2021年12月14日 奈良県
法隆寺・西院伽藍(中門・五重塔・金堂・大講堂・回廊他)
▼回廊 国宝
▼中門 国宝
西院伽藍の本来の入口となる中門は軒が深く覆いかぶさり、正面が四間二戸と入口が二つある形が特徴です。エンタシスの柱や上層には金堂と同じ卍崩しと人字型の割束を配した高欄を備え、壮麗な飛鳥時代の様式を今に伝えています。
▼五重塔 国宝
日本最古の塔である五重塔は、五重目の軸部が初層の半分の大きさになっており、これに深い軒の出が相まって安定感を与えています。その軒を雲肘木が優しく支えて、見る人を飽きさせません。
心柱の下にある心礎には、仏舎利が納められています。飛鳥時代
▼金堂 国宝
金堂は西院伽藍最古の建築で、軒の出の深い安定した姿が美しい。入母屋造り二重の瓦屋根と下層の裳階(もこし)の板葺きの対比、これに奥深い軒下の垂木(たるき)や雲斗・雲肘木が調和して快いリズムを奏でています。飛鳥時代
▼大講堂 国宝
平安中期に落雷のため焼け落ちたものの、正暦元年(990)に再建されました。そのため、法隆寺の建造物としては比較的新しめではありますが、西院伽藍ではもっとも大きく、目の前に迫りくるような存在感があります。平安時代
▼鐘楼 国宝
この建物は延長3年(925)に大講堂とともに落雷により焼失し、現在の鐘楼は経蔵の様式にならって再建されたものです。この鐘楼の中に吊るされている梵鐘は、奈良時代前期の銅鐘(重文) 平安時代
▼経蔵 国宝
この建物は経典を納める施設として建立されましたが、現在は、天文や地理学を日本に伝えたという百済の学僧、観勒僧正像(平安時代)を安置しています。奈良時代
▼回廊 国宝
回廊は東側の鐘楼、中央の大講堂、西側の経蔵につながり、並立する五重塔と金堂を囲んでいます。平安時代以前の回廊は、経蔵、鐘楼の手前で閉じられ、大講堂、経蔵、鐘楼は回廊の外側に建っていました。また西側より東側のほうが一間だけ長くなっているのは、金堂と五重塔のバランスを考慮したものだと考えられています。飛鳥時代
▲回廊と中門
法隆寺3 cosmophantm
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