先日息子と熱い教育論をかわした
もうそんな話ができるくらいに成長した息子と話しながら
大学生の息子がこんな風に考えているのだから医学生が考えていないはずはないって
そう気づく今日この頃
さて
研修医はひたすら日々の研修の記録をファイルすることの追われている
でも単なるファイリングとポートフォリオは違うっていうのが
最近の話題
その境はどこにあるのか?
京都大学大学院の田中耕治先生はこう表現している
資料の単なるファイルとポートフォリオは異なる
その分水嶺は評価基・規準の設定の有無にある
規準と基準は微妙に異なります
以前その意味を違いを表現しようとして
かなり苦労しました
教育学では早くから『キジュン(基準・規準)』問題として指摘されてたようです
規準は教育的な評価を目標に準じて行うことであり
その規準が量的・段階的な表現で示されたのが基準なのです
つまりどのように到達すればいいかを具体的に示せば
それが初めて基準になるということ
田中先生はこう記しています
『何々ができる』というのが『規準(づくり)』で
『どの程度の課題をどれくらいできれば合格』というのが『基準(づくり』である
英語で示すと
『クライテリオン(criterion)』が『規準』で
『スタンダード(standard)』が『基準』
このときに量的な指標なばかりでは考え方とか判断力まで評価しきれない可能性がある
そこで質的な評価として質的な『基準(づくり)』の方法論として出てきたのが
いわゆる『ルーブリック(rubric):評価指標』です
ルーブリックは今自分がどのあたりなのか
段階を示す指標だと思うのがいいと思います
この場合気づいてほしいことは
研修においてルーブリックを示すということは
指導医にも課題が課せられたことになるわけで
研修においてある一定レベルに達していない研修医がいれば
それは同時に指導できていないことを示すわけです
研修医も常々意識すべきルーブリックも
実は担当指導医が意識すべき内容になっているってことです
ということで
ぜひルーブリック
意識してみてください
では