文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

正に私と中川さんの政治生命を失わせようという下品なトーンの攻撃記事だったということです。

2018年04月27日 12時25分42秒 | 日記

以下は前章の続きである。

朝日が「するわけない」

そんなぞんざいな取材にもかかわらず、委員会は「真実と信じた相当の理由はある」と結論付け、テープの有無の確認を請求すらしない。

安倍 ですから、非常に驚きました。

委員会が、テープについてこれ以上追及すると結論が変わらざるを得なくなるのを恐れたのかも知れませんが……。

彼らは「(記事を書いた)本田雅和記者がそんなことをするわけがない」としか反論できないでしょうが、それはまさに朝日や委員会の「思いこみ」で、真実追求のためならば、何事もあり得るという前提で調査すべきなのです。

サンゴを傷つけた「KY事件」のことを想起すべきでしょうね。

“朝日の記者がそんなことをするわけがない”という思い込みが初期対応のまずさにつながった教訓を朝日は忘れているのではないか。

安倍 そもそも、誠実な取材とは、4年も前のことであれば、事前に書面を出して、しっかりと取材相手に事実を思い出してもらい、正確な答えを聞き出すことではないでしょうか。

それでは取材先が何か隠そうとするかもしれないと思うのかも知れませんが、今回のようなドタバタした手荒な取材では間違った証言を掴んでしまう可能性の方が大きいと思います。

記者であれば、それを当然恐れるのではないでしょうか。 

112日付の記事は、朝日新聞社、もしくは本田記者にとって単なる一本の記事かも知れませんが、私や中川さんは、その記事のために政治生命を失ったかもしれないのです。

報道から半年以上経過して分かったことは、あの記事は「政治家とNHKの距離」が主題ではなく、正に私と中川さんの政治生命を失わせようという下品なトーンの攻撃記事だったということです。 

そういう記事であったにもかかわらず、「当初の報道内容を裏付ける具体的な事実を確認できませんでした。とくに『呼び出し』については委員会から『詰めの甘さ』を指摘されました」(秋山社長)と述べておきながら、本田記者の処分もなし、私への謝罪もなしというのでは、報道機関としての倫理観を既に放擲しているといってもいいでしょう。

―謝罪や訂正をしない根拠として、秋山社長は「(安倍氏ら)3人が証言を覆した」とした上で、「最初の証言が正しいのか、後の証言が正しいのかを詰め切れる材料を持ち合わせておらず、最初が正しかったと信じてそれを裏付ける材料を探したが出てきていない。さりとて、後の証言のほうが正しいという事実も確定されていない」(9月30日会見)としています。

安倍 私は一切、発言を翻していません。

そもそも、私は「呼び出した」などと言ったことは一度もありません。秋山社長の言っていること自体が事実に基づかないわけで、秋山社長も記者として失格(笑)、それでよく社長が務まるものだと思います。

この稿続く。

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