文部科学省の
新学習指導要領・生きる力。
これによると、中学校の三年間で学ぶ英語は、
外国語を通じて,言語や文化に対する理解を深め,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り,聞くこと,話すこと,読むこと,書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う。
のが目的に定められています。そのために用いる言語材料は、だいたい1,200語で、その他適宜連語や慣用表現を用いる、とあります。
三年間で学ぶ英語を用いて出来るようになることは、あいさつ、自己紹介、電話、買い物、道案内、そして家庭での生活、などとなっています。
まるで昭和初期のような、時代に合っていない内容に驚きます。
1,200語で読める文章を三年間続け、目標が挨拶や道案内ですから、中学を卒業する頃にはほとんど何も身についていない、といっても過言ではありません。
公立中学校に連動している塾でも同じことがいえます。
この内容ははっきりいって6ヶ月~12ヶ月(人によりますが)もあれば達成できます。
しかも、小学校で2年間英語を学習することになっても、結局中学がこの内容では、小学校英語もみなさんの不安的中で、中身は推して知るべし、です。
歌、ゲーム、あいさつ、そして子供達はアルファベットや簡単な単語のドリルをもらうのでしょう。
また、家庭での生活や地域の行事、が英語を使用する場面に取り上げられていますが、よく意味がわかりません・・・
お箸をchopsticksとか、ただいま、をI'm home、とか家庭でも言ってみましょう、なのでしょうか。
コミュニケーションという言葉が二回もでてきますが、英語=コミュニケーション、という連想もすごいです。
結局、
高校入試って必要?にも書きましたが、中学校で3年間もあるのに単語が1000語程度では、読むことのできる文章も日本人が編集した簡単な要約文ややさしい会話のダイアログくらいしかありません。
大学入試で必要とされる最低6000語~10000語を覚え、それに対応する長文を読みこなしていくのは高校入学から3年間しかない、というのは大きな矛盾です。結局、普通の公立中学校→公立高校、へと進んだ生徒は、本人は何も悪くないのに知らないうちにいわゆる超難関大学受験から外される、という仕組みになっているのです。
いまの世の中、知らないで制度を鵜呑みにしていると、気付いたときには遅すぎる
ということが学習に限らず多々あります。コワイです、と常に自分に言い聞かせています。
身近なところでは保険や携帯電話料金の見直し、ですね。全然やっていませんが・・
小学生センター試験、SAT,TOEFL対策あります
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