高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

ネズミエグリヒラタマルハキバガ(沖縄島編47)

2010年01月23日 09時17分18秒 | Weblog
この黒く小さな蛾はネズミエグリヒラタマルハキバガというとても長い種名をもっている。

この名の意味はネズミ(鼠)に似ているので「ネズミ」、前翅がえぐれていて「エグリ」、からだが平たいので「ヒラタ」、この仲間の幼虫が丸く葉を巻く性質があるので「マルハ」、牙のような下唇鬚がある蛾なので「キバガ」といったところだろうか。
それにしてももう少し短い種名にしてほしいと思うのは私だけだろうか。
まあこれほど長い種名だと他にほとんどないということが反対に印象深く覚えやすいともいえる。

♂は黒っぽく♀は淡色なのでこの画像の個体は♂と思える。

この蛾は本土では普通種だが「琉球列島産昆虫目録」で調べてみると、西表島は記録があるが沖縄本島は出ていない。
本州、四国、九州、対馬、アッサムに分布しているので、今回沖縄本島も分布に含まれることがわかった。

幼虫はミヤマガマズミ、ガマズミ、リンゴ、ウワミズザクラ、スモモ、カマツカ、コゴメツツジ、クロモジ、ツノハシバミ、ハシバミ、シラカンバ、ケヤキ、ハルニレ、コナラ、ダイズ、ミズキなど多食性である。

(撮影:国頭村 2009.4.23)

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