街道ウォーク<甲州街道<笹子駅~甲府駅
2011年12月23日 5回目
笹子随道
1936年(昭和11年)に着工、1938年(昭和13年)に開通した甲州街道のトンネルで 、全長 239メートル、幅3.0メートル、高さ3.3メートル。笹子峠(標高 1,096メートル)の直下を通っている。
笹子隧道について
四方を山々に囲まれた山梨にとって昔から重要な交通ルートであった甲州街道。その甲州街道にあって一番の難所といわれたのが笹子峠です。この難所に開削された笹子隧道は、昭和十一年から十三年まで国庫補助を入れて二八万六千七百円の工費を投入し、昭和十三年三月に完成しました。抗門の左右にある洋風建築的な二本並びの柱形装飾が大変特徴的であります。昭和三三年、新笹子トンネルが開通するまでこの隧道は、山梨、遠くは長野辺りから東京までの幹線道路として甲州街道の交通を支えていました。南大菩薩嶺を越える大月市笹子町追分(旧笹子村)より大和村日影(旧日影村)までの笹子峠越えは、距離十数キロメートル、幅員が狭くつづら折りカーブも大変多いためまさしく難所で、遥か東の東京はまだまだ遠い都だったでしょう。昭和前期の大役を終え静寂の中にあるこの隧道は,平成十一年、登録有形文化財に指定されました。 大月土木事務所
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