高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

マツカレハ♀(沖縄島編57)

2010年02月02日 09時02分32秒 | Weblog
灯火にマツカレハが飛来したので近寄って見ると産卵していて、このようなところでもするのかと驚いた。

昨年11月末に沖縄本島に来たときは全く見られず、今回の4月は5回のライトトラップでやっと1♂1♀発見できた。

沖縄では年2回発生し、本土の個体と比べて小型で斑紋がはっきりしない傾向がある。
日本産蛾類大図鑑によると「Yamamoto(1961)は♂♀交尾器の形態から奄美大島、沖縄本島、久米島の個体をオキナワマツカレハとして分離すべきことを主張しているが、別種とするほどの差が見つからないので、ここでは種を分けない。」としている。

琉球列島産昆虫目録(2002)ではマツカレハ沖縄亜種として扱っているが、調べた範囲では他に亜種に分けた文書は見あたらなかった。

北海道から沖縄まで全国に分布している。
北海道から九州までは年1回夏に発生し若齢幼虫で越冬するが、伊豆諸島南部、対馬、奄美大島以南では年2回、沖縄は2月と7月を中心に成虫が出現する。

幼虫はマツ類を食べ、沖縄ではリュウキュウマツを食べる害虫とされている。

(撮影:国頭村 2009.4.22)

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