文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

再発信!我々の先祖が外敵と勇敢に戦って国を守ってきたからなのだということも、まったく知らないのである。 

2024年02月05日 12時28分46秒 | 全般

有数の読書家である親友とは違い、私は、本欄を書き続けている、言わば作家である。
書かねばならない事は無限に在ると言っても過言ではない。

そんな私にとって貴重な読書タイム=読書に専念できる時間が、快晴の日に、京都に撮影に向かう…現地に着くまでの車中なのである。

何もかもが素晴らしい本である「日本保守党」、その装丁や紙質については、昨日のツイートで初めて知った。
それもあって、ランダムに開けた章を読みだした。
百田尚樹氏の文章だと思って読んでいたら、違っていた。
なんと、有本香さんの文章だった。
彼女は、なんという凄い文章を書く人だろうかと感嘆した。
彼女の胆力が表れているような文章。
それでいて、百田氏と同様に、極めて読みやすい文章。
彼女は、紫式部、清少納言の末裔としての、日本女性の、言論界におけるぴか一の一人。
最澄が定義した「国宝」である。
有本香と百田尚樹という、二人の「国宝」の、やむに已まれぬ決起に、日本中の、やむに已まれぬ思いでいた、「国宝」が決起した。
神の摂理、そのものである。

以下は、2月1日に発売された「日本保守党」に、「文科省よ、00本国民に『戦い」を教えよ」と題して、p256に掲載されている有本香さんの論文からである。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読。

文科省よ、日本国民に『戦い」を教えよ
ロシア海軍の大型巡洋艦「モスクワ」約12,500トンが、ウクライナ軍の攻撃にあって黒海沖で沈没したという。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ロシア艦隊の旗艦が戦時に沈没したのは、1905年、日露戦争の日本海海戦で、日本の連合艦隊がバルチック艦隊の旗艦を撃沈して以来のことだという。 
といっても、日本人の多くがピンときていない。
日露戦争での勝利やバルチック艦隊撃破の歴史をろくに教えない教育のせいである。 
いまもウクライナでは、連日おびただしい数の人の血が流れている。
命こそ助かっても拉致監禁されて遠い地へ強制連行されたり、女子供は辱められたりしている。
黒海沖での戦果を喜ぶという状況ではないが、ウクライナ軍の歴史的快挙であることは間違いない。士気もさらに上がることだろう。                           一方のロシア側はどうか。
沈んだ「モスクワ」には500人の乗組員がいたが、その多数が死亡した可能性が高い。
実質的な損失に加え、自国の首都名を冠した司令塔的な艦が沈められたのだから、士気の低下も免れまい。
プーチンの始めた戦争を支持しているというロシア国民の間に厭戦(えんせん)気分が蔓延し、戦争を早く終わらせよという声があがることを期待したいが、情報共有がどれほどされているかわからず、無理な期待かもしれない。 
とにかくプーチンには強い衝撃を与えたはずだが、これで今後、彼が軟化するという期待もできまい。
大規模動員などを通じて、攻撃をさらに強化する可能性すら指摘されている。 
実は、ロシアのウクライナ侵略開始直後、国民的ベストセラー『永遠のO』の著者で、筆者の仕事仲間でもある作家の百田尚樹さんはある”予感”を語っていた。 
「戦争になったら、持ってる兵器、装備もさることながら、軍と国民の士気が非常に大事なんや。ウクライナ人と軍の士気の高さが奇跡を起こすかもしれん。21世紀の日露戦争になるかもしれんな」 
いまの戦況を楽観視はできないが、百田さんのこの予感はある程度あたっている。 
さて、この2ヵ月、メディア報道のトップはほぼウクライナ情勢のニュースが占めた。
悲惨な情報、映像が多く流されるなか、侵略戦争を憎む人が増え、「戦争はいけない」という思いを強くした人が多いことはうなずける。 
他方、ネット上にはこんな声もある。 
「いままで、国のために戦うとかいう話を聞くと、『右翼かよ』と小馬鹿にしていた自分。ウクライナの人たちが国を守るため必死に戦ってるのを見て、気持ちが変わった」 
家族のため、祖国のため、民族の尊厳のために戦うこと。
その尊さに目覚めたという人たちが確実にいる。 
多くの日本人がなぜ、戦うことの尊さを知らないのか。
戦後の日本人の多くは、ひたすら自虐史観と負け犬根性を刷り込まれ、戦う尊さどころか、自分の祖国・日本についての価値さえも知らずにきたのだ。 
日本が、世界で最も長い歴史を有する国であること、その祖国が2000年にもわたって永らえてきたのは、我々の先祖が外敵と勇敢に戦って国を守ってきたからなのだということも、まったく知らないのである。 
ほとんどの中学社会科教科書に、平安時代にあった「刀伊の入冦」は書かれていない。
これは、女真族が海を渡って日本を侵略してきた大国難事案だ。
朝廷が国防の当事者能力を失っているなか、「さがな者」(手に負えない人)といわれて、藤原道長に嫌われ、太宰府に左遷されていた甥の藤原隆家が、九州武士団を率いて撃退した。
それが史実である。 
日本民族にとって大切な勝利の物語も、救国の英雄・藤原隆家の名も、いまの日本人はほとんど知らない。 
ほかにも、当時の世界最強だったモンゴル帝国車による2度の侵略を撃退した北条時宗と鎌倉武士団のことも、歴史教科書は歪(ゆが)めて書いている。
日本人の女性や子供を奴隷としてヨーロッパに売ったイエズス会の宣教師に激怒し、バテレン追放令を出した豊臣秀吉も、日本の歴史教育では「宗教弾圧者」のように教えられる。 
ここで、駐日ジョージア共和国のティムラズ・レジャバ大使のツイート(X)を紹介しよう。
「ロシア軍旗艦沈没は日露戦争以来となりますが、日露戦争で没したロシアの『ヴァリャーグ』はジョージアでも良く知られています。 東郷平八郎・大山巌(いわお)の活躍は当時のジョージアでも広く喝采を浴びました」 
日露戦争の日本の勝利が、当時の世界に与えた影響は甚大だった。
とくに被征服国の人たちにどれほどの勇気を与えたか。
いまや私たちはそれを外国人に教わらなければならないという体たらくだ。 
民族の誇りを消し去る教育は「滅亡」への第一歩である。                          
(月刊『Hanada』2022年6月号』

2023/1/26 in Kyoto

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