睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

大きなヤゴとメダカは共存共栄できるか?

2018-03-12 13:08:12 | 屋外メダカの春




昨日の休養日は土曜日に撮った画像を眺めていた。
macroで撮ったメダカや城山公園で撮った青空の写真。

山の家に着いて玄関ポーチのスチロール鉢を見ると青メダカが
1匹だけ水底にいる、あれ? 人影を見ておびえてる。
椅子を出して鉢の前に居座った。

macro付けっぱのD8000を三脚にセットして青メダカに向けた。
静かに待っていると1匹づづ岩の下から出てきたが、
2月に数えた時は15匹のはずなのに全部で8匹しかいない。

時間をかけてじっくり撮った18ショットを見ながら気が付いた。
メダカのうしろの岩陰に上半身がない青メダカの遺骸があった。
これは、このギザギザの傷口は、大型のヤゴに喰われたあと。

それに気づいたとたんアタマに血がのぼって18枚すべて削除。
こういう時に冷静になって画像を公開するくらいの度量があっても
いいんだけど、ぼくにはムリだ。
こんなの目の前で見たらヤゴをひっ捕まえて踏みつぶしてやる。

ヤゴも半冬眠から目覚めて活動しはじめたんだね。
この庭でオニヤンマ、ギンヤンマ、シオカラトンボが乱舞する。
アキアカネや紺色のトンボと複羽の名も知らないトンボたち。

つがいのトンボは羽音を立てながら産卵場所を見つけて鉢から鉢へ、
産卵用に水草を入れたバケツやスチロールの箱を庭に置いているが、
親のトンボは利口もの、それらには見向きもしない。

生き物のいない水鉢やバケツには産卵しないんだ。
大きく成長するヤゴのために必ずメダカがいる鉢を狙う。

その種を守るための本能は立派で誇らしい
えらいぞオニヤンマ
なるたけメダカ鉢は避けてくれ!

ヤンマ系のヤゴは大きい、5㎝~7㎝もある
ヤゴのまま5年も過ごして羽化するんだから
ヤゴの命も大切にする
でもメダカは喰うな!

メダカ鉢でヤゴを見つけるたびにヤゴ専用の水鉢に移動させる
けど、大きなヤゴを見つけるたびに、メダカが減るたびに、
裏山にぽいっと捨てたくなる。

メダカとトンボを連想すると必ず白秋の「青いトンボ」
女へのいっときの衝動なんかでトンボを殺すな
ついさっきの殺意を忘れてそう思う
メダカもトンボも好きだから

「青いトンボ」北原白秋

青いとんぼの眼をみれば
緑の、銀の、エメロード。
青いとんぼの薄き翅
燈心草の穂に光る。

青いとんぼの飛びゆくは
魔法つかひの手練かな。
青いとんぼを捕ふれば
女役者の肌ざはり。

青いとんぼの綺麗さは
手に触るすら恐ろしく、
青いとんぼの落つきは
眼にねたきまで憎々し。

青いとんぼをきりきりと
夏の雪駄で踏みつぶす。


「青いトンボ」に鮮明なデジャヴ感がある
Twitterかブログに何度か引用してるかも
でもいいや、切っても切れないおまえとおれ、
みたいなもんか。



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