研修医が日々研修をしている中で
指導医から直接指導を受けたり評価されている時間はどれくらいか?
実はさほど長い時間ではありません
どちらかと言えば
日々の臨床の中でその病院ごとのローカルルールに縛られて
結構雑用と感じてしまう業務に時間をとられることが多い
これは現実です
かといって
それは研修医や指導医など医師の仕事ではない!って完全に割り切ってしまうと
診療協力部門の皆さんにもちょっとばかり叱られそうです
すでに患者さんも複雑な多種多様の病態を抱えていることが多い昨今
臨床現場においても業務をしっかり区切ることは難しく
だからこそ多職種連携がますます必要になってくるでしょう
研修医や看護師の新人さん(なんで研修看護師とか呼ばないんだろう・・・・)とか
新人薬剤師さんが学ぶべき事が凄くかけ離れているとは思えませんが
少なくとも研修医が学ぶべき研修到達目標を
臨床において指導医と称する医師のみが指導したり評価することなど
かなり指南の技です
また基本的なことをすべて臨床指導医が把握しているとは限りません
病院ごとのローカルルールの中で一般的なことを効率よく指導評価していくとすれば
それは診療協力部門の方々にこの臨床研修制度を理解していただき
一緒に研修医を育てていたくという考えを共有していただくことが近道だと気づきました
このような方々は厚労省の示す指導医ではないので指導者と呼ぶべき存在です
指導医養成がひとつの売りである本学がこれに気づくと行動は早いのです
臨床指導者を養成する環境作りと体制作りを始めました
まずは臨床指導者をきちんと養成して
臨床現場で研修医の指導と評価に当たって頂く
もちろん研修医は指導医と同じように指導者の評価も行い
互いにその評価を紳士に受け止めよりよい研修指導体制を構築していくようにします
臨床指導者には臨床指導医と同じように
すぐにわかるようなバッチをつけて頂くようになります

いずれは指導手当なども考えないといけないと思っていますが
これは乗り越えないといけない壁がありそうです

でも頑張ります
もちろん臨床指導者はAdvancedCourseへも参加していただき
赤バッチへのステップアップもできます
研修医が日頃の研修で
病棟や外来業務の中で指導医だけでなく
いろいろな職種の指導的立場の方達から声かけがあるだけで
きっといい雰囲気になる気がします
『先生頑張ってますね!』
『先生今はなぜそのようにしたんですか?』
『私たちに任せてくれたらこうします』
『あ!それならあの部署に頼むと早いですよ』
なんて円滑で効率のより診療や研修が実現できそうです