盲導犬が出迎える・・・・・年２回の訪問

ワシには年２回、必ず顔を出すところがある。それは中学の同級生だった友のところで、うち一回はお正月直前に・・・・・彼は高一から腎臓の働きに異常をきたし、21歳には全盲になってしまったのだ。今も人工透析を続けなければ生きてはいけない身体なのに、福祉方面からの盲導犬アシュレイに頼り、懸命に散歩や通院をこなし頑張っている。



彼の部屋にはいると、とにかく暗いので照明をつける所から会話が始まる。お土産に彼は満面の笑みを浮かべて、本当に嬉しそうな顔をするが、盲導犬は、ハーネスと言う取っ手のようなものを着けないとお仕事モードに入らないので、我が家のワンと同様に「ワンワン」と煩く横で吼えている。パンパンとワシの膝を叩くアシュレイの尾っぽの太さ加減は、牛のテールほどもある。



話の内容までは書けないが、帰る段階になれば彼は下瞼に光るものが溜まっている。それを振り切って帰るワシにみかん農家であるからして、彼のお母さんが毎回それを持たしてくださる。有り難いことだが、彼を充分元気に出来ないまま帰るのは、後ろ髪を引かれる思いだ。次回はお盆くらいにお邪魔すると約束した・・・・「頑張り過ぎて疲れんなよ」と言い残こす。



盲導犬アシュレイには「彼の事を頼むぞ」と心で思い、同時に背中をトンッと叩くようにしておわかれすると、一発「オン！」と返事するかのような仕草がたまらなく可愛い。

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今回は「CANON一眼」と「CANON IXY」での撮影です。
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