高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

モンシロドクガ

2007年08月25日 09時15分03秒 | Weblog
成虫が有毒の蛾といえばドクガ(毒蛾)の仲間である。ドクガという名前がつくとすべて毒があるわけではない。この仲間では属名Euproctisのうち10種ほどが幼虫時代の毒針毛を腹部や尾端部につけている。産卵時には卵塊に母蛾の毛で覆うので卵から成虫まですべて毒針毛を持つことになる。
毒針毛を持ったドクガの成虫はどれも黄色い色をしているが、このモンシロドクガは例外的に白い。幼虫は黒色型のキンケムシと呼ばれるものと、黄色型のクワノキンケムシと呼ばれる2つの型があるが暖地では黄色型が多い。
年2~3回発生し、ウメ、ナシ、サクラ、リンゴ、クリ、クヌギ、コナラ、クワなど多種の樹木を食べる。
普通種ということだが高知県では少なくあまり見かけない。北海道では内陸部の低山地で多数見かけた。やや北に多くいる種なのだろうか?
(撮影:宿毛市2007.6.21)

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