文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

日本の新聞は国益などどうでもいい。「暴力装置を持つ権力を倒すのが新聞の務め」(朝日新聞前王筆、船橋洋一)みたいな馬鹿がどうしても出てくる。

2023年11月08日 13時42分51秒 | 全般

以下は、戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである高山正之が2013/12/10に出版した「高山正之が米国・支那・韓国・朝日を斬る」、テーミス、1000円、からである。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読。
真実を明らかにして私たちに伝えている彼の舌鋒の鋭さには誰もが感嘆するはずである。
論旨の鋭さにおいて彼の最高峰であるといっても過言ではない。
見出し以外の文中強調は私。

新聞が売れない理由は「国益」を無視するからだ

朝日新聞を中心に「新聞は公平だ」と嘯くが読めば健康に悪い
米国人は「新聞」を読んでいる 
新聞を読む者がどんどん減っている。1年間で98万部も減った。東京・中野区では購読所帯が4割を切った。もはや末期的症状だとか。 
活字離れが進んだ、インターネットやら新媒体が登場したとかのいい訳をよく聞く。
あるいは新聞配達みたいな時代遅れの経営だからしようがないとか。 
そんな話は二昔前、ロサンゼルス特派員のころから聞かされた。
「進んでいる米国人」からではなく、進んだ米国の新聞事情の調査とかでやってくる日本の新聞人がとくとくといっていた。 
でも聞かされる方は懐疑的だった。
なぜなら当時住んでいたタウンハウスでは、やもめのビジネスマンを除いて5軒中4軒が新聞を取っていた。
新聞は夜中、バイクに乗った若者が配りにくる。
日本と同じだ。 
クリスマスには郵便配達と同じに、新聞配達員にその労をねぎらって寸志を振り込む習慣もあった。
相場は最低で20㌦と大家に聞いた。50軒配っていれば1千㌦だ。ちょっと驚いたのを覚えている。 
週末は配達はない。
代わりに10センチもの厚さの日曜服がスーパーの店先に山積みにされ、独り者はそれを買って、スターバックスでコーヒーを飲みながら読むのが形だった。
1週問分のテレビ欄も挟まっていた。 
新聞配達という日本とほぼ同じ方式で、米国人はかなりの人が活字新聞を読む生活をしているのだ。 

「讒謗律」で新聞VS.政治の対立 
ノ―ベル経済学賞を受賞したアマルティア・センが、日本について興味深い分析をしていた。 
彼は明治維新以降の新聞部数のすさまじい伸びに驚く。
実際、明治の歴史に「新聞解話会」が登場する。
政府が新聞を買い上げ、それを各県に郵送し、村ごとに「神官僧侶のうち当器の者を選び幼童婦女に至るまで」集めて新聞を読み聞かせていた。
国際社会の中で日本がどこに行こうとしているのか、地方の子供まで知っていた。 
その結果、日本は明治30年代、新聞など出版物の総量で[すでに米国を拔いて英国に迫っていた]と。 
近代化にはお雇い外国人の知恵を借りたが、新聞だけは日本人が育てた。
ただ難をいえば明治政府が長州の足軽小者などが牛耳っていたのに対し、新聞は幕藩知識人が仕切って、例えば公金で豪勢な鹿鵈館を造って遊ぶ伊藤博文、井上馨らを上から目線で威しい論評を加えていた。 
一方、足軽政権は「讒謗律(ざんぼうりつ)」で新聞を取り締まり、新聞と政治は対立する形を伝統にしてしまった。 
米国は逆で、新聞の世論操作能力に目をつけ、トーマス・ジェファソンの時代から新聞を抱き込んで国政の運用に役立てた。
7代大統領のアンドリュー・ジャクソンは50人もの新聞記者を政府役人や開僚に取り立て、「新聞で米国を支配した」大統領といわれる。
伝統は今も生きていて、オバマ政権も多くの新聞記者を政策担当などに採用して新聞を抱き込み、再選を有利に運んだといわれる。
この手法は伝統的に民主党が使ってきた。
だから米紙が「新聞は国家権力と戦う」というときは、ニクソンのウォーターゲート事件のように常に「共和党政権と戦う」を意味してきた。

朝日は権力を倒すのが使命と
世論を握る新聞と政権がここまで密接なら、国は世論を背景に外交を行える。
かつてワシントン軍縮分議に出た加藤寛治海軍大将は「米紙がそろって日英同盟破棄の米国案を支持する」のに対し、日本の新聞は自国政府の批判に走り、「世論を味方にという陣立てができぬまま」米国にしてやられたと書いている。
日本の新聞は国益などどうでもいい。
「暴力装置を持つ権力を倒すのが新聞の務め」(朝日新聞前王筆、船橋洋一)みたいな馬鹿がどうしても出てくる。
結果、どうなったか。
新聞を開けば分かる。
受給資格のない朝鮮人、支那人が日本人より生活保護を受けている。
それでも新聞は法改正を要求もしない。
支那人が北京政府公認で青島の日本企業を襲い、略奪、放火した。日本人も襲われた。
なのに政府は北京に抗議もしない。
被害の賠償要求もしない。
韓国の愚かな大統領が天皇陛下を侮辱した。
国交断絶するところなのに、韓国を国連安全理非常任委に推薦したことが新聞に載る。
経済も助けてやる。
どの新聞もそれをおかしと書かない。
ニューヨークタイムズのマーティン・ファクラー東京支局長が、尖閣に上陸した日本人を「異様な国粋主義者」と書いた。
80年代に英国とアルゼンチンがフォークランド紛争を戦った。
ロンドンで英国人が戦意に燃えるさまを同じニューヨークタイムズは清々しい愛国心と共感を滲ませて書く。
日本人が同じことをすると憎々しげに国粋主義者と書くのは人種差別主義ではないのか。
彼はまた尖閣上陸で日本人は「旭日旗を掲げた」と書いた。
「かつて東南アジアの人々を苦しめた旗だ」と。
この稿続く。


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