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聖マリアンナ医科大学病院臨床研修Blog

聖マリアンナ医科大学病院に勤める研修医たちの日々の情報をリアルにお届けいたします。

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聖マリアンナ医科大学病院群では、いつでも医学生や研修医の皆様の病院見学を受け付けています。 聖マリアンナ医科大学病院・横浜市西部病院・川崎市立多摩病院で病院見学できます。 詳しくは聖マリアンナ医科大学臨床研修センターHPもしくは 臨床研修blog内の記事をお読み下さい。 お待ちしています!

後期臨床研修医募集中!

聖マリアンナ医科大学では平成26年度後期臨床研修医を募集中! 詳しくは聖マリアンナ医科大学臨床研修センターまでお問い合わせ下さい!

指導医徒然日記 ~今年のマッチング~

2011-07-23 22:28:16 | 指導医日記
あっという間に今年も面接試験の季節になりました
1回目の締切は昨日でしたが
さてどんな感じだったんでしょう

本院はおそらく募集数に相当する希望者があったのではと予測されますが
西部病院や多摩病院はどうでしょう?

多摩も西部も昨年の倍率は7倍だったですから
この調子だと今年も倍率高そうです

でも
研修を希望する気持ちは正直に表現すべき
倍率で揺らぐようではとても面接で希望する気持ちを表現できませんよ

とにかく面接試験は今月の31日

一生懸命自分を表現して下さい

指導医徒然日記 ~研修は人生の大きな決断~

2011-07-20 07:40:49 | 指導医日記
親との同居を考えてパンフレットと情報集め中
さらに週末は時間ができればハウスメーカー巡り

まずはハウスメーカーで話を聞いて相見積もりをとって
その上で資金調達って感じで準備しています

ま~夢を追ってる感じですけど

そんなハウスメーカーでいろいろ聞いていたときにふと感じた

『質』を保つって大変だな~ってこと

まずパンフレットで思った

目に入ってくるキーワードがまず専門的でよくわからない
でもなんだか凄いぞって思いになってくる

制震・免震・耐震
この言葉って全部違うので
メーカーによって何を求めているかきちんと聞かないといけない

気密性が高い木造構造
軽量鉄骨系は丈夫だけど火災ではある一定の温度に達すると崩れてしまう
それに対して
木造は周りが炭化するだけで崩れません!
だから火災には木造が強い?

ん?

そのぐらいの火災で周囲が炭化した柱でリフォームするのか?
しね~だろ普通

軽量鉄骨系と同じ間取りにいたい
でも確認すると窓が小さい・・・・
壁で支えるからそこは無理~

あ~言えばこう切り替えされる

A社はこうで
B社はこうで
あとはお客さんの好みですね~

って言われても

日本人だから樹のぬくもりを感じていたい
なら木造建築で考えよう
でもちょっと待って
誰が建てる?
目の前にいる営業マンではなく大工さんがキーポイントだよ

しかも実家で検討してるから毎日建ててる現場にいられない

どうする?

ハウスメーカーは言います
はい!
だからちゃんと現場に定期的にチェックに行きます!

それってすでに手抜き認めてないですか?

プレハブってあるでしょ?
だからプレハブになったんですよ
工場で一括して80~85%くらい作ってしまう
だから1日ないし2日で屋根まで作っちゃう

木造だと屋根までできるまでに雨が降ったら
断熱材まで水にやられてその機能は台無し
大工さんの腕次第
その大工さんとは話をしたことない

などなど

ほら聞いてるだけでなんだか難しい話

そしたら
なんでも例えてみたくなったボクは思わず笑ってしまった

『臨床研修病院の説明会って展示場ではないけどなんだか近い状況だな~』



『大丈夫だよ!』『うちにしなよ!』
『悪いよ~にはしないよ!』

ほら
悪魔のささやきでしょ

医者の人生最大の決断

ま~2年間普通に暮らすならどこでもいいのかも

でも本当に考えるなら
1年かけてじっくり考えるのがいいと思います

少なくとも
研修スケジュールだけで判断せずに
サポート体制・アフターケアを重視することだけは忘れないように
考えていない研修病院は
基準を満たそうとしているだけ
それ以上の何かをきちんとプレゼンできていたかよく思い出しましょう

『だって聞かなかったじゃん!』って言い訳されたくないでしょ?

『あ~そこで悩んでるんだ』『でもそれってうちでもできるよ』
って後出しじゃんけんみたいなことて決めないように

なんて
朝からちょっと思い立って書いてみました

はいはい
仕事仕事
回診しようっと

指導医徒然日記 ~運命的な出会いを待ってます~

2011-07-15 21:55:36 | 指導医日記
『2年研修したら違うところに行ってもいいの?』
って以前はよくほかの指導医に聞かれました
でも最近はそんなこともなく『研修医の先生も大変ですね~』と言われることが多くなりました

その昔マッチング当初には
『なんでうちの学生をマッチングで入れてあげないの?』なんて質問もありました
今やマッチングで自学にマッチするもの難しい状況なのです

倍率だけではありません
きちんと志望動機を面接で述べて
しかもそれぞれの研修プログラムの特色をとらえて自分の将来像に照らして必死に面接官に自分を売り込む
受験する医学生全員が必死だから
そこには自学だとか他学だとかはありません
リストアップも大変です
だから委員会ではみんな名前を見ずにリストを確認します

先日もリストアップで純粋に成績順でソートしていることがまだ周知されておらず
質問されたことがありました

確かに名前を知ってしまうといろいろ気になります

だから面接官は大変です
もしかすると何も知らない学生が受験してくる大学入試より
マッチングの面接の方が辛いのかも知れませんね

というわけで
とにかく今年度も事前に小論文提出です
みんな頑張って下さいね

そういえば今年も七夕は天気があまりよくなかったですね

医学生とはぜひぜひ運命的な巡り合わせっていきたいものです

指導医徒然日記 ~眠い・・・・~

2011-07-10 10:10:51 | 指導医日記
昨日はへき地の病院当直で熱中症症状の高齢者ばかり
周囲の内科当番がすべて入院ベッド満床という理由で診療を断っていたため
救急車がすべて受けざるを得ない状況に

3人同時に来院
しかも一人は縫合処置が必要
でも一人は心肺停止なのでまず救急隊にも手伝っていただきながら
蘇生術を行いなんとか一時的に回復するも
結局最終的には残念な結果になりました
そのあと縫合処置を行いながら
もう一人を診察して入院指示を出す

なんだか研修医時代にひとりで八王子のとある救急病院で当直していたころを思い出してました

よく救急指令センターから電話があって
『あっ!今日は先生ですね!ではよろしくお願いします!』って挨拶され
そうするとその晩は大概眠れない状態に
一晩で救急車だけで10台くらい受けて診察していた
その頃は腹痛・胸痛・打撲に意識障害
なんでも取りあえず受けて診察して
必要があれば転送させてました

さすがに専門医取得後は忙しく地域病院での当直はできず
ある程度症状が偏った専門的治療が必要な方の治療ばかりに専念していたわけです
限定医だ!なんて思うくらい

それがへき地ではそうはいかず
あらゆる症状の患者さんが飛び込んでくるわけで
川崎の救急外来と違った意味でちょっと疲れました

その後も高熱と脱水症状で入院患者が続き
結局眠れず
今必死に眠気と戦ってます

この調子ではこの夏どんなことになるのでしょう
みなさん
ちゃんと水分だけは取りましょうね


指導医徒然日記 ~研修制度を伝えることの大切さ~

2011-07-09 23:55:04 | 指導医日記
研修の必修化によって研修医が救急外来で初期診療に従事しなければいけなくなっています
でも研修医がひとりで診療することはなく
必ず指導医のもと診療を行うのが適切といえますし
そのように指導されています

本学も本院の夜間救急センターの外来診療や
多摩病院の救急災害医療センターでも
きちんとした指導医の指導のもと診療が行われています

さて
一方で患者さんたちはどうかというと
研修の必修化におけるこのような診療体制はわからない
できれば研修医よりも指導医の先生たちに診察してほしい
ってところでしょう
でも以外ときちんと説明すると
理解していただけて協力的な市民の皆さんが多いのが印象的です
有難うございます

ただ研修医が研修が必修化されているということについてまで理解しているかは問題です

病院も掲示してご案内はしていますが
必修化で義務付けられているとまでは知らないかも知れません

そのために
ちょっとした診療上のトラブルもあります

これからも
本学の研修医が安心して研修できるように
もっと私たちが地域の皆様にもこの研修制度を説明していかないといけない
将来の有望な日本の若手医師が挫折しないように環境を整えないといけない
そう痛感している今日このごろです

多摩病院臨床研修ニュース ~臨床指導者の養成~

2011-07-06 12:12:22 | 指導医日記


研修医が日々研修をしている中で
指導医から直接指導を受けたり評価されている時間はどれくらいか?
実はさほど長い時間ではありません

どちらかと言えば
日々の臨床の中でその病院ごとのローカルルールに縛られて
結構雑用と感じてしまう業務に時間をとられることが多い
これは現実です

かといって
それは研修医や指導医など医師の仕事ではない!って完全に割り切ってしまうと
診療協力部門の皆さんにもちょっとばかり叱られそうです

すでに患者さんも複雑な多種多様の病態を抱えていることが多い昨今
臨床現場においても業務をしっかり区切ることは難しく
だからこそ多職種連携がますます必要になってくるでしょう

研修医や看護師の新人さん(なんで研修看護師とか呼ばないんだろう・・・・)とか
新人薬剤師さんが学ぶべき事が凄くかけ離れているとは思えませんが
少なくとも研修医が学ぶべき研修到達目標を
臨床において指導医と称する医師のみが指導したり評価することなど
かなり指南の技です
また基本的なことをすべて臨床指導医が把握しているとは限りません

病院ごとのローカルルールの中で一般的なことを効率よく指導評価していくとすれば
それは診療協力部門の方々にこの臨床研修制度を理解していただき
一緒に研修医を育てていたくという考えを共有していただくことが近道だと気づきました

このような方々は厚労省の示す指導医ではないので指導者と呼ぶべき存在です

指導医養成がひとつの売りである本学がこれに気づくと行動は早いのです
臨床指導者を養成する環境作りと体制作りを始めました

まずは臨床指導者をきちんと養成して
臨床現場で研修医の指導と評価に当たって頂く
もちろん研修医は指導医と同じように指導者の評価も行い
互いにその評価を紳士に受け止めよりよい研修指導体制を構築していくようにします

臨床指導者には臨床指導医と同じように
すぐにわかるようなバッチをつけて頂くようになります
いずれは指導手当なども考えないといけないと思っていますが
これは乗り越えないといけない壁がありそうです
でも頑張ります

もちろん臨床指導者はAdvancedCourseへも参加していただき
赤バッチへのステップアップもできます

研修医が日頃の研修で
病棟や外来業務の中で指導医だけでなく
いろいろな職種の指導的立場の方達から声かけがあるだけで
きっといい雰囲気になる気がします

『先生頑張ってますね!』
『先生今はなぜそのようにしたんですか?』
『私たちに任せてくれたらこうします』
『あ!それならあの部署に頼むと早いですよ』
なんて円滑で効率のより診療や研修が実現できそうです


指導医徒然日記 ~指導医養成WS 参加希望が殺到!~

2011-07-01 00:09:59 | 指導医日記
暑いですね~
暑いというより熱いって感じじゃないですか?
これじゃ~熱中症になっちゃいます

さて
9月に予定されている指導医WSへのお申し込みありがとうございます

なんと受付開始からすぐに定員をオーバーする盛況ぶり

今や指導医としてのバッチをつけていないと
研修医の評価もできない時代ですから
7年目ともなるとバッチつけないとって雰囲気なんでしょうか

最近では研修医から『バッチつけていない指導助手の先生では評価してもらえないですか?』なんて
かなり突っ込んだ質問も出るくらい聖マリの研修では当たり前になってきました

もちろんこれも今年から始まった臨床技術を評価するmini-CEXや
研修修了基準ルーブリックに研修態度の評価を入ったことで研修医自身が意識している現れと受け止めています
何事も前向きに考えましょう
うんうん

もちろん指導医養成WSを修了すれば指導医手当が支給されます
指導をしていただく訳ですから当然
全国の研修病院ではきちんと支給されているのは珍しいなんてご存じですか?

いずれにしても
定員オーバーの場合には次回に参加していただくことになりますので
どうぞご容赦ください

もうすぐ400名を越える指導医ですが
今度は診療協力部門の指導者養成WSも考えないといけないですね

指導医徒然日記 ~頑張ったのに~

2011-06-29 17:35:23 | 指導医日記
この数ヶ月毎日のようにストレッチと筋トレ
おかげで体重は研修医になったばかりとほぼ同じ
ウェストも学生時代のズボンがはけるようになった

もちろん流行遅れも甚だしく家で鏡の前で試着してニヤニヤ

それなのに久々にあった同期の医者から一言
『おい!どこか悪いのか?』

う~確かにそういう年齢になったけど悲しい

これ以上頑張ると・・・・

確かに研修医にまで
『先生最近疲れてますね』って言われるし

ま~ほどほどに頑張ろ


研修医だけでなく専門医を目指す指導医にもフィードバックは大切って話

2011-06-21 23:10:00 | 指導医日記
ある程度臨床経験を積めば当然知ってるだろうって思われる診療能力って
どんな診療科にもあると思います

指導する立場になれば意外と知らないことが聞けなくなっている自分に気づきます

そんなときはこっそり自分で調べています
とくに研修医の指導の機会が増えると
最新のガイドラインや文献を一緒に調べることになり
実は意外と勉強になるのです

ところが
指導助手クラスの先生になると
これから専門医を取得しようって世代になるわけで
日々の診療に終われてしまい
実はじっくり勉強って時間がなくなる時期かも知れません

疲れて医局でうたた寝なんて姿をよく見かけます

そんな研修医と指導助手と一緒に回診となると
実は指導的立場でありながら研修医に突っ込まれるってときも生じます

研修医にはフィードバックに気を遣いがちなボク達も
自分の診療科の指導助手世代にはつい厳しい口調になってしまう

今日も言い過ぎたかなと思いながら
ふと
研修医と同じフィードバック手法を使わないといけないな~って反省する次第です

患者の話はじっくり聞いてあげられるのに
身内の父親からの電話はじっと傾聴できないボク

まだまだですね~
反省しよ

指導医徒然日記 ~FDからADへ~

2011-06-14 21:41:12 | 指導医日記
先日ポートフォリオの自己学習中に
ちょっと興味深いことを知ったのでご紹介です

いままで本学でも『元気の出るFD(Faculty Development)』と称して学内学会を開催するなど
卒後臨床研修でも当たり前に使われるこのFDという言葉
実は世界的には敬遠されつつあるらしいってこと

いまさら何を言ってるの?って方も多いのかも知れませんが
今更知った未熟ものの話としてさらって流して下さい

そもそも大学における学習や教育に関するあらゆることにおいて
大学として組織的に対応することをFDを呼ぶわけですが

どうもFD(Faculty Development)には教員に対する『修正的』な意味合いが含まれるため
教員への教育に関する動議づけとしては弱く(強制感が働く)
しかも現状の教育手法や教員自身への否定的な印象を与えてしまうため
大学が取り組もうとするときに戦略的に定着しがたく
また教員から反発を招きやすいということらしいのです

そもそも医科大学においては
卒前の医学教育を何とかしたいと昨今言われていいます
そんな気持ちが芽生えたときに落ち着いて考えると
何も教員(指導医)の意識改革だけでは事足りないと気づきます

そう
教員の教育手法を変えるだけではダメってことです

大学として組織的に対応するためには
教育手法など教授過程について焦点をおくインストラクショナル・デベロップメント
学習プログラムに焦点をおくいわゆるカリキュラム・デベロップメント
また組織内の教育活動を最適化するオーガナイゼーショナル・デベロップメント
さらには教員自身のキャリアを考えるプロフェッショナル・デベロップメント
これらの4つの領域で総合的に取り組むことが望ましいわけです

だから
FDというよりも
アカデミック・デベロップメントとか
エデュケーショナル・デベロップメントとか呼ぶ風潮にあるようです

というわけで
新しい物にすぐ感動する私としては
臨床研修においてもこの考えはなじみやすいと感じた訳です
FDよりAD(あの~エデュケーショナル・デベロップメントもよかったのですが略したときに男性医師としてちょこっと抵抗が・・・・

ちょっと今年のモットーにしたいと思ってます

出典:ラーニングポートフォリオ 学習改善の秘訣 土持ゲーリー法一著