高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

ルリモンホソバ(沖縄編23)

2008年12月22日 09時37分27秒 | Weblog
ホソバの仲間で日本で最も大きいのがこのルリモンホソバである。
ルリモンホソバはネパール、シッキム、インド北部、ボルネオに分布し、南九州以西、台湾にかけては亜種が分布するとされている。
四国では偶産蛾と思われるが2頭見つかっている。

幼虫は白色の長い毛があり樹上のコケ類を食べ、春・夏・秋と年3回するようだ。

手元の図鑑類を見ると個体数は「やや少ない」と「きわめて少ない」に分かれている。
私の行った4夜連続のライトトラップでは場所は違うが毎夜普通種のように飛来し計9頭確認できた。
これはちょうど発生期にあたったのか、それとも近年増加しているのだろうか。

ルリモンホソバを含めホソバの仲間は飛ぶのが得意ではなく、一旦飛来するともう飛び回ることはほとんどしない。

黄色地にルリ色の紋は目立ちなかなか美しく多少の個体変異がある。
四国でずっと探していたので沖縄で初めて見つけたときは心ときめいたが、次から次へと飛来したのには驚いた。
(撮影:沖縄県国頭村 2008.11.25)