木々が
瑞々しい萌黄色に染まるのは
もう少し先だけど、
この小さな
瑞々しい萌黄色に染まるのは
もう少し先だけど、
この小さな
小さな苔玉の宇宙はもう
春が満ちていて
やさしく
淡い
萌黄色。
その
瑞々しさと
柔らかさ
健やかに広がる
真新しい葉っぱが
ひかりへ
差しだされる手のひらのようで
きゅっと心を掴まれて
見つめていた。
去年、
葉っぱのあまりの可愛らしさに
苔玉にしてみた三時草。
毎日
午後3時ごろになると
可愛い花を咲かせて
やがて珊瑚のような赤い実もつけてくれた。
三時草と苔玉
庭のあちこちで奔放に咲いている三時草はきれいな珊瑚を身につけていて。英語名 "Coral Flower"「珊瑚の花」その由来になっている赤い実は 風にそよいで波間にさざめく珊瑚のよう......
一年草だから
秋になれば枯れて終わりだと
思っていたのだけれど
冬になって
葉っぱがすべて落ちても、
1センチくらい残った
根元の茎が青々して元気だったので
そのままにしておいた。
立春のころに
小さな芽が出てきて
感動していると
みるみる双葉になって、
すくすく伸びて
いまや写真の通り。
このままいくと花を咲かせそう。
葉っぱは
少しツンツンしていて、
丸っとした三時草の葉っぱと
ちょっと違う気がするのだけれど
これから丸っとするのだろうか。
それでも、
日中は
精いっぱい広げた手のひらのような
葉っぱは
夜には
しゅっとつぼんでいて、
その辺の習性はもう
立派に三時草のそれなのです。
手のひらを
合わせて
祈っているような
夜の
三時草。
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