翠敬が滾々(こんこん)と

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケズ
酒ニモ・・・酒ニハチョットマケルカモ。。。

わたくしにとって

2020年04月23日 00時00分18秒 | 日記
とても重要な曲をご紹介するのを忘れていました。(忘れてたくらいだからそんなに重要でもないんじゃね?(笑))

ピアノを真剣に始めたのが高校二年生の頃だったんですが、それまで以前のブログにも書きましたが、ずっとギターを練習していたわけです。今でこそ音楽一筋でございますが、この道を選択するまでわたくしの中でもう一つの道と大きく悩んでた時期がありました。
・・・と言っても中学二年の頃までなんですけど(笑)中学二年の頃にギターと出会って「音楽の道に進もう!」と、安直に決心したわけです^^;
で、そのもう一つの道というのが「絵」の道でして、自分の中でもその当時、音楽と美術だったら美術の方が才能はあるかなぁ〜、なんて思っていました。ん〜、今でも思ってるかも(笑)
ただ、決めたからにはやることは一つ、ひたすら練習することだ、と。馬鹿でも分かる道だったので、将来どうやって食べて行こうか、とかどんな仕事があるのだろうか?とか普通なら大きな不安要素になるであろう重要なことを一切考えないようにして、目の前の出来ない事を出来るようになることだけに集中して練習していました。
まぁ、そんな世間知らずでおバカな西片少年は高校生になりまして、高校三年間は準備の期間だ!と決めて学校の勉強は一切やらず、楽器の練習に打ち込んだわけでございます。本当の本当に、学校の勉強、全然しなかったなぁ〜。
ただ、高校入りたての頃は友達も誰もいない、学校にいる間は楽器の練習も出来ない、なので休み時間の間に誰もいない図書室に行って借りる本を物色し、気に入った本があったら借りてきて授業中ずっと読んでる、という先生に対してめっちゃ失礼な学生生活を送っておりました。ホントごめんなさい。。。

で、ある日何気なく手に取った本が、わたくしにとって大きな出会いとなる一冊の本になったわけでございます。その本がこちら。



『三田誠広』さんの「いちご同盟」という本です。ご存知の方、いらっしゃいます?
主人公が中学三年生の男の子のお話なんですけど、一言で言うと暗い。。。「いちご同盟」なんて書いてありますが、暗い。。。なんて言うんでしょうね、中学生特有の多感で不安定な心情の描写がとても上手くて、高校一年生を終えようとしていた西片少年?青年?にとっても「わかる!!!!主人公のその気持ち、わかる!!!!誰にも理解されないだろうけど、わかるよ!!!!」と。・・・いや、共感してる時点で誰にも理解されない、なんてことはないだろうよ。。。と思うのですが、その当時は真剣にこの不安定で形容しようの無い気持ちは自分だけのものだ、と厨二病全開だったわけです(笑笑笑)

で、この本の冒頭、一行目に「音楽室でラヴェルの『亡き王女のパヴァーヌ』を弾いていると・・・」と書かれてありました。物語の中で何度かこの曲が出てくるのですが、まだピアノにさほど興味を持っていなかったわたくしですが、「ラヴェル?誰?亡き王女のためのパヴァーヌ?どんな曲?」と一気に興味津々になり、早速購入して聞いてみました。
聞いてみて、「綺麗、美しい、・・・のだけれども、曲名を知っているからか、とても寂しい感じ。でも暗くなる感じでもない。なんだろう???」というのが一番の感想でした。
で、これがお話の内容を思いながら聞くと、まぁ、切ないんですわ!
もう何十回読んだか分かりません、この本。で、何回聞いたか分かりません「亡き王女のためのパヴァーヌ」。
この本と曲との出会いがピアノに取り組んだ直接の出来事ではないのですが、ピアノを真剣にやろう!と決めたきっかけの一つになったことは確かです。


そんなわたくしの大好きな『ラヴェル』の「亡き王女のためのパヴァーヌ」(そんなに好きなら紹介すんの忘れんなし(-_-))を清塚信也さんの素晴らしい演奏でどうぞ!YouTube、直リンクでどうぞ!どうぞ!どうぞ!(祝!!!出来たぞ〜〜〜〜〜!!!!!花好きの刺繍や様、ありがとうございました!!!!)

「亡き王女のためのパヴァーヌ」 ラヴェル作曲 / 清塚信也



↑これ、リアルタイムで放送見てて、もう感動してヤバかったです(笑)
演奏が完璧!解説も素晴らしい。本当に素晴らしい。オススメです^^


・・・あ、動画、再生できない(-_-;)