スポーツヲタクの独り言

目指せ毎日アップ。ひねくれものの独白、ぜひ見てね!

パ・リーグ 球団いろいろ、経営いろいろ

2004年12月27日 22時21分00秒 | 野球
世界一を目標に掲げる孫オーナーならではの改革案だった。
「私は日本の選手年俸は安すぎると思う。だから優れた選手がメジャーに行くんです。メジャーの上の方は(チーム年俸総額が)100億円以上のチームもあるが、日本の国力からいっても向こうのトップと十分サシで戦える力を持ってもおかしくはない」。孫オーナーは自信満々に言い切った。04年のダイエーの選手年俸総額は約25億5000万円。これはリーグトップ、12球団中でも5位と決して安くはない。しかし同オーナーが指摘するようにメジャーではヤンキースの約190億円を筆頭に、レッドソックス、エンゼルス、メッツの4球団がチーム年俸100億円以上。「私はワールドチャンピオンシリーズこそが目指すべきゴールだと思う。そのためにも(年俸面でも)ガンガン意地を張り合えばいい」と、世界一に向けてまずは選手の待遇面の改善を図る。
決して大風呂敷ではない。04年の球団売上高は約175億円だが、今後の目標に300億円を設定。このノルマをクリアすれば、100億円軍団構想も夢ではない。
そして孫オーナーが金に糸目はつけない方針を打ち出したことで、来季にFA権を取得しメジャー移籍も視野に入れる城島の引き留めにも大きな光が差し込む。孫オーナーは「ずっととどまってほしいスター選手です」と城島を評し、日本人初の年俸10億円を提示する用意もあるといわれる。
世間の不景気など、どこ吹く風の孫発言。新生ホークスが名実ともに“日本のヤンキース”を目指す。
一方で
露出増へ“安売り作戦”に出る。瀬戸山球団代表が地元での試合中継増加を見据え「収入より露出が大事」と訴えた。近くちばテレビと同局筆頭株主の千葉県と会談。中継増を要請するが、放送権価格値上げを見送る。同局への販売価格は1試合15万円程度。全国放送で1試合1億円の巨人戦と比べて格安だが「まずは情報を流さないと」。地元でも大型ビジョンを使った無料中継で地域密着を推進する。
パ・リーグ各球団は経営の健全化=人気アップへ向けて、様々な施策を考えているようだ。そういった流れに完全に乗り遅れているのがオリックスと西武。神戸では合併問題で地に落ちたイメージの回復もままならず、所沢では親会社の不祥事で身売り話すらまとまらず。
交流試合の導入で、球界全体の赤字がパからセへ若干移動することで、セ・リーグからも悲鳴を上げる球団(たぶん広島だろうが)が出てくるのは間違いなく、来年も球界再編問題が再燃することになるのだろう。
やる気のない、あるいは能力のないオーナー企業にはこの際ご退場いただいて、2006年サッカーワールドカップの年には将来の野球拡大のための縮小が必要になるのではないだろうか。
日本がアメリカのマイナーリーグ化しないためにも、日本のプロ野球にもっと希少価値があってもいいと思う。全球団に読売レベルの選手層があり全体の試合数が減れば、試合のありがたみが増すってものだ。プロ野球選手を目指す理由には「高い年俸」が占める割合は大きいはず。雇用の確保と高年俸が相容れない以上は、メジャーに負けない待遇を用意するのも将来のためには有効だろう。
さて、来年はどうなることやら。間違ってもオリックスだけはケツまくっちゃいけませんからね!