SUBARUのラトビア便り。

ラトビアの伝統・人・自然・暮らし、全てが大好きな店主がお店のことや自身の活動、ラトビアについて綴っています。

『ラトビアのミトン200』誠文堂新光社より本日刊行!

2022年11月14日 | メディア情報


共著となる『ラトビアのミトン200 -現地で入手した伝統意匠からモダンデザインまで』が誠文堂新光社より本日刊行となりました!

オールカラー、全240頁。3,740円。LIEPA(リエパ)/著。

豊かな色合い、創造性に富んだデザイン、高い技術。
ラトビアのミトンは実用的な防寒具としてだけでなく、冠婚葬祭などでの贈り物や記念品として特別な役割をはたしてきました。
編み込まれているのは、この国の美しい自然と伝統的な神様の文様。そこにはラトビア人の誇りと世界観が詰まっています。

本書はラトビアの編み物名人によるミトンを紹介する写真集です。
掲載するのは2021年に開催されたラトビア日本友好100周年記念事業「Expanding Lights」で展示されたミトンを含む200組。
ページを彩るラトビアの美しい風景とともに素晴らしい手仕事の世界をお楽しみください。

誠文堂新光社
amazon
全国の大手書店でも買い求めいただけます。
SUBARUでも販売いたします。

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刊行にあたり色々と書きたいことがあります。

まずは著者LIEPA(リエパ)について。
「編集者/中田早苗、フォトグラファー/蜂巣文香、ラトビア雑貨専門店SUBARUオーナー/溝口明子によるエディトリアルトリオ」と紹介していただいていますが、ラトビアの書籍は今までずっとこの3人でチームとして活動してきました。
『ラトビアの手編みミトン』『増補改訂 ラトビアの手編みミトン』『ラトビアの手編み靴下』『持ち帰りたいラトビア』、2013年から全て編集ー中田さん、写真ー蜂巣さん、コーディネート・校閲ー私という役割で作り上げてきました。
(『持ち帰りたいラトビア』の時だけ私は著者に回っています。)


中田さんとのご縁は更に2012年に遡ります。
中田さんが『世界のかわいい編み物』に取り掛かった際、ラトビアの編み物はSUBARUから借りようと考えていてくださったそう。
ところが当の私はラトビアに出張中で不在。
「この電話が繋がらなければ他のお店に頼もう」とかけた最後の電話に私が出たそうです。
その後、私の動向をそれとなくチェックしてくださっていた中田さんは、私が2013年にラトビアに拠点を移した際に改めて連絡をくださり『ラトビアの手編みミトン』の出版に繋がりました。
2012年のあの時電話に出なければその後の本に繋がっていなかったかもしれません。
『持ち帰りたいラトビア』は間違い無く産まれていなかったと思います。
ちなみに後から確認するとこの本でも撮影は蜂巣さん。
知らないうちにご縁が始まっていました。


そしてこの度の出版にあたり、「これからはユニット名で出しましょう!」と言っていただき、共著の形になりました。
ユニット名のLIEPA(リエパ)はラトビア語で菩提樹のこと。
「ユニット名を何にする?」と話題になった際に真っ先に浮かんだ単語です。
日本でも親しみのある菩提樹は、ラトビアでは女性の象徴とされている樹木なのです。
LIEPAがあるから今の私があると言っても過言ではありません。
ユニット名が付き、何だか感無量です。


次にこの本の制作にあたり。
中田さんがずっと温めていた企画でした。
2021年に100組、2022年にさらに100組のミトンを集めました。
想定外だったのはラトビアでミトンを撮影できなかったこと。
感染症や様々な世界の情勢により2年とも現地に行くことは叶いませんでした。
が、行かずとも集めることが出来たのです。
メールなどを使ってコミュニケーションを図り、現地の友人達やニッターさんが大勢協力してくれて集めることが出来たのです。
編んだくれたニッターさんはもちろん、連絡係になってくれた方々も多く、ラトビアの皆様には感謝しかありません。
私にとって、2009年の初めてのラトビア訪問からこつこつと積み重ねてきたラトビアの皆さんとの信頼関係が形になった瞬間でした。
中には貴重な作品を惜しみなく貸してくださった方々も。
ラトビアに行けなかったことが逆に私の自信となりました。

本の中には現地の美しい写真が出てきます。
これらは以前の本の取材で撮影したもの。
ラトビアに行けずとも、やはりこのLIEPAだから作れたのだと思います。
そして表紙や数カットはSUBARU店内で撮影したものです。
この撮影作業が楽しかったこと、楽しかったこと!
3人でアイデアを出し合いながら、色んなことを話して食事を共にして2日間過ごせました。



そんな色んな想いがこもった『ラトビアのミトン200』、一足お先に見本誌が届きました。
開封は感慨ひとしおの瞬間でした!


長くなりましたが・・・、この本を通してラトビアのミトンやそこから伝わってくるラトビアの美しさを楽しんでいただければと願っています。
編み物をしない方は写真集としてお楽しみください。
編み物をされる方はパターン図集としてお楽しください。
編み目をカウントできる明るさの写真になっていますので、巻末のサイズ表と合わせると、パターンを解析できる仕組みになっています。


そしてそしてお知らせです。
SUBARU店内で『ラトビアのミトン200』出版記念イベントを行います!

●ワークショップ サウレのリストウォーマー作り
12月10日(土)13:30-、11日(日)13:30-
講師は中田早苗さん。費用4,400円。
お茶会をしながら編み物を楽しみましょう♪

●ラトビアのミトン展
12月13日(火)ー24日(土)

詳細は改めてお知らせいたします。


【2023年1月12日追記 後日談】
出版チームの皆さんで昨日ラトビア大使を表敬訪問してきました。
色々な話をお聞かせくださり、これまでのことを労っていただき、今後のこともお伝え出来て感無量です!
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