映画と自然主義 労働者は奴隷ではない.生産者でない者は、全て泥棒と思え

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周りの言うことに、惑わされてはならない

悪魔の美しさ - LA BEAUTE DU DIABLE - (ルネ・クレール 1949年 96分 フランス・イタリア)

2012年12月06日 01時48分39秒 | ルネ・クレール
悪魔の美しさ - LA BEAUTE DU DIABLE - (1949年 96分 フランス・イタリア)

監督  ルネ・クレール
脚本  ルネ・クレール
撮影  ミシェル・ケルベ
音楽  ロマン・ヴラド
出演  ジェラール・フィリップ
    ミシェル・シモン
    ニコール・ベナール
    レイモン・コルディ


アンリ
悪魔とアンリが手を組んで起こす奇跡は、錬金術.それに続けて、文明の進歩、学術の進歩に伴って生み出される奇跡、原子爆弾を思わせる様な、塵から爆弾を作ること、潜水艦とか、飛行機が描かれるのですが、彼らの起こした奇跡は、人間の際限のない欲望によって起された奇跡であり、それらは人々の争いを生むだけで、人々を幸せにするものではなかった.






マルグリット
「奇跡が彼を救うわ」アンリに純真な想いを寄せるマルグリットに拠って、この彼女の言葉の通り、奇跡が起きる.「なによ、こんなもの」そう言って、マルグリットが悪魔の手から奪い取ったアンリの証文を窓から捨ててしまうと、悪魔は追い詰められて、最後は自殺してしまった.これが、マルグリットが起こした奇跡であり、悪魔が死んで人々は幸せな生活を取り戻しました.






奇跡、一生を研究に明け暮れた大学教授のアンリと、字も書けない無学のサーカスの娘マルグリット.

無学なマルグリットが純真な心で起こした奇跡、悪魔と大学教授のアンリの考え出す、お金と欲に絡まった奇跡、この二つの奇跡の対比は、文明の進歩によって生み出される、様々なものが、本当に人の幸せに寄与するものかどうなのか、よく考えてみて欲しい、こんなふうに訴えかけているのでしょう.

悪魔








潜水艦




飛行機




細菌兵器




原子爆弾






未来を知る








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