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地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

石川県の難読小学校名  いくつ読めますか ①

2018年08月21日 11時03分05秒 | Weblog
①金沢市立三馬小学校  金沢市久安6丁目 
②金沢市立鞍月小学校   金沢市南新保町
③金沢市立金石町小学校  金沢市金石北4丁目
④金沢市立小立野小学校  金沢市小立野4丁目
⑤金沢市立四十万小学校  金沢市四十万3丁目
⑥金沢市立新竪町小学校 金沢市新竪町3丁目
⑦金沢市立富樫小学校 金沢市山科(やましな)3丁目
⑧金沢市立小学校 金沢市額乙丸町          
⑨金沢市立湯涌小学校 金沢市湯涌荒屋町
⑩七尾市立高階小学校  七尾市町屋町

読みなど

① みんま 大正元年開校。伏見川流域の平野に位置。『延喜式』に加賀国石川郡三馬邑に御馬神社とある。良馬の産地により名づけられたともいう。市内に三馬(町名)現存。明治22年4月,久安・泉など7村が合併して三馬村成立(~昭和11)。
② くらつき 明治22年4月,南新保・直江など6村が合併して鞍月村成立。村名は江戸期に鞍月荘に属し,鞍月用水が貫流することによるという。市内に鞍月(町名)現存。
③ かないわまち 明治6年開校。
④ こだつの 江戸期からみえる地名。
⑤ しじま 昭和58年開校。この地に朝鮮の百済から大日如来が将来されたという伝承があり,百済より当地までの距離が四十万里あるということに由来するという(『角川・石川』)。
⑥ しんたてまち 江戸初期からみえる地名。竪町の後に成立し,竪町に続く通りであったことに由来するという。竪町は現存。
⑦ とがし 江戸期からみえる地名。明治22年4月,山科・円光寺など10村が合併して富樫村成立(~昭和10)。村名は江戸期にみえる荘名・富樫荘に因む。市内に富樫(町名)現存。
⑧ ぬか 明治22年4月,額乙丸・額新保・額谷・大額など7村が合併して額村成立。村名は当地域を古くから「額七か村」と呼び,「額」を冠する地名が多かったことによる。一字校名。
⑨ ゆわく 医王山地,浅野川上流域に位置。湯涌の由来は養老年間(717~24)僧泰澄(682~767)によって発見された温泉に因むという。現在,校名は小中連携・地域連携の「湯涌小学校・芝原中学校」となっている。
⑩ たかしな 平成30年3月閉校。明治22年4月,町屋・東三階(ひがしみかい)・西三階など7村が合併して高階村成立(~昭和29)。市内に東三階町(まち)・西三階町がある。同名校が埼玉県川越市にある。

富山県の難読小学校名 いくつ読めますか ④

2018年08月19日 12時44分29秒 | Weblog
①南砺市立上平小学校  南砺市(なんと)皆葎(かいむくら)
②南砺市立城端小学校  南砺市城端
③南砺市立利賀小学校  南砺市利賀村       
④南砺市立福光中部小学校 南砺市法林寺   
⑤射水市立中太閤山小学校 射水市(いみず)中太閤山11丁目   
⑥射水市立作道小学校 射水市作道
⑦射水市立放生津小学校  射水市中新湊    
⑧上市町立南加積小学校 中新川郡上市(かみいち)町広野
⑨立山町立日中上野小学校 中新川郡立山町日中上野  
⑩立山町立利田小学校 中新川郡立山町利田
 
読みなど

① かみたいら 明治22年4月皆葎・細島など19村が合併して上平村成立(~平成16)。村名は平村の上,つまり庄川の上流に開けた集落地の意という。
② じょうはな 戦国期に荒木大膳が居城した城の前端(まえはた)に城下町が形成されたことに因むという。
③ とが 明治22年4月,下利賀・水無など26村が合併して利賀村成立。トガには①「十日講」の訛った意。②語源的に尖(とが)り・川沿いの野の意。③アイヌ語ではト・カ(沼のほとり)の説があるという(『日本地名ルーツ辞典』)。校名も読みも2文字。
④ ふくみつちゅうぶ 福光は,平安末期頃は,福満と書かれ,伏流水が豊かに吹き満つる地を意味し,その後,満の字に縁起の良い光の字を当てたともいわれる。
⑤ なかたいこうやま 太閤山は標高10~20mの緩やかな丘陵地。山名の由来は天正13年(1585)豊臣秀吉が越中の佐々成正(?~1588)を攻撃するとき,金瓢(きんびょう)の馬表をこの丘陵の上に立て,陣営を立てたことによるという。4字校名。
⑥ つくりみち 江戸期からみえる地名。延喜式神名帳の道神社に起因するといわれる。
⑦ ほうじょうづ 「放生の津」の意で,条里制の北条の当て字といわれるが,他説もある。市内に放生津町(まち)がある。
⑧ みなみかづみ 明治22年4月広野・砂林開など13村が合併して南加積村成立。村名は加積郷の南方に位置してことに因む。
⑨ にっちゅううわの 立山に源を発する成願寺川右岸の高位段丘の末端部に位置。江戸期からみえる地名。平安期に成立した日中村があり,その南方すなわち上方の原野に位置することに由来するという。
⑩ りた 成願寺川右岸扇状地に位置。明治22年4月成願寺川沿岸の水防を同じくする利田・浅生など17村が合併して利田村成立。

富山県の難読小学校名 いくつ読めますか ③

2018年08月18日 14時59分23秒 | Weblog
①氷見市立十二町小学校  氷見市万尾(もお)    
②滑川市立北加積小学校  滑川市中塚
③滑川市立寺家小学校   滑川市寺家町      
④黒部市立生地小学校  黒部市生地経新(きょうしん)   
⑤黒部市立荻生小学校  黒部市荻生    
⑥黒部市立三日市小学校 黒部市新牧野
⑦砺波市立鷹栖小学校  砺波市鷹栖
⑧砺波市立砺波東部小学校 砺波市千保  
⑨小矢部市立石動小学校  小矢部市後谷(うしろだに)
⑩小矢部市立蟹谷小学校 小矢部市平桜(ひらざくら)字岡山    
 

読みなど

① じゅうにちょう 江戸期からみえる村名。十二町潟(潟湖)に由来か。明治22年4月十二町村・万尾村など10村と中島新村の一部が合併して十二町村成立(~昭和29)。
② きたかづみ 明治22年4月中塚新村・杉本村など21村が合併して北加積村成立(~昭和28)。村名は加積郷の北に当たる地域に因むか。
③ じけ 当地区に多くの寺院が多く集中していてことに由来するのでないかという。
④ いくじ 久寿2年(1155)の津波によって新治(にいばり)村人が四散したが,その後,住民が生まれた地に帰ることを祈願して生地と名付けたという。同時に新治神社も海中に没したが,後に再興された。明治22年4月生地村・経生地新村など8村と吉田村の一部が合併して生地町成立(~昭和29)。「生」の付いた校名。
⑤ おぎゅう 黒部川西部の扇状地に位置。荻(オギ)が生えていたことに由来する旧下新川郡荻生村名(明治22~昭和15)から。富山地方鉄道本線荻生駅がある。「生」の付いた校名。
⑥ みっかいち 江戸期からみえる地名(市内に同町名あり)。毎月3日ごとに市が立ったことに因むという。明治22年4月三日市村・牧野新村など8村が合併して三日市町成立(~昭和15)。
⑦ たかのす 寿永の頃(1182~85),倶利伽羅の戦いに敗れた平家の落武者・小倉六右衛門が白羽の鷹を追ってこの地に
たどり着いた。鷹は大きな森に入って巣籠っていたので,六右衛門はこの地に土着し,村名を鷹栖としたという(『角川・富山』)。明治22年4月鷹栖村・不動島村が合併して鷹栖村成立。
⑧ となみとうぶ 砺波は鳥網のことで,古代の部民・鳥取部の人たちが山に鳥網を張って鳥を取った土地に因むという(『地名基礎』)
⑨ いするぎ 能登国石動山の虚空蔵尊(こくうぞうそん)をこの地に移したことによるという。石動の語源は「石がゆらぐ」がなまって「いするぎ」になったともいう。
⑩ かんだ 平安末期からみえる荘園・蟹谷荘(かんだのしょう)に因むという。富山・石川県境の砺波山から南に続く山間の地域に比定される。

富山県の難読小学校名 いくつ読めますか ②

2018年08月17日 14時19分45秒 | Weblog
①富山市立四方小学校  富山市四方          
②富山市立保内小学校  富山市八尾町高善寺
③高岡市立下関小学校  高岡市東上関
④高岡市立定塚小学校  高岡市中川町
⑤高岡市立戸出西部小学校  高岡市戸出町5丁目  
⑥高岡市立博労小学校   高岡市博労本町
⑦高岡市立平米小学校  高岡市本町
⑧魚津市立吉島小学校  魚津市吉島
⑨魚津市立経田小学校  魚津市浜経田
⑩魚津市立本江小学校  魚津市本江

読みなど

① よかた 江戸期からみえる地名。成立時の地形が四方に広がっていたことに因むともいう。明治22年4月四方町・西岩瀬町・四方新村・北窪村が合併して四方町成立(~昭和29)。
② やすうち 明治22年4月,上高善寺・下高善寺・水谷など15村とその他4村の一部が合併して保内村成立。村名は中世の田中保の内に属していたことに因むという。
③ しもぜき 江戸期からみえる村名。千保(せんぼ)川と庄(しょう)川のほぼ中央に位置。地名は関野に村立てしたこと由来するという。明治22年4月,下関村やその他の町村の一部とその他の村などが合併して下関村成立(~大正14)。
④ じょうづか 明治34年開校。近世からみえる町名。町名は旅人が入定したという塚があったことに因むという。
⑤ といでせいぶ 戸出は庄川の氾濫原であった戸出野が合又右衛門によって開拓されたことに因むという。
⑥ ばくろう かつて博労(牛馬などを売買する人)が居住していたことに因むという。
⑦ ひらこめ かつての大字名と思われる。
⑧ きちじま 本邦屈指の急流といわれる片貝川の流域で開発された村に由来する。
⑨ きょうでん 南北朝期からみえる地名。大同年間(806~10)観世音菩薩像を当浦より引き上げたからとする説や,寺社の荘園が所有する田に由来する説,競田(境界不明などの原因で訴訟の対象となった墾田や私営田)に因むかもしれないという説などがある。
⑩ ほんごう 江戸期からみえる地名。もとは本郷と称していたのが本江となったといわれる。

富山県の難読小学校名 いくつ読めますか ①

2018年08月15日 13時38分34秒 | Weblog
①富山市立八尾小学校  富山市八尾町下笹原    
②富山市立光陽小学校  富山市二口町1丁目   
③富山市立蜷川小学校  富山市赤田
④富山市立船峅小学校  富山市坂本      
⑤富山市立大庄小学校 富山市善名(ぜんな)
⑥富山市立神通碧小学校 富山市楡原(にれはら)
⑦富山市立倉垣小学校  富山市布目(ぬのめ)
⑧富山市立三郷小学校 富山市水橋小路
⑨富山市立西田地方小学校 富山市西田地方町1丁目  
⑩富山市立針原小学校 富山市針原中町

 読みなど

① やつお 明治22年4月八尾町の一部・小長谷村の一部・下笹原村の一部が合併して八尾町成立(~平成17)。八尾は多くの山の尾根末が谷地の裾に拡がっている土地の意という。民謡「越中おわら節」や「風の盆」で知られる。JR高山本線八尾駅がある。
② こうよう 校名は教育理念と思われる。
③ になかわ 熊野川の支流土川・太田川の流域に位置。明治22年4月,赤田・小杉など9村と下掛尾村の一部が合併して蜷川村成立。村名は中世の蜷川郷の郷域に当たることによるという。蜷は,漢音はケン,呉音はゲンと読むが,国字では「にな」と読み,川・みぞなどの淡水にすむタニシに似た,細長く黒い貝のこと。
④ ふなくら 明治22年4月,舟倉・直坂など15村が合併して船峅村成立(~昭和29)。村名は立山信仰と関係の深い船峅山に因むともいう。船峅の地名は消滅した。峅(クラ)は国字で,断崖,岩場の意。県内には地名の立山町芦峅寺(あしくらじ),岩峅寺(いわくらじ)がある。峅の付いた地名は,富山県以外にはないようである。
⑤ おおしょう 明治22年4月善名・田畠など13村が合併し大庄村成立。大庄の地名は消滅した。富山地方鉄道上滝線大庄駅がある。
⑥ じんづうみどり
⑦ くらがき 明治22年4月婦負(ねい)郡布目・打出など4村が合併して倉垣村成立。村名は京都加茂社領の荘園・倉垣荘に因む。
⑧ さんごう 大正15年12月,東三郷村と西三郷村が合併して三郷村成立(~昭和29)。
⑨ にしでんじがた 地名は,越中国の伊勢神領を治める采配役(役名)が東西におり,それが地名になったという(『富山市の町名の由来』)。4字校名。
⑩ はりわら 明治22年4月,針原中・三上など13村が合併して針原村成立(~昭和15)。村名は戦国期からみえる地名に因む。

新潟県の難読小学校名  いくつ読めますか ⑧

2018年08月14日 16時48分40秒 | Weblog
①佐渡市立内海府小学校  佐渡市鷲崎
②南魚沼市立上関小学校  南魚沼市石打
③南魚沼市立五十沢小学校 南魚沼市宮
④南魚沼市立後山小学校  南魚沼市市野江乙
⑤南魚沼市立三用小学校  南魚沼市芋赤
⑥胎内市立築地小学校  胎内市築地
⑦阿賀町立鹿瀬小学校 東蒲原郡阿賀町向鹿瀬(むかいかのせ)
⑧阿賀町立日出谷小学校  東蒲原郡阿賀町日出谷甲 
⑨阿賀町立上条小学校 東蒲原郡阿賀町両郷乙
⑩阿賀町立三郷小学校 東蒲原郡阿賀町天満
⑪津南町立外丸小学校 中魚沼郡津南町外丸丙
 
読みなど

① うちかいふ 明治22年4月,鷲崎・北小浦など5村が合併して内海府村成立(~昭和29)。村名は佐渡島北半,大佐渡山地の両津湾岸沿いを指す地域称という。
② うわせき 明治22年4月上野・関・関山の3村が合併して上関村成立。村名は各村から字をとった合成地名。
③ いかざわ 明治34年11月,西五十沢,東五十沢,南五十沢の3村(3村とも明治22年4月に成立した村)が合併して五十沢村成立。村名は五十沢郷を流れる五十沢川に由来か。
④ うしろやま 校名は小字名からか。
⑤ みよう 校名は小字名からか。
⑥ ついじ 日本海沿岸,胎内川左岸扇状地に位置。鎌倉期からみえる地名。地名は湖畔に築いた堤に由来するという。
明治22年4月,築地・新築地村などが合併して築地村成立(~昭和42)。市名は胎内川に由来,アイヌ語で清い川の意という。
⑦ かのせ 阿賀野川中流左岸に位置。地名は鹿が川の瀬まで出てきたことに因むともいう。昭和31年1月,鹿実谷町が鹿瀬町(~平成17)に名称変更。漢字と漢字の間に読みの「の」が入る校名。JR磐越西線鹿瀬駅がある。
⑧ ひでや 戦国期からみえる地名。創立140年以上の歴史をもつ同校は平成31年3月31日をもって閉校予定。
⑨ じょうじょう 明治22年現校名となる。
⑩ みさと 明治8年,花立(はなだて)村・天満村・野村の三村が合併して三郷村成立。村名は3村が合併したことによる。
⑪ とまる 江戸期からみえる地名。地名は古代の公道筋の泊の当て字との説がある。明治22年4月外丸村が単独村名施行(~昭和29)。

新潟県の難読小学校名  いくつ読めますか ⑦

2018年08月13日 13時33分26秒 | Weblog
①阿賀野市立保田小学校  阿賀野市保田
②阿賀野市立水原小学校 阿賀野市岡山町
③阿賀野市立安野小学校 阿賀野市南安野町
④阿賀野市立分田小学校  阿賀野市東町(ひがしまち)
⑤佐渡市立金泉小学校  佐渡市達者
⑥佐渡市立高千小学校 佐渡市入川(にゅうがわ)
⑦佐渡市立二宮小学校 佐渡市石田      
⑧佐渡市立新穂小学校 佐渡市上新穂
⑨佐渡市立行谷小学校 佐渡市新穂正明寺(しょうみょうじ)
⑩佐渡市立羽茂小学校  佐渡市羽茂本郷  
読みなど

① やすだ 明治22年4月以前の北蒲原郡保田町に因む。
② すいばら 阿賀野右岸に位置。明治22年4月水原町・外城村・中島村が合併して水原町成立(~平成16)。町名は中世白河荘水原氏によるが,姓名は低湿地で水の被害を度々受けたことに因むとも,スイは広いで,大きく広い原の説もあるという。
③ あんの 阿賀野川支流安野川下流域に位置。明治22年4月下条村・山口村・山口村新田が合体して安野村成立(~34)。地名は川名に因むが,川名は庵野の当て字で水源の一つの近くに庵室があったことから,その呼称が生まれたかともいう(『河川辞典』)
④ ぶんだ 明治23年3月社田(やしろだ)村が分田村と名称変更。社田(やしろだ)村は明治22年4月分田・寺社など9村と3新田が合併して成立したもの。村名は応徳1年(1084)分田七郎俊長の領地になったことに由来するという。
⑤ かないずみ 明治22年4月達者・下相川など5村が合併して金泉村成立(~昭和29)。村名は金の産出と関係があるのかもしれない。
⑥ たかち 明治10年,高千村が誕生(~22)。村名は高下村の高と千本村の千の合成地名。明治22年4月,高千・入川など7村が合併して新制高千村が成立(昭和31)。
⑦ にくう 明治25年前身校を現校名に改称。明治22年4月二宮・石田など8村が合併して二宮村成立(~昭和29)。村名は南北朝期~戦国期にみえる保名に因む。
⑧ にいぼ 明治35年開校。明治22年4月新穂町と上新穂・下新穂など6村が合併して新穂村成立(~平成16)。村名は,中世の荘園名に因むが,語源は新居保で,新しく開拓された水田の意であるともいう。
⑨ ぎょうや 昭和27年4月前身校を現校名に変更。
⑩ はもち 明治34年11月,羽茂本郷・千手・大橋の3村が合併して羽茂村成立(~昭和30~36町制~平成16)。 村名は古代~近代の郡名によるが,語源は草木の繁茂説,川が緩やかに流れ,平野を形成する地形説,ハは小佐渡の端,モチは望,満,盛でこんもりとした土地の意とする説などがある。

新潟県の難読小学校名  いくつ読めますか ⑥

2018年08月11日 20時26分02秒 | Weblog
①糸魚川市立能生小学校  糸魚川市能生       
②糸魚川市立西海小学校  糸魚川市大字羽生(はにゅう)
③五泉市立大蒲原小学校 五泉市南田中
④上越市立小学校 上越市飯   
⑤上越市立下保倉小学校 上越市浦川原区横川
⑥上越市立上下浜小学校  上越市柿崎区上下浜
⑦上越市立大瀁小学校  上越市頸城区百間町   
⑧上越市立美守小学校  上越市三和区本郷   
⑨上越市立三郷小学校 上越市長者町
⑩上越市立八千浦小学校  上越市下荒浜

 読みなど

① のう 明治22年4月,能生町村と能生小泊村が合併して能生町成立(~平成17)。能生は古書には「のうみ」とみえ,青々とした海に臨む集落の意という。校名も読みも2文字。
② にしうみ 明治34年11月,北西海村と南西海村が合併して西海村成立(~昭和29)。西海は海川流域の総称。
③ おおかんばら 明治22年4月,上大蒲原・下大蒲原・南田中など10村が合併して大蒲原村成立。村名は江戸期に当地方を大蒲原組と称したことによるという。かつて蒲原鉄道(昭和60年廃線)の大神原駅があった。
④ いい 地名は,上杉謙信(1530~78)の城として知られる春日山城から家臣が出陣する際,村人から飯の炊き出しの供応を受けたことに由来するという。一字校名。なお,栃木県芳賀郡茂木(もてぎ)町飯も「いい」と読む。
⑤ しもほくら 明治26年開校。明治22年4月,横川・長走など15村が合併して下保倉村成立(~昭和30)。下保倉の地名は消滅した。平成29年3月,統合のため閉校。
⑥ じょうげはま 明治7年開校。地名の由来には,集落が上下する砂丘の上に形成されたことによる説や,海岸に近い下浜と北国街道沿いの上浜とを合わせたことによる説があるという。
⑦ おおぶけ 保倉川下流と潟野砂丘に挟まれた低湿地に位置。明治23年5月,北大瀁村が大瀁村に名称変更(~昭和32)。フケは低地の意で,大瀁は大きな低湿地。
⑧ ひだもり 明治22年4月,本郷・錦など13村と3新田が合併して美守村成立(~昭和30)。美守は『和名抄』の夷守(ヒナモリ)郷の変化で,上古の天皇氏の命による辺境の防備官のいた地ともいわれている。あるいは戦国期に「比田森」と呼ばれていたこの地に「美守」の美称を用いたのか。
⑨ さんごう 明治22年4月,本長者原・新本長者原など6村と3新田が合併して三郷村成立(~昭和30)。村名は,昔は武士(もののふ)郷・高津郷・新田郷に属していたことに因むという。
⑩ やちほ 明治22年4月,下荒浜・上荒浜など6村と2新田が合併して八千浦村成立(~昭和29)。村名は,八千矛神(ヤチホコノカミ,大国主命の異名)が漁業を授けたという伝承に因んで命名されたという。

新潟県の難読小学校名  いくつ読めますか ⑤

2018年08月11日 12時13分48秒 | Weblog
①十日町市立鐙島小学校   十日町市南鐙坂(あぶさか)
②十日町市立飛渡第一小学校  十日町市中条戊(なかじょうぼ)  
③村上市立三面小学校  村上市中新保(なかしんぼ)
④村上市立保内小学校  村上市下鍜冶屋
⑤村上市立神納小学校  村上市有明       
⑥村上市立上海府小学校  村上市柏尾
⑦村上市立山辺里小学校  村上市日下(くさか)
⑧燕市立燕北小学校  燕市東太田
⑨燕市立粟生津小学校  燕市粟生津     
⑩糸魚川市立木浦小学校  糸魚川市大字木浦

読みなど

① あぶしま 明治22年4月,高島村・北鐙坂村と南鐙坂村の一部が合併して鐙島村村制施行(~35)。村名は旧村名から1字ずつとった合成地名。なお,山形県山辺町鐙坂は「あぶみさか」と読む。
② とびたりだいいち 同字の愛知県常滑市飛渡は「とんど」と読む。四字校名。
③ みおもて 江戸期,村上藩の主導で鮭の増殖が行われた「鮭川」と呼ばれた三面川に由来。明治34年11月,岩船郡新屋村と布部村が合併して三面村村制施行(~昭和29)。三面の語源はミ(嶺)・オモテ(方向)で,深山にかこまれた方向にある集落をさし,三面は平家の落人といわれる。
④ ほうない 昭和10年開校。明治34年11月岩船郡上保内・中保内の2村が合併して保内村村制施行(~昭和29)。
⑤ かんのう 明治22年4月,上有明・松沢など12村が合併して神納村村制施行(~昭和30)。神納は,当地方の通称で,中世小泉荘の加納(かのう)の地であったことに因むという。加納とは荘園の付属地として免租になった田地をいう。「神」の付く校名。
⑥ かみかいふ 明治22年4月,柏尾・大月など8村が合併して上海府村村制施行(~昭和29)。
⑦ さべり 江戸期からみえる村名。明治22年4月,山辺里・日下など12村が合併して山辺里村村制施行(~昭和29)。村名は,『和名抄』の佐伯郷に因むとも,下渡山(げどやま,237.7m)のふもとにあったことに由来するともいう。校名も読みも3文字。
⑧ つばめきた 燕は古くは津波目。戸隠神社にまつわる燕の話もある。
⑨ あおうづ 信濃川支流西川右岸に位置。明治22年4月,西蒲原郡粟生津・上河原など7村が合併して粟生津村制施行(~昭和29)。村名は粟が自生した船着き場の意という。JR越後線粟生津駅がある。「生」の付く校名。
⑩ このうら 戦国期からみえる地名。明治22年4月,西頸城郡木浦村と鬼舞(きぶ)村が合併して木浦村村制施行(~昭和29)。親不知の関を越えた親鸞聖人一行は,木浦から舟に乗り,流罪の地,越後国居多ヶ浜へと向かったと伝えられる。漢字と漢字の間に読みの「の」が入る校名。なお,市名は,雪解けになると,ここの川に糸魚という魚がのぼってくることに由来するともいう。

新潟県の難読小学校名  いくつ読めますか ④

2018年08月10日 12時38分44秒 | Weblog
①柏崎市立鯨波小学校  柏崎市鯨波乙  
②柏崎市立比角小学校  柏崎市扇町
③柏崎市立内郷小学校  柏崎市西山町上山田
④新発田市立米子小学校  新発田市真野原外     
⑤新発田市立五十公野小学校 新発田市五十公野    
⑥新発田市立御免町小学校  新発田市大栄町4丁目
⑦新発田市立菅谷小学校  新発田市繁山         
⑧新発田市立外ケ輪小学校  新発田市中央町5丁目    
⑨小千谷市立千田小学校  小千谷市千谷甲        
⑩加茂市立下条小学校  加茂市中村

読みなど

① くじらなみ 古くは桂波といったが,あるとき日本海では珍しい鯨の大漁があったことから,この地名に変わったという。JR信越本線鯨波駅がある。
② ひすみ 明治7年創立。鎌倉期からみえる荘園名に因む。由来は大国主命を祀る日隅(ひすみ)宮によるとも,歪(ひずみ)田によるともいう。明治22年4月,比角村が単独村制施行(~大正15)。自治体としての比角は消滅したが,市内に町名として残る。
③ ないごう 昭和54年開校。明治34年別山・中川の2村が合併して内郷村村制施行(~昭和31)。
④ よねこ 「よなご」ではない。地名の由来は紫雲寺潟新田の開発願人の竹前権兵衛(1679-1749)の故郷信州米子(ゆなこ)村に因み,米子新田と名付けられたが,のちに「よねこ」に転訛したという。
⑤ いじみの 明治6年開校。地名の由来について『五十公野村々是』は,上杉謙信の臣・井地峰導恕斎(五十公野道如斎)に因むとも,峰が五十あり五十峰と称したのを改め五十公野としたともいう。また菅井真澄の『高志栞』によると,五条道兼が当地の竜昌寺で没する際,当地を五条公野と呼ぶよう遺言したが,訛って条が十になったともいう(『角川・新潟』)。校名も読みも四字校名。
⑥ ごめんまち 昭和24年開校。御免町は江戸期に藩主お抱えの蒔絵師・畳職人・大工などの屋敷があり,これらの職人は諸役を免除されていたことに因むという。
⑦ すがたに 昭和56年開校。菅谷は加治川支流の坂井川中流域に位置。明治22年4月,菅谷村や繁山新田などが合併して菅谷村村制施行(~昭和30)。
⑧ とがわ 校名の淵源は明治元年。外ケ輪の町名は,江戸期に城の外を取り囲むように中級家臣の武家屋敷があったことに因むという。校名も読みも3文字。
⑨ ちだ 昭和30年開校。明治22年4月,千谷と小粟田(こわだ)の2村が合併して千田村村制施行。村名は各村の一字をとった合成地名。校名も読みも2文字。
⑩ げじょう 明治22年4月,南蒲原郡下条・天神林の2村が合併して下条村村制施行。同名校が十日町市と愛知県豊橋市にある。