文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

管、孫、星、下村、亀、伸、分けても、孫に、読ませたい。

2011年07月08日 13時19分21秒 | 日記
20年実用化「新世代ネット」
中核技術 日本が標準に 総務省・NTT・NECなど開発
国際競争巻き返し
…日経新聞7月7日夕刊1面より

文中黒字化は芥川。

総務省とNTT、NECなどが共同開発した高速通信制御技術が、国際電気通信連合(ITU)が検討中の「新世代ネットワーク」の基盤技術に選ばれた。新世代ネットは通信速度がインターネットの10倍以上に達し、2020年ごろに実用化する。採用されたのは通信の効率や安全性を高める技術で、新世代ネットの実用化に欠かせない。

米国が主導してきたネット技術の開発競争で、日本企業の巻き返しにつながると期待されている。
新世代ネットは主に光で情報をやり取りする。現在も光ファイバーの中では光信号で情報を送っているが、送信の途中でいったん電気信号に変換して処理するため、その時点で通信速度が大幅に遅くなる。新世代ネットは光のまま信号を流し、高精細の動画像でも瞬時に送受信できる。

現在のネットは主にパソコンや携帯端末の間で情報をやり取りしているが、新世代ネットでは家電や自動車などあらゆる製品にチップを埋め込み、相互に情報を送受信する。ネットを流れる情報の量が飛躍的に増えるため、通信の"交通整理"が必要になる。

基盤技術に選ばれた日本の技術は、用途に応じて通信経路を自動的に選択する仕組み。高精細動画など大容量の通信は、自動的に通信速度が速い光回線に誘導する。それ以外は比較的速度が遅い経路に流す。

機密性の高い情報はネットワーク中に疑似的な専用回線を設ける。これにより大量の情報の目詰まりを防ぎ、安全性も高める。

ITUは電気通信の国際標準を作る国連の専門機関。新世代ネットの実用化に向け、複数の分野で基盤技術を選ぶ作業に入っている。これらの基盤技術を統合し、実用化に向けた国際標準作りにつなげる。

日本の技術は採択された基盤技術の第1号に当たる。
このほかに「省エネ」「移動通信との接続」などの分野で基盤技術を選ぶが、今回採択された日本の技術は、通信を制御する最も重要な技術といえる。各国の通信関連企業は新世代ネットの実用化に向け、日本の技術を前提に研究開発を進める必要がある。

現在のインターネットは米国が開発した技術が中核。このため、ルーター(経路制御装置)など通信機器市場では、シスコシステムズをはじめ米国勢が圧倒的なシェアを握っている。
新世代ネットでは光を制御する「光ルーター」など新市場の拡大が見込まれる。

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