方は番号で管理されていいのか」とオーウェル風に脅す。
一旦、成立した法律が廃された。
朝日は法すら潰せる存在だった。
そして「自民にお灸」だ。
まさか、あの屑集団がと思う各紙政治部記者の予測を越えて、有権者は踊った。
あのころ乗ったタクシーの運転手が「たまにはお灸もいいもんだ」とみな口を揃えた。
それで悪夢の民主党政権ができてしまった。
政権担当能力は尖閣で巡視船に体当りした支那人船長逮捕の事件で試された。
支那は即座にフジタの社員4人を拘束した。
日本軍が毒ガスを埋めたという嘘に便乗してカネ儲けにきた連中だ。
放っておけばいいのに仙谷由人は折れた。
尖閣を放棄した瞬間だった。
そしてとどめがアホの菅直人の原発みんな停止。
日本は敗戦のとき並みのダメージを食らった。
以後、立憲何とかの通名で裏通りを徘徊していると思っていたら、朝日が令和の総選挙で再び彼らを政権党に担ぎ出してきた。
やり口は前と同じ。
長期政権の自民は膿を持った。
またお灸の据えどきだと。 
ただ立民には悪夢のイメージが漂う。
で、朝日は共産党と抱き合わせた新鮮な「立憲共産党」を編み出した。
解散の翌日、朝日の政治部長、坂尻某は「悪弊の自民を断ち切れ、立民に力を与えよ」と高らかに宣した。
そうすれば立民は勝てる。
なぜなら共産党と共闘で「小選挙区の3分の2超を制するからだ」と勝算を示した。
実は各紙政治部記者はそのマジックにまた引っかかっていた。
自民は過半数の233議席も危ないと。
事実、投票当日の出口調査も自民大凋落、立共大躍進を裏付けていた。
午後8時、投票締め切りと同時に共同通信は「自民200議席も危ない」の第一報を流した。
かくて各紙揃って大誤報となったが、その言い訳が笑える。
「若者が自民に流れた。ただ出口調査の終わったあと、夜陰に紛れて動いたから読めなかった」若者は蝙蝠か。
その動き実は見えていた。
高市早苗だ。
彼女は総裁選で保守本流を語った。
靖国参拝は当たり前だ。
支那、韓国如きに媚びるのは外交とは言わない。
我が国に原発は必要だ。
日本人の立ち位置を彼女が語り、若者が動いた。
自民党員登録が10万単位で増えていった。
出口調査でなぜ見えなかったか。
若者が朝日、共同にホントを言うか。
トランプの票が見えなかったのと同じ。
「隠れ自民」が今度の選挙を動かした。
朝日は己の目論見の破綻を枝野に押し付けた。
天声人語は「お灸を据えられたのは共闘野党だった」とまるで他人事にした。
新しい日本に朝日新聞はいらない。

 

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